「燃えよデブゴン」、「アバター2」 | basser-t-0407さんのブログ

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こんにちは。


新年の仕事が始まってすぐの3連休、喜んでいましたがもう最終日、明日からまた仕事か〜と、しょっぱいテンションな者です。


年末年始、食って呑んでゴロゴロしてデラックス化が進行、違いない…時を戻そう、って戻るかいっ☆\( ̄^ ̄)ゞ

元日に近所を散歩、最寄りの神社に初詣もしたし、3日はもう近場ではやってない「アバター」を六本木まで出て、カミさん&ムッスメと観てきたりもしたんですけど、いかんせん運動量が足りな過ぎますね。

さて「AVATAR THE WAY OF WATER」。3時間12分の長尺。本編前の予告編等を加えればさらに長くなる。

ここで出てくるのがカミさんとムッスメのトイレ問題である。かつて「黒部の太陽」(1968年/石原プロ 3時間16分)は2部に分け、間に20分の(トイレ)休憩を挟んだらしいけど、今回の上映にそんなものはない。直前にトイレに行っとくのは当然として、他に何か対策はないかと暮れから思っていたところ、大晦日の歌川たいじさんのブログに、まさしく「アバターでの尿意対策」記事がアップされてた。

大福とかの甘い餅菓子を事前に食べるとよいそうなのである。糖質を分解するのに水分が必要となるため、尿の方へ回らなくなるのだとか。


でもって当日。朝っぱらから六本木ヒルズの案内のおねいさんにコンビニの位置を訊ね、ナチュラルローソンで大福を3個購入(オイラつぶ餡が好きなんだけど、こし餡しかなかった、ってうるさいっ)、親子3人で食しました後映画を鑑賞(持って入る飲み物も利尿効果の高い「お茶系」はやめました)。

カミさんムッスメとも、最後まで席を立つことなく観終えることができたので、「大福効果」はたしかにあったようです(プラシーボ効果だとしてもそこは◯)。


まぁそもそもこの映画自体が、もっと切れたんじゃない?なんですが。冗長なシーン、多かった気がします。全編ほぼCGだから、費用を突っ込んだ分があちこち惜しくなっちゃって切れなかったか、な〜んてね。とはいえ映画は編集次第でテンポが変わり別ものになるし、長けりゃいいってもんじゃないしねぇ。


観る前、最後は戦争なんだろな、と思ってたら冒頭から戦争。「賢い鯨を狩ることは悪」がしこたま強調されてて(てか本作のテーマか?)、モンゴロイドの役者もイヤな使われ方。その辺りは白人の優越指向か…。

そして続編のためなのか、それまで散々ぶち殺し合ってたのに、変にウェットなシーンを挿入した上ちょっと半端な幕切れ。うぅーむ(などと勝手に思ってたんだけど、Wikipediaを見たら、「アバター」って原作が全5部作であと3作映像化可能なんだそうな)。

森、海、ときたから次は砂漠か?ちょっと無理か。そしたら草原を舞台にして、牛をモチーフにした生物を蹂躙する「人類」をぶち殺して欲しいなぁ、なんて原作は絶対そんなんじゃないんだろうけど(笑)。

カミさんとムッスメは、前作から本作の公開までの13年間に前作のDVDを何度も観ていたそうで、オイラがすっかり忘れていた細かな設定を折り込み済みだった。シャクだぜ。


6日の晩、去年録りはぐったけどまたNHKーBSで元日にオンエアされたので録画しといた「燃えよデブゴン」(1978/香港鳳鳴影業有限公司)を観た。およそ40年振り。昔テレビで見たときは主役のサモ・ハン・キンポーを水島裕がアテてたっけね。原題が「ENTER THE FAT DRAGON」ってほんっとにまんま。笑っちゃうよね。いいなぁ。

BSではセットにして「燃えよドラゴン(1973/ワーナー)」も流してたから、見比べられて嬉しいゾ。

残念なのは「デブゴン」の方は映像がかなり荒れていること。発色はよいから、かなり世代の若いフィルム(もしかしたらオリジナルのネガ?)からのテレシネだとは思うんだけど、キズとノイズが酷くて、切れたフィルムの繋ぎ目までバッチリ目に映るし、テレシネの際のものなのか、画面の下半分に時折ブレも出る。レストアをしてくれればなぁ。ソフト化もされてないくらいだから無理か。でも素材として放映権を売ってはいるのにね。御本家「燃えよドラゴン」はワーナー映画とあって、ネガから起こしたらしい素材はとってもきれい。「デブゴン」の方が5年も新しい映画なのに。


「ドラゴン」もストーリーはないようなものだけど、「デブゴン」はそれに輪をかけてストーリーはない。サモ・ハン・キンポーの見事な立ち回り、演武を楽しめばよいのだと思う。六角精児と吉幾三を足して2で割ってちょっと整えた、可愛らしい彼を見られれば幸せなのである(本当に?)。

今回改めて「燃えよデブゴン」を観て驚いたことがある。オープニングやバトルシーンに東宝の「獄門島(1977)」の劇伴がそのまんま使用されているのである。メロディ(スコア)を拝借なのではなく、素材音源そのものを、である。「獄門島」大好きのオイラ、断言できる。な〜んて気付いた方は多いと思うけど。

「獄門島」では、花子の行方不明から梅の古木に吊り下げられた死体発見のくだり辺りに流れていた曲である。

「デブゴン」の音楽担当はフランキー・チャン・ファンケイ(陳動奇)とやらがクレジットされている。「獄門島」の劇伴作曲者田辺信一と何かしら繋がりがあるのか、オイラは知らない。この「流用曲」、当時の「獄門島」のサントラレコードにも収録されてなかった(と思う)から、「デブゴン」スタッフはどうやって音源を入手したのか。何やらオイラには謎めいたものが残ったりするのである。「悪魔の手毬唄(1977/東宝、音楽:村井邦彦)」の予告編に「ノストラダムスの大予言(1974/東宝、音楽:冨田勲)」のメインテーマを流用(これはこれで訳分からんが)したのとは事情が異なるはずだから。


とまぁ、おそらく多くの方にはまったくどうでもよいであろうことに引っ掛かってしまったオイラなのでした。