子役が巧過ぎ? | basser-t-0407さんのブログ

basser-t-0407さんのブログ

他になあぁ~んにもする事がない時、お立ち寄りください。

こんばんは。

ロイヤリティ粉砕の転勤、その最初の1週間、寒の戻りで冷えたせいか両脚攣りまくった者です。情けなやー。

BSで再放送が始まった「おしん」。
橋田壽賀子の作だから、どっか木曜8時の匂い。舞台は明治末、前世紀初頭。時代がかっていて当然なのだけど、1週目からやはりこれでもかーこれでもかーの(悲惨さの)波状攻撃。

米一俵で七つの女児が買われていく。

その当時の山形の寒村の小作人の生活が本当にこんなだったのかどうかを、オイラは知らない。実際にあったとしてもなんの不思議もないのだけれど。
大国露西亜との戦争に勝って浮かれていたのは、この悲惨な一家のことなど知りもしない国民だったんだろう。

それはともかく、幼少期のおしんを演じる小林綾子、凄い(ちゃんと観るのは本放送以来です)。
それほど美形でないところにリアリティがあるし(失礼)、結構長回しなシーンにしっかり対応していて驚かされる。VTR撮影だからリテイクが利きやすいにしても、ね。

母ふじ役の泉ピン子、若い。35、6の頃だもんね。そして父作造(名がこれまた)役の伊東四朗、人相悪い(笑)。

テーマ曲、メインのメロディが和風なので曲全体もそんなイメージで記憶されてたけど、展開部でケーナ(でいいのかな?)が入って来ると「アンデス風」になるのね。稚拙な表現ですみません。これはオイラにとって「発見」でした。

38年前の映像なんだけど、当時のNHKの機材はあまりよくないのか、画面のザラつきと色調の悪さが気になる。テープの劣化もあるかもしれませんが、同じ頃、あるいはもっと古い民放のドラマ、今見てももっときれいだったりするんですよね。
それでも「おしん」、70年代の朝ドラのようにロケになるとフィルム撮影になるようなことはなくなってます(あれは違和感バリバリでしたから)。スタジオ撮影ではセットの粗さが目立つし、雪の表現はかなり無理ムリだったりもしますけど(降る雪が発泡スチロールにしか見えない)。

奈良岡朋子のナレーションは、今の朝ドラからするとかなり分量が多く、登場人物の心情についてまで説明的。この頃はやはり昭和の「テレビ小説」だったのでしょうねぇ。

同時に始まった新作「なつぞら」。
主題歌の出だしを耳にして、ブルーハーツの「情熱の薔薇」を思い出しちゃったのはオイラだけ?テーマの映像がフルにアニメってのにはビックリ。

こちらは先の大戦の終結後からスタート。
なつを演じる子は、「べっぴんさん」にも出てた粟野咲莉。
2年前の「べっぴんさん」はセリフがさほど多くなかったけど、今回は主役。
この子も凄い。少し、いやかなりひねた少女を見事に演じてます。嫌な言い方をすれば達者過ぎる。

最近の朝ドラの傾向からすれば、来週中には広瀬すずの登場と思いますが、巧過ぎて嫌われないうちにバトンタッチした方がいいのかも。もちろん既に編集は済んでるでしょうけど。

あ、今作も敢えて画面はザラつかせて(加工して)いくようですね。もろVTR映像ではなく(今日びの「映画」的手法)。
(扱い易さはさておき)ビデオ映像の売りは、フィルムとは段違いのその鮮明さではなかったのか?だからこそ年月を経た過去の作品も鮮やかに蘇らせることができるのが、最大の魅力だったはずでは?

今後、朝ドラはこれで通すのかな。最近、4Kやら8Kやらの意義って一体なんなんだろ、という疑問を禁じ得ないオイラです。

ウッチャンのナレーション、オイラは好きです。声、いいですよね。