出張ベースレッスン Boogie Bass School

出張ベースレッスン Boogie Bass School

サポートミュージシャンとして活動する傍ら、都内、横浜、川崎などで
ベースの個人レッスンをしています。
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今回は分数コードとオン・コードについて。

 

分数コードは、ルート以外の音を

コードの最低音に指定する時に使われます。

 

ベースが最低音を担当する事が一般的なので、

ベーシストにとって

避けては通れないコードですね。

 

〜分数コードとは?〜

 

下のように分数のような表記で

コードが書かれているのを

見たことがあるのではないでしょうか。

 

まっすぐ縦に並べて書くことも

斜線で書くこともありますが、

どちらでも同じ意味です。

 

読み方は「EぶんのC」です。

分数と呼ばれていますが、

何も数学的な計算をするわけではありません。

 

視覚的に見た通り、

最低音(ベース音)の上に

コードが乗っかっているイメージです。

 

分子の部分が(上側)がコード(和音)を、

分母の部分(下側)がベース音を表します。

 

ベース音は単音を表していることに注意してください。

 

〜オン・コードも同じ意味〜

 

オン・コードも書き方が違いますが、

分数コードと同じ意味で使われます。

 

「CおんE」と読みます。

 

E(ベース音)on(の上に)C(コード)

と、そのままの意味ですね。

 

声に出したときは、

「EぶんのC」=「CおんE」

と、順番が逆になるので注意しましょう。

 

分数コードの方が、書くのも楽で、

見た目にもすっきりしているので、

分数コードで書かれることの方が多いです。

 

〜ベースは分母に注目!〜

 

「C/E」となっている場合は、

コードCの構成音は、ド、ミ、ソですが、

最低音はEが指定されているので、

ベースは「ミ」を中心に演奏することになります。

 

コードが「C」であれば、

ベースはルートの「ド」が中心になるので、

ベースラインも変わってきますね。

 

ギターなどの他の楽器でも、

ミ、ソ、ドのように最低音がEになる形

(転回形)で演奏しますが、

ベースに最低音は任せてしまって、

普通にCコードを弾く場合もあります。

 

〜コード・トーン以外を指定〜

 

分数コードでは、コードの構成音以外の音が

ベースに指定されることもあります。

 

例えば、「Am/D」の場合。

やはり、ベースは分母に注目します。

「レ」を中心に演奏しつつ、

動くときにはAmのコードトーンを意識して

ベースラインを組み立てます。

 

〜注意するべき使い方〜

分数コードで間違いやすい用法を紹介します。

 

ピアノの人なんかがコードに疎いと、

こういう間違った使い方をしがちです。

 

例えば、「C/A」という使い方。

 

ピアノの右手でド、ミ、ソ、

左手でラを押さえていたりすると、

こうやって書いてしまいがちですが、

よく考えてみてください。

ラ、ド、ミ、ソは「Am7」ですね。  

 

無理に分数コードで書くと

読みづらくなるだけなので注意しましょう。

 

そして、こういう間違いを見つけたら、

「あ、Am7のことだな」

と、優しくフォローしてあげましょう(笑)

 


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基本的なコードは前回までで紹介しましたが、

今回はそのコードと一緒に使うことで、

独特の緊張感を感じさせることができる音、

テンション・ノート(Tension note)

を紹介します。

 

テンション・ノートはコードを飾る

アクセサリーのようなもの。

あくまで装飾なので、

強調しすぎると違和感が出てしまいます。

 

例えるなら、

顔より大きいリボンを付けてる人、

状態です。

 

ランドセルが子供を抱えて歩いてる、

状態です。

 

いや、それは可愛いからいいか…

 

…話が逸れました。

 

そういうわけで、

テンション・ノートは取り扱いが難しく、

特に低音楽器のベースでは

テンションとして弾く機会は

あまり多くはありません。

(経過音としてなどの使い方はありますが)

 

なので、今回はサラッと

その大枠だけを紹介していきます。

 

〜コード・トーンの更に上の音〜

 

コード・トーンは1、3、5、7度と、

1つ飛ばしで重ねていきましたが、

更にその上、9、11、13度が

テンション・ノートとして使われます。

♯や♭が付けて変化させて使う場合もあります。

テンションは2つ以上つく事もあります。

 

表記は、

 

・C7(#9)

・Cm7(11)

・C7(913

 

のように()を付けて書きます。

 

慣れないと分かりづらいですが、

9度=2度

11度=4度

13度=6度

です。

 

指板上で確認してみましょう。

a.9th(ナインス)系統

9度の音、9th(ナインス)は、

テンション・ノートの中では比較的扱いやすく、

ポップスやロックなどのジャンルでも頻出します。

 

三和音に単に9thを付加する

(7thを含まない)場合は、

「add」(加えるという意味)を使います。

 

表記例

 

・Cadd9(C アド・ナインス)

【C、E、G、D】

 

 

似ているけども、違うコードになるのが、

 

・C9

 

この場合は、

短7度を含めた5和音となります。

【C、E、G、B♭、D】

 

9thの変化させたオルタード・テンション

(alterd〈変化〉tension)には、

♭9th(フラットナインス)、

♯9th(シャープナインス)があります。

b.11th(イレブンス)系統

11th(イレブンス)と

♯11th(シャープイレブンス)

があります。

(♭11th=メジャー3rdの音なので、

テンションとしては扱いません。)

c.13th(サーティーンス)系統

13th(サーティーンス)と

♭13th(フラットサーティーンス)

があります。

(♯13thは7thと同じなので、

テンションとしては扱いません。)

〜使えるかどうかは耳で判断〜

うまく使えば、独特の空気感を演出できる

テンション・ノートですが、

使う場面や扱い方によっては

不協和音になってしまいます。

 

特にベースのような低音では、

他の楽器のコードトーンとぶつかりやすく、

扱いには注意が必要です。

 

ジャンルや音色などにも左右されるため、

一定の基準はあるとはいえ、

理論だけで説明できるものではありません。

 

最終的には自分の耳で聞いて、

気持ちいいかどうかを判断しましょう。

 


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前回までは最もよく出てくる

基本の三和音、四和音を取り上げました。

 

今回はその他のコードをザッと紹介します。

といってもよく出てくるものなので、

どれも必ず覚えておくべきコード達です。

 

今回の内容まで覚えておけば、

基本的なコードはクリアできた

といってもいいでしょう。

〜ディミニッシュ・セブンス〜

ディミニッシュ・セブンス・コード

(Diminished 7th Chord)は、

短3度で音を積み上げた四和音です。

 

セブンスは省略して、

単にディミニッシュと

呼ばれることが多いです。

また、コード表記でも7はよく省略されます。

「⚪︎」を使う表記もあります。

 

コード表記

・dim

・dim7

⚪︎

 

ルートがCの場合の構成音は、

C+E♭+G♭+A

(ルート+短3度+減5度+長6度)

となります。

 

本当は「A【長6度】」ではなく、

「B♭♭(ダブルフラット)【減7度】」

と表記するのが理論上正しいのですが、

演奏する上では同じ音なので、

ここは華麗にスルーしましょう(笑)

 

ベースの指板上で確認してみます。

 

ディミニッシュは全ての音が

短3度の等間隔で重なっているので、

ルートを変えても構成音が同じになる

という特徴があります。

 

例えば、

Cdim、E♭dim、G♭dim、Adim

の構成音はどれも同じものになります。

 

〜オーギュメント〜

オーギュメント(Augmented Triad)は、

長3度で音を積み上げた三和音です。

 

コード表記は

・aug

・+5

・(#5)

などがあります。

 

ルートがCの場合の構成音は、

C+E+G#(ルート+長3度+増5度)

となります。

メジャーコードの5度を

半音上げたのと同じ状態ですね。

 

ベースの指板上で見てみましょう。

 

オーギュメントも全ての音程が長3度なので、

Caug、Eaug、G#aug

の構成音は同じになります。

 

オーギュメントに短7度を追加して、

aug7(オーギュメント・セブンス)

として使われることもよくあります。

 

〜サス・フォー〜

サス・フォー・コード

(Suspended 4th Chord)は、

メジャーコードやセブンスコードの

長3度を4度に置き換えたものです。

 

コード表記は

・sus4

と書きます。

 

Csus4→C

C7sus4→C7

のように基のコードにつなげて

使われることが多いです。

 

〜マイナーセブンス・フラットファイブ〜

マイナーセブンス・フラットファイブは、

読んで字のごとく、

マイナーセブンスコードの5度の音を

半音下げた状態のコードです。

 

ハーフディミニッシュとも呼ばれます。

 

コード表記は

・m7(♭5)

・m7(ー5)

・φ

などがあります。

 

〜シックス〜

シックス・コードは

メジャーコード、マイナーコードに

長6度の音を加えた四和音です。

6度を足すからシックスコード、

そのまんまですね。

 

コード表記はそれぞれ、

・6

・m6

となります。

 

 

今回は一気に5つ紹介しました。

少し複雑に見えるコードもありますが、

そのまま丸暗記するよりも、

すでに知っているコードと関連付けていくと

覚えやすいでしょう。

 


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