田中城 | ルアーマンのブログ

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7月26日、静岡県藤枝市の 田中城 へ。

 

戦国時代の16世紀前半、今川氏の命を受けた土豪の一色氏が築城。

1570年、武田氏が攻略し、馬場信春が改修し、赤備えの山県昌景が城主に。

その後は徳川氏の所領となる。

 

この一帯は徳川家康の鷹狩り場となっており、家康もたびたび駿府城から訪れていた。

1616年、三代目 茶屋四郎次郎(大河ドラマに登場の茶屋四郎次郎は初代。)に供された鯛の天ぷらにあたったことが死因で家康が亡くなったという説もある。

 

藤枝駅の隣、西焼津駅が最寄り。

ただどの駅からも少し不便な場所。バスは少ないし、タクシーもあまり走っていない地域。

 

遺構の残り方が特徴的。

本丸を中心に、年輪のように4重の水堀と土塁が広がっている。

ありこちに遺構が散らばっている。

田中城の石碑はMAPの一番左。

 

空撮の方がわかりやすいかな。

明治に入り田中城が廃城になり、本丸に小学校と中学校が建てられ、

本丸を取り巻く水堀と土塁に沿って道路が整備された。

このため年輪のような道路になり、他の城とは違って道路の合間の所々に

遺構が取り残されているという形状。

(一般的な平城の跡地は、堀や土塁を更地にして格子状に道路を整備していますね。)

 

大手二之橋

大手二之門の跡にありました。

 

 

二之堀と、堀に沿うように作られた年輪状の道路。

 

二之堀

 

本丸跡にある中学校の建物。

屋根に鯱がいます。

 

学校の入口には古地図

昔の屋敷跡に住民の名前も載っている。

 

小学校北側の道路。年輪状です。

 

その道路沿いには本丸跡碑

 

各所に跡地への道しるべがあります。

街ぐるみで城跡を保存しようとしていますね。

 

平島二之門跡

 

屋敷跡

何も残っていない場所でも、跡碑が立てられています。

 

向こうに土の壁が。

 

三の丸土塁

 

右の住宅の敷地が半円形になっている。

三日月堀の跡と、堀に沿った半円形の丸馬出跡。

武田氏の時代に整備されたものでしょうね。

 

住宅の合間の盛り上がりも土塁。

 

城域の東を流れる六間川

 

六間川を渡ると、

 

田中城下屋敷

 

田中城本丸櫓

現代に復元されたもので、石垣も現代のもの。

 

まつだいら たけちよ君です。

 

下屋敷の敷地内には、茶屋の中に小さな鎧があったり、

 

再現された蔵

 

旧六間川から引いた水

 

 

裏門

 

下屋敷から少し東へ行った場所にある旭傳院

 

旭傳院の山門は田中城にあった門を移築したもの。

城のメインの門にしては小さいので、城内のどこかの屋敷の門なのでしょうね。

 

住宅地内に散らばる遺構を探すのは、ドラクエをやるような感覚で楽しめました。

 

ただ帰りはバスが無く、駅に着くまでタクシーは1台も通りかからない。

クマゼミの声の中をひらすら歩く。

暑かったー