経済はいつまで経っても良くならない。これが国のせいかよく分からないが、この時代を生き抜くために個人ができること、それは今帰属している組織に頼らずとも生きていけるスキルを身につけることではないか。

上記のような考えで様々な資格取得に励むビジネスパーソンも多いだろう。

ただ、その勉強時間を捻出するためネックになるのが「じゃあ、どれだけ睡眠時間を取る、削るか」ということだろう。

本書はその睡眠法について睡眠学の権威とされる医師が紹介している。

本書では、資格、試験を目標に勉強をする小中学生~社会人まで各フェーズに分けてその睡眠の取り方について具体的に解説している。

本書はあくまで実利に特化し「どう眠るか」ということを解説し、学問としての睡眠を延々と解説するものではない。

具体的には「眠くなったら顔を洗い、冷たいものを飲め」「昼寝をしろ」等具体的に取るべき行動が紹介されている。

さらに睡眠関連のオススメグッズも紹介されており「とにかくどう眠るのがいいか早く知りたい」という人には手っ取り早い内容となっている。

先に本書は、睡眠の学問的な解説はあまりない旨記載したが、そこも最低限基本的な範囲は網羅されており、類書にあるような精神論が入り混じった書籍とは一線を画している。

ただ、社会人の理想的な睡眠時間は「平日は4.5h、土日は7h」という記述は個人的には厳しい様に感じる。一週間だけ試したが、辛くて日中は仕事にならなかった。

ただ、本気で資格取得を目指す人は一読しておくと良いだろう。
ひさしぶりに小説を読んだ。知人から紹介してもらい、どんなもんだ?と手にとったのがきっかけ。

本書はテレビドラマ化されていたのでご存知の方も多いと思う。

ちなみに自分はテレビは見ていないので偏見無くこの小説に入ることができたと思う。

本書は、大学院で研究をしている主人公が奈良の女子高に講師として赴任するところから始まる。

そして、赴任先の学校で生徒との間で起こるトラブルの中、ある日出会った1匹の鹿との出会い。そこから一気にストーリーが進んでいく。

鹿から、「世界を守るために「サンカク」を手に入れろ」と指示され、その「サンカク」とは何か?誰が狐なのか、鼠なのか、これらの疑問にぶつかりながら主人公は「サンカク」を目指していく―。

現代を舞台にした小説であり、その世界観を掴むのに苦労がいらないため、スッと入り込むことができる。

ストーリーとしても、やや詰めが甘く、駆け足な感はあるものの、謎掛けの部分も複雑ではなく分かりやすく、読後感は爽やかである。

また、誰かを殺したり傷つけたりという安易な方向に持って行かず、安心して読むことができる内容となっている。
仕事をしていればストレスの溜まること、もう少しストレートに言えばムカつくことはたくさんあるだろう。

そんなときにどうやってそれを発散させるか、それに苦心する人は多いだろう。

本書ではそういったストレスをどう発散させていくかと観点ではなく、どうそのストレス自体を無くすか、という観点から書かれている。

冒頭では、日頃私たちが陥りやすいミスについて事例を挙げながら紹介する。

そして、次からはどのようにすればそれらのようなミスにより生じるストレスから解放されることができるかについて紹介している。

本書では、日常よく見られる場面をマンガにして紹介し分かりやすくなっている。加えて、本書で紹介されている事例は具体的ではあるが、適度に抽象化されている。そのため、あまりに個別事案過ぎ、参考にできないというものではない。

そのような意味からは本書では非常に様々な場面で利用できる解決策が提示されており、困ったときにパラパラめくることができるだろう。

そして、本書全体を通じて著者が伝えたいメッセージは、「相手の気持ちになって考えよ、行動せよ」という一貫したものとなっており、話は変われど軸は変わらないので分かりやすい。

ただ、本書で不満を言うなれば、やや全体的に読みにくいということだ。だらだらと解説が続いたと思ったら、急に次のテーマに…、という印象がある。かんたんなまとめなどがあればより分かりやすい良書になっていたであろう。