働く中でその現実に直面する度に自分の価値観が揺れ動いていた。組織に巻かれていればきっと楽だったのだろうけれど、それも出来ずにもがき苦しんでいる。そんな自分を脱却させるヒントはないかと思い手にした1冊。

本書は著者が自分の甥にむけて書いた手紙形式で書かれており、若いビジネスパーソンが読むのに適している内容だ。

そこで私は、自分が働いていく上での指針のための6つのポイントを見つけるために読了した。

1つ目は、「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと、見えてくるものがある、というものだ。著者自身が何となく東レに入り、目の前の仕事をこなす中でその面白さに気が付いた、だからこそまずは目の前の仕事を真剣にやるべき、と説く。

2つ目は、3年でものごとが見えてくる、30歳で立つ、35歳で勝負は決まり、というものだ。会社に入って3年もたてば、会社の仕組み等については分かってくる。そして、その結果が発揮できるのは30歳から、だから30歳で勝負がつく、と説く。

3つ目は「思い込み」は、君を間違った場所へ連れていく、というものだ。仕事での指示を受けた際に「こうに違いない」等と直感的に確信した場合は思い込みをしているおそれが高いと説明する。そのため、どんな小さな仕事でも「事実は何かを正しく知る」ことを行動の起点にするよう心掛けるべき、と説く。

4つ目は、せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ、というものだ。ここでは商品の納期に間に合わずクレームを受けたエピソードから、失敗を指摘してもらえることは幸せだとする。そして、失敗したら相手の懐に飛び込み原因や回避方法を考えるべきであり、それにより成功に近づくことができると説く。

5つ目は、自分を偽らず、素のままに生きなさい、というものだ。ここでは、著者の妻の自殺未遂後に周囲に全てをオープンにしたことで逆に周りとの絆が深まったエピソードを紹介し、会社で自分を隠そうとしても、どうせ自然と明らかになるものだから隠すことは無駄だと説く。

そして6つ目は、運命を引き受けなさい。それが、生きるということです、というものだ。ここでは著者の壮絶な人生を赤裸々に紹介し、例えどんなことがあっても、自分を見捨ててはいけない、これが自分の運命だと踏ん張って引き受ける覚悟を捨てるなと説く。

本書は、単なるツキに恵まれただけではなく、裏で血の滲むような努力の上に今がある事が随所に読み取れる良書である。
何となく仕事中にやる気がなかったりする場面が多かった時期にジャケ買い。

著者は、東大病院での心臓カテーテル手術を十年で十倍以上に増やす等の実績を残し、現在は加圧トレーニングの研究に取り組むと紹介されている。

本書は、私が気が乗らない仕事や勉強を前向きに取り組むための5つのポイントを見つけるため読了した。

1つは、完璧を期してはいけない、というものだ。パレートの法則を紹介しながら「全体の二割のために所用時間の八割を費やす」、そしてそれによる時間不足がストレスになると説く。

2つ目は、ステップ数の多さも時間を測ると大したことはない、というものだ。ステップの数と所用時間は必ずしも比例しないと説く。

3つ目は、音ではなく、光で起きるというものだ。実際に市販されているASSAという目覚まし時計を紹介し、起床時間の30分前から明かりが点くようにしておくと良いと説く。

4つ目は、左脳の干渉を減らす呼吸速読法、というものだ。呼吸により脳波の状態も変化することを紹介し、速読に適した意識状態を意図的に作るとする。
具体的には大きく息を吸い、ゆっくり長く吐きながら文章を追っていくというものだ。

そして、5つ目はイチローがやっているワンパターン・ステップというものだ。イチローが試合中に着ているアンダーシャツは装着感を常に一定にするため、毎試合新品のものを着ているということを紹介したうえで、脳に余計な負担をかけないで効率アップを図るには、慣れたパターン、慣れた時間帯で仕事をするのが良いと説く。

他にも様々な手法が紹介されており、時間・方法に悩みがある人は一読をオススメする。
今はテレビにも登場し、すっかり有名になった著者。そんな著者が有名になるきっかけの1冊に本書は当たるのではないだろうか。

本書は社長力とかなり高い視点のタイトルを付けており中には手に取ることを躊躇する人もいるかもしれない。しかし本書は社長足るものということを述べるのでは無く、全てのビジネスパーソンに通ずるスキルや心構えを説いており、全てのビジネスパーソンにオススメできる1冊となっている。

そのため私は本書では、会社で働く上で必要な知識を5つ探すことを目的に読了した。

1つは「目標よりも目的」というものだ。倒産しかけた会社で「社長のセルシオのために働くなんて馬鹿らしい」というエピソードから、人は究極的には働く目的を探す、という事を紹介する。なお、本書でいう目的とは究極的に行き着くところ、あるいはあるべき姿・存在意義、とされている。

2つ目は「オンリーワンでなくナンバーワン」というものだ。以前、オンリーワン、と歌った唄が流行ったことを紹介し、企業はあくまでナンバーワンを目指さなければいけないと説く。オンリーワンは、競合がいなく、楽になり、力がつかないと指摘し、対してナンバーワンは他社との競争を通じて自社の強みを発揮できるため、ナンバーワンが望ましいと説く。

3つ目は「和気あいあいよりも切磋琢磨」である。最初に会社は家族ではないと断言する。そして和気あいあいとなるリスクには意見が出にくくなり内向き指向になることを挙げている。

4つ目は「努力賞よりもメジャラブル」だ。「今年の目標は会社の知名度をアップさせること」という曖昧なものを、「業界○位以内」とさせた事を紹介し、目標とはあくまで方針を数字に落としこむものと説く。

そして5つ目は「数字よりも信念」だ。利益とは、売上-費用、つまり工夫の度合いだから企業はあくまで利益を求めなければならない、と説く。

以上が私が個人的に参考になった点だ。本書はいわゆる新書形式ではあるものの内容はしっかりしており、是非ビジネスパーソン(特に若い世代)には1読してもらいたいものである。