私が釣りをする場所には「第一ホームグランド」「第二ホームグランド」「第三ホームグランド」と思っている、または勝手に読んでいる川があるが、その中で当然「第一ホームグランド」の川が本命の釣り場であり釣れる魚種・サイズ・数が一番だ。ただし、ウグイのように「第二ホームグランド」でないと釣れない魚もいる。水質や雰囲気では断然「第二ホームグランド」だが、「第一ホームグランド」には河畔林が点在して野鳥も少なくなくバードウォッチングをする人もいると聞く(第二ホームグランドは上流域が山間部で森林地帯だが釣りをするポイントがなく人工林ばかり)。また、雑木林も僅かだが残っていた。当然そういう木にはカブトムシやクワガタがいる。このうちのある釣りポイントにあったクヌギは大人が木に両手を回しても手が届かないほど太い立派なクヌギだった。今年久しぶりにほんの少し遠回りしてこのクヌギを見に行ったところ何と洪水対策の名目の工事でこの木を含めその場所にあった木が全て伐採されて更地に😢。推測だが公共事業は環境アセスメントとは名ばかりで工事事業者がどうにでも判断できるようになっている上に学識経験者や研究者の意見や指導があって行われているとは私は全く思っていないので、ただただガッカリだった。そしてこの木々や河畔林に生息する生き物の一つがハラビロカマキリなのだ。車で河川の土手を走っていると木にいる緑色のハラビロカマキリを良く目にした(ただし、やはりメスばかり)。ハラビロカマキリは森や林に依存するため草原などにはまずいない。この川の河畔林や隣接する農地にはウサギやイタチ、キツネなども依存しており、他にはオオタカ、ノスリ、ハヤブサ、サシバ、フクロウなどの猛禽類も依存している。釣りをしていても猛禽類の姿が良く見られた。エサが豊富な証拠だ。河川ではミサゴも見られる。このように多様な生き物が依存していた河畔林だが急速に失われようとしている。この地のハラビロカマキリもその犠牲者の一人だ。ハラビロカマキリはオスの個体が少なく見つけるのが難しいことが知られている。私もメスは何度も見たがオスはこれまでたった4度しかない。さらにメスでも少ない茶色個体のオスも存在するが、これは見つけるのはさらに一段と難易度が高い。また、最近になって思い出したがハラビロカマキリも緑色個体も二パターンがあること。一つは下画像。

もう一つは下記のような色の個体(全く同じではないがこの色に近い)。幼年期に見ただけで実例画像がないのが残念だが、これもたった一度しか見たことがない。

ハラビロカマキリ・メス(茶色個体)

茶色個体はメスで見られる場合が多いがメスもオスほどではないが非常に少ない。

近年特に昆虫類、淡水魚類が激減している所が少なくないがハラビロカマキリはオオカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリほどの生息地の多様性がない上に生息環境が重なる外来種のムネアカハラビロカマキリの脅威にもさらされている。ちなみにムネアカハラビロカマキリには茶色個体が存在するのか博物館に訪ねたら今のところその例はないという。また、在来種との交配があるのかも聞いたところ不明だという。

 

コカマキリ

コカマキリにもいくつかの色のパターンがある(下画像参照)。この中で緑色個体は「モリカマキリ」などと呼ばれ珍しいというが私もこれまで三度しか見ていない。しかもその全てがメスで、やはりハラビロカマキリのオス同様モリカマキリのオスを見つけるのは相当難しそうだ。これ以外にも色のパターンがあり色の異色個体はオオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリの中では最も多いと思われる。ちなみにウスバカマキリもいるが生息地が極めて限定的の上に個体数も少なく一度も見たことがなく想像もつかない。