全国の釣り人と生き物観察愛好者の皆さま「明けましておめでとうございます」。そしてこのブログのファンの皆様にも「明けましておめでとうございます」。これはいないか(;^ω^)。多くの方は「今年いい事がありますように」と祈願に行かれていることと思います。私は縁担ぎ程度で信仰心もなければ本気で祈願もしない。今住んでいる場所に来てからロクなことがなかった。長い介護生活による低コストの生活者になり釣りは辞めざる得なかった(休止?)。楽しみは買い物ついでのチョイドライブとチョイドライブついでの生き物観察。昨年は何年ぶりだろうか?水族館と博物館を訪ねた。低コストの生活のため遠方には行けない行かないのため今年も行ける保証はない。何年かぶりに訪れた水族館は正直展示されている魚種がずいぶんと減ったという印象だった。以前展示されていたイトウ、ビワコオオナマズ、アカメ、ヨーロッパオオナマズ、アミアカルバ等々が今は展示されていないものが多かった。長い新型コロナの影響による入場者減やあらゆるものの高騰による影響も大きかったこともあるだろう。展示されている魚が死ねば補充しなければならない。また規模の小さな水族館では狭い水槽に過剰に少しでも多種の魚を入れて人を呼ぼうとする。エサ代もバカにならないし死ぬたびに補充しなければならない。さらにいくら釣り休止中?とは言えやっぱり釣り好き淡水魚好きな自分は魚に興味が行く。特に希少種や釣り人に人気のある魚や個人的に興味のある魚など。イトウ、ビワコオオナマズ、アカメ、イワトコナマズ、タメトモハゼ、レイクトラウト、ヨーロッパオオナマズ、ピライーバ、ドラド、ワラゴアッツー、アミアカルバ、ピーコックバス、ノーザンパイクなど水族館や観賞魚店等で見る機会があったが、どうしても実物が見られないものの一つにウケクチウグイがいる。国内に生息するウグイの仲間で最大であり、これまでの最大記録は83㎝だという。さらに他のウグイの種は雑食性なのに対しウケクチウグイは魚食性というのが興味深い。さらに生息地域が最上川水系、阿賀野川水系、信濃川水系のみという生息地域限定種なのだ。この魚福島県や新潟県など他県の水族館で展示されているところもあるが少なくとも関東地方の水族館での展示は聞かない。昨年このウケクチウグイが展示されていたという水族館を訪れたのだが、すでに展示終了だったようでその姿はなかった。水族館に聞いたところ企画展開催中の限定展示だったとのこと。またもっぱら国内産淡水魚はマニア限定傾向が強くそのため観賞魚店等でも見られない場合が多い。つまり飼育する人がマニアでもない限りいないのだ。観賞魚店からすれば需要のない魚を店に置くはずが普通はない。ただ個人商店の観賞魚店の場合運がよければ変わった魚や珍しい魚がいる場合もある。その店の店長(個人商店なので正確には社長)の趣味で店にいる魚が売り物以外がいる場合があるのだ。以前魚の飼育をしていた頃に利用していた観賞魚店で店先の水槽に何匹ものカムルチーの幼魚がいたため社長に聞いたところ社長の個人的趣味で琵琶湖で自ら捕ってきたものだという。他にもイワトコナマズもいたがこれも社長自身が捕ってきたものだと。この個人商店の店は熱帯魚や海水魚が中心なのだが国産淡水魚も多く扱う県内では珍しい店でピーコックバス、ビワコオオナマズ、イワトコナマズ、アカメの実物もこの店で初めて見た。ただし、やはりウケクチウグイの姿はここでもなかった。おそらく注文すれば問屋に奇跡的にいたり(こういったところから魚を買い店に入れる)、あるいは社長自ら捕りに行くのかもしれない。いずれにしても私が行ける範囲内の水族館や知っている観賞魚店ではその姿を見ることは出来ない。一応元釣り人(笑)であるため本当なら釣りで出合いたいものだが、そちらの方は不可能になりそうなので、せめて水族館でその姿を見たいものだ。今年は何かしらの企画展がまたあって展示されるようなことがあれば、この「幻」と言われる魚と出会い(実際釣る)とまでは行かないまでも見ることがあるかもしれない。また何と言っても釣り自体は無理でも自然下でのその姿を見たい。なぜならこのウケクチウグイが生息する水域では場所によっては複数でアユの群れを追い回す姿が見られるという。想像するにかつて自分の釣り場にバスが多かった頃に小魚を追い回すバスの姿と同様な光景なのだろうと。ただ自然下では無理そうなのでせめて実物を見たいものだ。

 

ウケクチウグイ(フィッシュレプリカ)

魚として釣魚として個人的に魅力があるが釣りでは引かない魚だという(苦笑)。ただし怪魚ハンター小塚氏や一部の釣り人の中にはこの魚を釣りたくて遠方から生息地を訪れる人もいる。さらに「幻の魚」とも言われるが生息水系の場所によっては数はともかく容易に釣れるという。ただし北海道のイトウではないが漁業資源となる魚を捕食するため生息地域の中で漁業者がこの魚の扱いがヒドイところがあるともいう(金にならない魚に対する虐待にほかならない)。