好評?の(笑)魚達の隣人は今回ヘビ編である。マニアの人もいるが個人的には苦手だ。可愛くない。不気味でしかない。マニアでもない限り普通ヘビが好きという人はまずいないだろう。しかし生態系の立派な一員であり、立派な?魚達の隣人なのである。コンクリート護岸されていたり川周辺宅地だらけでない草むらや河畔林がある環境であればアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシといったヘビたちがいる。特に周辺に河畔林や雑木林や山が近い環境がある場合はマムシが生息している可能性が高い。このヘビの仲間の中でマムシとヤマカガシには注意が必要だ。いずれも毒を持ちヤマカガシの毒性はマムシより強いと言われる。ただし、いずれの種類のヘビも憶病で攻撃性は低くヘビの方から一方的に攻撃してくることはない。さらにマムシは夜行性が強いのか夕方になると姿を見せることが多い印象を受ける。以前住んでいた家の近くに雑木林(山林)があったのだが良く子供の頃虫捕り(カブトムシ、クワガタ)をやった場所であり、その後も当時飼っていた犬の散歩がてらに良く行ったものだった。犬の散歩と言えば朝と夕方であり、ある日いつものように夕方の散歩がてらにいつもより山林の奥に行ってみたところ薄暗い道際に何やら物音がするので懐中電灯で照らしてみたところ至る所にマムシの姿が(;^ω^)。また私のメインの釣り場は二ヵ所あるのだが、そのうちの一つの川でいつものように釣りをしていたところ近くで地元の親父が草刈りをはじめ私に声をかけてきた。草を刈るので車を少し移動してほしいと。ついでに川にはどんな魚がいるのか?とか増水時には周辺の田んぼに増水でニホンナマズなどが入り込んでくるとかいろいろ話を聞かせてもらったのだが話の中でなぜ田んぼ周辺の草を刈るのかという理由にマムシが付かないようにという話があった。聞けば近くに雑木林があり普通河川の土手の草むらではなくその雑木林の方にマムシは付く?多い?と誰もが思うがどういうわけか河川の土手の草むらに多いのだという。この土手の道はウォーキングや犬の散歩をする人を見かけることもあるが親父の話では年に何人かマムシに噛まれる人がいるのだという。そのためマムシが付かないように定期的に草刈りをするのだと。しかし上記のように以前住んでいた家のそばの山林で無数のマムシの姿を見たことがあり川で釣りをしていてマムシに遭遇したのは一度しかない。個人的にはやはり川やその周辺の土手や田んぼより山林や雑木林がある環境の方が個体数は多いように思う。もちろん親父の言うようにこの川の土手の草むらや田んぼ周辺の草むらにも多く潜んではいるのだろうが。それと木が一本もないか桜の木ぐらいしかない野池や元々海で遠浅の霞ヶ浦のような環境ではマムシに噛まれる心配はないだろう(ただし霞ヶ浦湖岸はコンクリート化されてヘビとは無縁だが周辺には雑木林が少なくなく湖周辺の田んぼには多いという)。上記以外にもヒバカリなど他種のヘビも国内で見られるが何しろ元々個体数が少ないか激減した種もいるので普通見られる種はアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシと思ってまず間違いない。ただし私が幼年期に自宅そばの雑木林で良くみかけたジムグリはその後ほとんど姿を見なくなった。激減した?とか絶滅した?というわけではないのだろうが少なくとも農道や林道で車に引かれて死んでいるのはアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシだけだ。いずれも性格は憶病なのが救いだが以前釣りをしていたら足元にマムシがいたのには驚いた(;^ω^)。幸いまだ子供のマムシだったことと噛まれる前に気がついたので助かった。ヘビに噛まれるのはヘビにいたずらしようとちょっかいを出したり、そこにヘビがいることに気がつかず踏んでしまったりといったケースが考えられる。釣り人の皆さんヘビがいるような環境で釣りをする時には気をつけましょう(笑)。ニシキヘビでもない限り人が飲み込まれることはないだろうが(笑)。さらにマムシもヤマカガシも毒性は強いが現代は大昔と違い個人病院も含め田舎でも病院があり医療体制も整っているのでよほど人家のない山奥で釣りをするか噛まれてから病院に行くのが遅すぎでもしない限り人が死ぬことは普通はないという。ところで全ての生き物の天敵は人間だがヘビの天敵は?となるとタカなどの猛禽類やカラス、イノシシ、イタチ、タヌキ、キツネ、アナグマあたりだろうか(違っていたら謝ります・笑)?。小さい個体だとカマキリやムカデにも補色されるが実は他にも天敵がいるのだ。バスとカムルチーとニホンナマズといった大型肉食魚だ。これらの大型肉食魚がいる水域では誤って水面に落ちたり川を泳いで横ぎろうとした場合に襲われる場合がある。生息場所によってはアメリカナマズにも襲われることもあるだろう。以前外来魚駆除釣り大会で釣り上げられた大型のアメリカナマズの腹の中からモグラが出てきたというからモグラにしろヘビにしろ誤って水に落ちたらこれら大型肉食魚の餌食になる場合もある。しかしこれらの水の中の天敵は水の中に落ちない限りヘビが命を落とすことはない。ではヘビが生息する地上では鳥類の猛禽類や動物以外にいるのか?となると、それがいるのだ。ウシガエルとヒキガエルの大型個体だ。よく「蛇に睨まれた蛙」と言われるようにヘビはカエルにとって最大の天敵だがウシガエルとヒキガエルの大型個体はヘビを捕食することがある。もちろんカエルが幼体や小型個体の場合は逆にヘビに捕食される。ヒキガエルは毒を持っているため基本ヘビは捕食しないのだがヤマカガシだけは捕食する。ヒキガエルを捕食することでヤマカガシが毒を蓄積することが知られている。そのためヒキガエルが逆にヤマカガシを捕食するのかどうかは分からないが大型個体のヒキガエル(大型はウシガエルに匹敵する大きさになる)はアオダイショウやシマヘビを捕食することがある。ウシガエルvsヘビ、ヒキガエルvsヘビはスズメバチvsオオカマキリ、オニヤンマvsコオニヤンマのようなバトルがここでもあるということなのかもしれない。

 

以前釣りをしていたら足元にマムシが!気がつかずに踏まなくて良かった(;^ω^)。

ヘビが水の中に落ちた場合の天敵四天王?

オオクチバス(水族館展示水槽)

カムルチー(水族館展示水槽)

ニホンナマズ(水族館展示水槽)

アメリカナマズ(水族館展示水槽)

タカに代表される猛禽やキツネなどの動物以外での天敵になる場合もあるウシガエルとヒキガエル。

ウシガエル(水族館展示品)

ヒキガエル(天然個体)