直木賞作家の西木正明氏が亡くなった。彼は釣り好きでも知られる。以前NHK・BS「日本釣りの旅」でゴマフエダイの釣行を見たことがある。また西木氏以外でもデザインプロデューサーの浜野安宏氏や映画化もされた「陰陽師」の原作者夢枕獏氏など釣りは本業ではないものの釣り愛好家がいる。浜野氏はあまり海釣りはやらないようだが淡水域での釣りはほとんどフライだ。彼の話で一番興味深かったのは淡水でフライと言えばすぐ思い浮かぶのはトラウト類だが彼はライギョもフライで釣るのだという。トラウトをフライで釣るのはテレビでも見たことがあるしバスもフライで釣っている人を見たことがあるがライギョをフライで釣るというのはほとんど聞いたことも見たこともないので非常に面白い話だった。彼らはプロの釣り師ではなく元々釣り番組に出ることはあっても本業ではないので釣りをしている姿を見ることもその話しを聞く機会も少なかったが浜野氏も夢枕獏氏も高齢だからエサ釣りのような「待ちの釣り」ならともかくルアーやフライのような釣りは今はなかなか出来ないだろう?。したがって釣りの話は聞けても以前のような釣り番組に出るということはもう難しいかもしれない?。生ある者はいつかは死ぬ、私の父は二年前、母は一年前に亡くなった。西木氏も亡くなり浜野氏も夢枕獏氏も高齢だ。プロの釣り師である村越正海氏もまだまだ若いとは言え以前よりレギュラー番組「ザ・フィッシング」の出演が減ったように思う。何事もそうだが釣りもクルマの運転も死ぬまで出来るわけではない。俳優の哀川翔氏はアウトドア好きで釣りも好きで「釣りが出来なくなったら終わり?」と出演したラジオの対談番組で言っていた(笑)。自分も長い両親の介護生活と低コストの生活により釣りは休止にならざる得なかった。今は短い時間を使いチョイドライブして山や川、生き物たち、花を見に行く生活に。道中釣りをする人の姿を見つけると釣果はどうかと様子を見ることもあるが、やはり釣りは「見るものではなく自分でするもの」だと思う。釣りだけではないが釣りは自分でやらないとその楽しさ面白さはやはり分からない。自分は釣り方や狙い方はどうでもいい。自由気ままな釣りがいい。「手軽な」「身近な」「低コストの」(笑)。とは言え当面は「手軽な」「身近な」「低コストの」自由気ままな「チョイドライブ」「小さな旅」になりそうだ。

 

生き物たちとの出会いを求めてまた自由気ままな小さな旅に出ようと思う。

もちろん相棒(お古の愛車)と。