魚たちの隣人でカニというとこれがなかなか難しい。それというのも海と繋がっているような河川ではコイ、メダカ、ニゴイ、マルタのような汽水域にも生息できる淡水魚も確かにいてこのような水域には海に生息するカニが見られる。しかし私の釣りは淡水専門(身近な釣り・手軽な釣り)であり基本汽水域ではやらない(やったこともあるが結果は😢)。そうなると私個人の定義で見た場合、魚たちの隣人 ーカニ編ー はサワガニのみとなる。国内に生息するカニの仲間で一生を淡水で暮らすカニはサワガニだけだ。このサワガニ名前の通り魚類が生息していない山間部を流れる僅かな沢には大抵見られる。春にカタクリを見に地元の山に行っていたのだが山間を流れる沢には数こそ多くないものの沢の石をひっくり返すと大抵いた。平地の河川でも見られる水域もあるがバスやギル、コイやヘラブナが多く見られる汚染水域では絶対見られない。もちろん水質のいい河川でバスやギルのいる水域にもいる場合もあるが。バスやギル、アメリカナマズ、コイ、フナ、ヘラブナ、モツゴ等は環境悪化、水質悪化に強く、こういった魚類が目立つ平地の河川ではサワガニはまず見られない。おそらく高温にも強くないこともある。このサワガニ私が釣りに行く川にもいるのだが、実は私の自宅付近にもいるのだ。自宅近くに小川が流れているのだが、どうやらこの水路に生息しているようで夏季に雨が降る夜に自宅近くまで車で来るとライトに照らされ道を歩く姿が時々見られた(おそらく地元の人間で気がつくのは私ぐらい・笑)。正直サワガニというぐらいだから山間を流れる小さな沢には普通に見られるのだろうが大抵は僅かに水の流れるとても魚はいないだろうと思われる場所にいる印象がありトンボやカエル、カメのような魚たちの隣人とは言えないかもしれない。ただし私がバス、ニホンナマズ、ウグイ狙いで釣りに行く川にはいるので水質のいい河川または清流といってもいいような河川では平地の河川でも見られるようだ。私の自宅近くにゲンジボタルとヘイケボタルの生息する場所があるが数は少なく乱舞などはない。ところが10年ほど前になるだろうか?自宅近くの梨畑が梨を辞めて(私の地元は梨作りが盛んなのだが近年は金にならないため辞める人も)田んぼにして米を作ることに。おそらく無農薬だったのだろう?ある夏の日の夜ゲンジボタルが無数の数乱舞していたのだ。はじめてホタルの乱舞というものを見たのを今も忘れられない。ところが稲が病気になったらしく田んぼに農薬を使ったらしくあっという間に一匹残らず姿を消した。後にも先にもホタルの乱舞する姿を見たのはこの時だけで、おそらくもう二度と見ることはないだろう。しかも良くあるホタルを放流して見せるようなものではなく自然下においての光景だっただけに意味または価値が違う。そして危惧したのはホタルはこの田んぼから姿を消したがそのそばの小川にいるサワガニには影響はなかったのか?ということだ。本来山間部の沢以外でもイワナ、ヤマメなどの渓流魚やアカザ、ホトケドジョウ、カジカ、アブラハヤなどの魚類が生息する水域にはいても平地ではまず見られない生き物なのでこういった生き物が身近な環境で見られるのは貴重だ。

 

サワガニ

国内に生息するカニで唯一一生を淡水で生活する。

自分の自宅周辺でも見られる。

自分の釣り場の第二ホームグラウンド

ここではオイカワ、カワムツ、ウグイ、バス、ギル、ニホンナマズ、ニゴイなどがルアーで釣れる。

ウグイが確実にルアーで釣れる川でもあった。この川にはサワガニもいてモクズガニもいる。