釣りに行った時に釣魚以外で一番目にする生き物はおそらくトンボ類だろう?。トンボも様々な種類がいる。そして河川で見られるもの止水域で見られるもの草原や河原で見られるものと様々だ。春から秋にかけて様々なトンボで水辺は賑わう。ヤゴの時代は魚類にとって稚魚、幼魚は食われる側で魚類が成長するとヤゴは逆に食われる側に。トンボに成長できても産卵する際に肉食魚やカエル、ミドリガメなどに襲われる時もある。だいぶ前になるが自分が釣りに行っていた川ではハスがまだ多く見られた頃には秋になると水面近くを飛ぶノシメトンボをジャンプして捕食するハスの姿がよく見られた。今はハスもすっかり姿が見られなくなり、そういった光景を見ることもない。そしてトンボ類もすっかり姿が見られなくなり、どこに行っても見られるのはシオカラトンボぐらいになった。自分の叔父が生前に自分の家の引っ越しを手伝いに来てくれた時に自宅の庭から空を見上げ「ここはアカトンボ(アキアカネ)が多いところだね」と言っていたのを今も覚えているが近年トンボ類全般激減しており引っ越しの時に見た空を無数に飛ぶアカトンボの姿はない。全く見ないわけではないが今秋に見られるアカトンボの数は引っ越しした時の1/10ぐらいだろう?。また、これも何処でも見られ自宅周辺で見られるトンボで多数を占めていたノシメトンボも今年は自宅周辺では現在のところ全く見ない。今年は以前はよく見られたオニヤンマの姿もない。川では魚も減ったがトンボも減っているのではないだろうか?。釣りをしていた頃には春のウグイ、マルタにはじまりニゴイ、コイ、フナ、ニホンナマズ、ワタカの遡上、バスもハスも活性が高まっていき河川周辺ではコシアキトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、コオニヤンマ、ナツアカネ、ノシメトンボ等々トンボたちで賑わっていた。おそらく今は川に行っても水の中も周辺も静かなものだろう。かつてのように生き物たちで賑わった水辺の光景が今は懐かしむだけというのは残念でならない。

 

河川や湖沼、その周辺の森林や草原を賑わせていたトンボたち

かつて釣りに行っていた川ではハスが無数にいて晩秋の時期には水面近くを飛ぶノシメトンボを捕食しようとジャンプする光景が見られた。水面近くを素早く飛ぶトンボを捕食出来る日本の淡水魚はハスだけではないだろうか?。日本産淡水魚の中で最も遊泳力があると言われるハスだからこそ出来ることだ。しかし今その釣り場にハスの姿はない。そしてトンボ類で多数を占めていたノシメトンボの姿もわずかだ。