今年の自分の盆休みは少ない。さらに自分自身の低コストの生活にくわえ長い介護生活の末一昨年、昨年と相次いで父と母が亡くなり遊ぶ余裕もない。ただ、ほんの少しの気分転換なら亡くなった親も許してくれるのではないか?と自分に出かける口実にしている。とは言えあまり遠くにも行けない(お金もないので・苦笑)。ほんの少し遠出で今日は以前釣りに行ったことのある「カワムツ天国」だった清流を何年かぶりに訪ねてみた。以前訪れた時は春から夏にかけてだったように思う。あるスポーツ誌に「カワムツ天国」なる記事を目にして、しかも私の住む県内にあるとのことで行ってみることにしたのがきっかけだった。そして、いざ釣りをしてみると「カワムツ天国」どころか「カワムツ地獄」だったことをよく覚えている。とにかく釣れるのはカワムツばかりで他の魚はまず掛からない。理由はカワムツが異常に多いこととカワムツという魚が貪欲で他の魚より先にエサに食いついてしまうためだ。おそらくエサ釣りで一日やったら100匹以上は簡単に釣れたろう?。他の魚はどうだったかというと釣りではダメなのにビンドウではウグイ、ギンブナ、タイリクバラタナゴ、タモロコなどが入った。また目視ではアユ、オイカワ、コイ、ヨシノボリ、カマツカ、モクズガニなども見られた。所々に組んだ石があるような場所ではヨシノボリが目立った。テトラポットにミミズをエサにして釣りをするとギバチも掛かった。カワムツもそうだったがギバチもカマツカも自然個体は初めて見た。後で釣り雑誌で知ったが上流ではヤマメも放流しているようで実際上流でカワムツをルアーで初めて釣った場所でヤマメを見た。無数のカワムツと多くの小魚たちで賑わっていた清流は今どうなっているのか?非常に興味があったので今日は短い盆休みと短い時間ではあったが清流を訪ねることにした。なにしろ何年かぶりに訪れるのでかつて釣りをした場所を記憶をたどって行くので容易ではない。散々迷いながら、どうやらこの辺だったという場所に到着。清流は確かに今も綺麗ではあったが雨不足のためか水量不足。さらに、あれほど無数にいたカワムツの群れも見当たらない。わずかにオイカワらしい小魚の群れだけが目視確認できた程度。それ以外の魚は確認出来なかった。少し前に隣県の知人に釣りの近況をメールで聞いてみたが、とにかく何処へ行っても魚はいない釣れない状況だという。魚たちは何処へ行ったのだろう?とさえ思えてならない。もちろんカワムツをはじめ魚たちが一匹もいなくなってしまったわけではないだろうが目の前にある清流を見ていると、かつて「カワムツ地獄」状態だったのは今は昔のように感じた。釣り人口は減り続けていると聞くが釣り人口同様魚たちも減り続けているのだろうか?。

 

かつて「カワムツ天国」というほど無数のカワムツが見られ釣れるのはカワムツばかりだった清流

カワムツ(水族館展示水槽)

清流のため透明度が高く目視でも川中無数にいるカワムツの群れが容易に確認でき、釣りをすれば「爆釣」どころか「カワムツ地獄」状態だったが今日は目視ではその姿は皆無だった。