両親の介護や低コストの生活になったり、その後の両親の相次いでの死と釣りどころではなくなったことで魚たちとの出会いはなくなったが時間を見つけて川を覗きに行くことはまだ何とかなるということで今日は近年自分のホームグランド(釣り場)に遡上するようになった巨大魚の遡上を見に行くことに。お昼頃まで雨だったが午後からその雨も上がったため出発。現地に着くとさすがに雨の影響で川は増水して濁っていた。しかし現地に着き川を覗くとすぐに巨大魚が盛んに跳ねている光景が。正体は中国四大家魚の一つハクレンである。昨年も見に行ったのだが行った時期が遅くすでにハクレンの遡上は終わっていた。この川には四十種あまりの魚類が生息しているが春はマルタにはじまり、その後ニゴイ、コイ、ギンブナ、ヘラブナ、ニホンナマズ、アユ、ワタカ等々四季の中で様々な魚の遡上が見られる。釣りをしていた頃にはこういった魚たちの遡上の中で釣りをしていた。こういった魚たちの遡上が見られるようになっていくとバス、ギル、アメリカナマズの活性も高くなり釣りも面白くなっていく。近年カワウの食害で魚全般壊滅になってはいるが、さすがにハクレンはカワウでも食べられまい。中国四大家魚は大きい物ではメーターを超すが日本国内ではアオウオを除くと大きくても普通はメーター前後がほとんどでメーターを優に超すことは少ないそうだ。今日見たハクレンもメーターまではなく70~80㎝ぐらいのように思うが、それでもこの大きさが何匹も跳ねる姿は迫力がある。この川では下流でソウギョの大物も釣れるようだが、もう二十年ぐらい前にアオウオらしき巨大魚をこの川で見たことがあり、もしかしたら産卵形態の似るソウギョ、コクレン、アオウオの遡上もあるのではないか?と思っているがソウギョやアオウオは跳ねないので遡上して来たとしても目視することは難しいかもしれない。しかし不思議なものでこの川で釣りをしていた頃はハクレンの遡上など全くなく遡上するようになったのはここ最近だという。川で産卵して卵は川を下りながらその間に稚魚が生まれ河川本流、本湖で成長していくという独特な生態で、したがって流れの緩やかな大河川のみでしか繁殖できないとされていた。したがって自分の釣り場のような中河川では無縁の魚だと思っていた。今日このハクレンの遡上を見に行った理由は千葉県の手賀沼水系で例年より早くハクレンの遡上がはじまったと知ったからだが今年は春から暖かい日が続き桜の開花も早く春の訪れも早かったためか私の釣り場でもハクレンの遡上は例年より早いという。今日は多くのハクレンの姿があったがギャング針でそのハクレンを狙う人の姿もあった(この川では禁止されているため漁協関係者に見つかるとヤバい)。

 

中国四大家魚の一つハクレンの遡上。

アオウオを除くとソウギョ、ハクレン、コクレンは普通は大きくともメーター前後が多いという。現在も霞ヶ浦、北浦、利根川水系で中国四大家魚の中で一番漁獲量が多い。