一昨年父が、そして昨年母が後を追うようにこの世を去った。父の葬儀を行った時にはすでに母は後二年程度しか生きられなかったが(癌だった)結局二年生きられなかった。春になると梅や桜やツツジといった花咲く季節になるが花たちを見に良く母を連れていったことを思い出す。今でも花を見る母の嬉しそうな顔が思い出される。花見ついでに川(こちらは自分の趣味)を見にもいった。今日は母を助手席に乗せ良く車で走った山道と川(自分の釣りのホームグランド)を訪ねた。山道は山自体が観光地なため休日祭日などは多くの人が訪れるのだが今日は平日ということもあり人は少なかった。母が亡くなり半年以上になるが今でもこの道を車で走ると母と良く週末に来た頃を昨日のように思い出す。車で走っていると自宅から山道の途中には菜の花や藤の花、または野草の花が見られ母が生きていたら嬉しそうな顔をしたに違いないと思った。川を見にも行ったが田植えの時期ということもあり水位は下がりかなり減水しており水が濁っていた(釣り人の姿もなかった)。マルタの繁殖期は終わっており今はニゴイ、コイ、フナ、その後はニホンナマズの遡上の頃だが今日見られたのはコイだけであった。もうすぐある巨大魚の遡上があるので近いうちにまた見に来ようと思う(昨年は時期が終わり見ることが出来なかった)。あくまでも来ることが出来た場合だが。

 

今年も花咲く季節になった。

母はもういないが花を見る母の嬉しそうな顔が思い出される。

今日も花たちの姿があった。