釣りをやめてしまった今思い出すのは釣りをしていた頃の楽しかった日々と様々な魚たちとの出会いだ。ルアー釣りで出会った魚の中でもコクチバスは印象に残る魚の一つだ。コクチバスはオオクチバスより冷水域を好むと言われるが、それを証拠に私の住む県では生息域は水量豊富な大河川に限られる。間違っても野池・ため池、霞ヶ浦では見られない。おそらく知識のない釣り人が違法放流をしていたに違いないが高温に弱いこともあって定着出来なかったのだと思う。したがって低コストの生活になったことで行動範囲の狭い自分にとってコクチバスのいる水域までわざわざ遠征釣行することは無理だった。しかし知人にとある大河川に確実にコクチバスが釣れるところがあると聞き何度かその河川にコクチバスを釣りに行ったことがあった。さすがに知人は具体的な場所までは教えてくれなかったため適当にコクチバスが付きそうな場所であろう?ポイントを何か所か攻めてみたのだが、やはりポイント探しで終わり全く釣れずに終わった。やはり広大な場所なことと河川はアシが群生していたり足場が悪かったりと岸からやれる場所が極めて少なく船からでないとダメだと痛感した。釣りたくて釣りたくてしょうがないというわけでもなかった魚なので結局いつものホームグランド(いつも釣りに行く川)にその後も行くようになったわけだが、ところが初夏のある日いつものように釣りをしていたところ小バスの反応が結構あった後に強烈なアタリがきて、とにかくやたら重い、これはバスではない?何が掛かったのか?と。ライトタックルの上に貧弱な管理釣り場用のルアーであったためなおさら慎重にならざる得なかったのだが、ようやく足元に引き寄せたら、何んと50㎝を優に超すコクチバス!。コクチバスが掛かったことも驚いたが、初コクチバスが50㎝越えというサイズにもっと驚いた!。その頃ネットは持っていなかったため足元に引き寄せたはいいがどうしていいか分からずパニックになっていたところトリプルフックのうちの一つのフックしか掛かっていなかった上に管理釣り場用のルアーであったためフックが小さく掛かりが浅かったことでフックが外れサヨナラになってしまった😢。期待もしていなかったコクチバスが掛かったことと、しかもその巨大サイズにも驚かされたが、何よりも平地の中小河川で掛かったことが一番の驚きだった。しかし生息しているにしても数は当然限られる。しかもこの河川では釣れるのは初夏と初秋に限られる。その後複数掛けたことから生息はしているのだろうが釣れる場所が限られてもいることからも、やはり平地の河川での定着は極めて難しいと言わざるを得ない。引きは釣り人の多くが言うようにオオクチバスより引きも強く何よりスピードがある。個人的な意見では現在日本国内の平地に生息する淡水魚ではオオクチバス、コクチバスが一番釣味があると思うが釣魚として見た場合オオクチバスよりコクチバスの方が上だろう。ただしオオクチバスの方が大型になるという魅力もある。聞けばオオクチバスは根付きの魚だがコクチバスはオオクチバスより回遊性が強く群れにあたると何匹か続けて釣れるが、その後釣れなくなりとオオクチバスよりポイントを移動して釣った方がいいようだ?。巨大コクチバスはもう一歩のところで逃し、その後良型のサイズを釣ることに成功したがその引きの強さとスピードは今でも印象に残る。釣りをやめてしまった今もあの時の釣味は忘れられない。最後に巨大コクチバスを掛けた際にフック一本だったが針は伸ばされなかったのに巨大アメリカナマズを掛けた時に同ルアー同フックでこの時針は二本掛かっていたがいずれも伸ばされていた。やはり恐るべし巨大アメリカナマズ(笑)。

 

コクチバス

その引きとスピードはオオクチバス以上だ。

同ルアーで巨大コクチバスはフック一本でも伸ばされなかったのに巨大アメリカナマズには掛かったフック二本とも伸ばされた(笑)。