ご挨拶~はじめに~(携帯読者用) | 新・バスコの人生考察

ご挨拶~はじめに~(携帯読者用)

 こんにちわ、バスコでございます。

 読者のみなさま、いつも当ブログをご覧になっていただいて、ありがとうございます。

 ご存知の方も多いと思いますが、4年半に渡ってお送りした『バスコの人生考察』は、2010年・12月13日をもって、強制退会させられました。ツイッター(baskobasko)のほうでご説明したとおり、すべての記事を削除されてしまったのです。

 そのことに対して、まず、執筆者として謝罪させてください。読者のみなさま、ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございませんでした。

 とりわけ、長編のお話が途中になっております。今年の2月から過去記事の再編集記事をアップしておりますが、初めて読まれる方も多いと思います。興を削ぐタイムラグができてしまったことを、クリエーターとして恥じます。重ねて謝罪させてください、本当にごめんなさい。

 今回、新しいブログを立ち上げました。

 新しいブログのタイトルは、「新・バスコの人生考察」です。

 「新・バスコの人生考察」 http://ameblo.jp/baskobasko/

 URLをご登録いただくか、このタイトルでネット検索していただければ、と思います。

 現在、できるだけ前回のブログの形に近づけるように、ブログ全体を再構築しております。

 幸いにも、完成原稿ではございませんが、記事のデータは残してあります。ネットで記事のタイトルを検索すればキャッシュが残っていることも多いので、それらを拾い集めてなんとかします。

 ですが、下ネタの記事は、再アップできそうにありません。

 そこで、下ネタが多い記事用に、新しく別のブログを立ち上げます。追って、このブログにリンクを貼るようにするので、もう1度読みたいと思われる方は、そちらで読んでいただけたら、と思います。

 その場合、1つの記事を、何回かに分けざるをえません。僕の記事は長いため、ほかのブログサービスの文字数制限を考えると、1つの記事で完結させるのは難しいのです。

 僕の記事は、テンポが命です。畳み掛けないと大きな笑いは取れず、長いのを承知で、1発の記事で完結させることを目標としています。本意ではないのですがどうしようもありません、キリのいいところでバランスを取りながら、記事を分割したいと思います。

 ただ、どの言葉がフィルタリングに引っかかるのか、わかりません。このブログサービスは規制が厳しすぎて、お笑いを扱う者としては表現しづらいです。ビクビクしながら書くのは絶対にイヤなので、ややこしそうな場合でも突っ切ります。

 それと申し訳ないのですが、すべての記事を再アップすることはできません。時間が取れそうになく、今の僕の考えでは、今年の2月から再編集した記事、及び、過去のアンケート調査で人気が高かった記事はすべて、再アップします。100本~150本のイメージです。

 また、読者の方からいただいた過去のコメントも、すべて削除されてしまいました。

 たくさんのお声を頂戴して、涙ぐむこともありました。ヘコんでいたときに励まされたことも、数えればキリがないほどです。

 それらはすべて、僕にとっての宝物です。もうありませんが、心に刻み付けております。一生忘れません、本当にありがとうございました。

 今回の件を知らない方は、たくさんおられます。突然消されたので説明のしようがなく、僕が自主的にやめたと思われている方も多いでしょう。

 中には、このブログを立ち上げた頃から、懇意にしていただいている方もいます。そこでお手数ですが、この記事を読まれた方で、過去に僕のブログにコメントをしたことがある方は、「私、戻ってきましたよコメント」をください。空のコメントでもかまいません、ハンドルネームだけ以前のままでいてくれれば、僕はその人を把握できます。

 同時に、僕のブログを読んでくれていた方が周囲にいたら、「バスコが帰ってきたぞ」と声をかけていただけたら助かります。何かウェブサイトをお持ちであれば、告知していただけたら助かります。

 さて、本来であれば、来年の1月の後半から新規の記事をアップする予定でした。

 実は現在、本を執筆しております。発売時期との兼ね合いもあって、初稿が仕上がるぐらいのタイミングでの復活を予定していたのですが、どうかブログを再構築する作業を優先させてください。あと2ヶ月ほどいただけたら、と思います。それが終われば再び、新規の記事をアップして参りますので。

 ところで、今回の件で、たくさんの方から応援メッセージをいただきました。本当にありがとうございました。

 ご心配なさらなくても、僕は元気でやっております。また今回の件を機に、ブログ絡みで、何名かの方とご縁をいただきました。実際にお会いした方もおり、このピンチの中でも得るものはあったので、今は前向きに考えております。

 ただ、今回の記事の最後に、どうしても申し上げておきたいことがあります。そしてそのことは、クリエーターとしての、僕の信念にほかなりません。

 自分の信念を紹介するなんて、お笑いのブログには合いません。避けたいところなのですが、命をかけてやってきた自分の作品をすべて消されたことで、表現で飯を食う者として、自分の信念を見つめ直しました。その結果、自分の考え方は間違っていない、という結論に至ったのです。

 僕は、モノを創る人間は、表現する分野にタブーをつくってはいけない、と思っています。

 何かを表現するとき、脳になんらかの縛りができると、発想のクオリティーが著しく下がります。腰の引けた表現には、熱はこもりません。作品から創作者の叫び声が聞こえてきそうなものこそが本物で、それは結局、「創り手がその作品をどれだけ愛しているか」という一点に尽きると思うのです。だからこそ自分の好きな分野を突き詰めるべきで、結果としてそれが社会から叩かれる分野であったとしても、「戦う」の2文字を胸に作品に熱を込めるべきなのです。

 いいモノ=売れるモノとはかぎりません。おもしろい芸人=売れる芸人とはかぎりません。クリエーターの方にはおわかりいただけると思いますが、より売れるモノにしようと思えば、自分のやりたいことと離れてしまうことが多いです。表現者は常にその葛藤を抱えており、ミュージシャンしかり、小説家しかり、カメラマンしかり、自分の確固たる信念に基づいて作品を産みだしているのです。

 僕はブログといえども、一言一句に魂を込めてやっています。申し訳ございませんが、読者のことを考えて記事は書いておりません。自分の好きな分野で、1人のクリエーターとして、自分の感性を日々、突き詰めているのです。

 僕はいつも言うのですが、サザエさんをやっているようでは、笑いは取れません。本当におもしろい笑いは、往々にして、あたたかさと真逆のところにあるのです。

 「おじいさん」なんて言い方をしていては、笑いは取れません。「ジジイ」って言わないと、誰も笑ってくれません。たとえその人が命の恩人でも、「崖から落ちそうになってる俺に手を差し伸べるんはいいけど、手ニチョニチョやんけ!手洗ってから助けろや、クソジジイ!」とキレるのが笑い。その理不尽さに人は笑い、それがお金になるのです。

 もちろん、それらはすべて、倫理と背中合わせです。芸風が嫌われて、世間からつまはじきにされることもあるでしょう。社会人としての倫理観も当然求められるのですが、お笑いをするそのとき一点において、僕が「おじいちゃん」と呼ぶことはありません。全部、胸を張って、ジジイって呼びます。

 今回の件で、僕は、自分の書いてきた記事が、青少年に悪影響を及ぼしたとは思っていません。たしかに下ネタは多かったですが、僕の記事を読んだ青少年たちの人格形成を阻害したとは、思っていません。

 同時に僕は、自分が表現したことに対して誰かを直接傷つけたのであれば、その人に謝罪する用意はあります。これは信念というよりも「考え方」で、自分が使った言葉で青少年に悪い影響を与えたのなら、親御さんに謝る用意はあります。

 ただ、その人への申し訳なさはあったとしても、自分の表現の仕方を変えるつもりはありません。僕は表現するのが好きだから今の仕事につき、このようなブログを書いてきました。下ネタで笑いを取るのが好きだからそうしたのであり、「ごめんなさいね、下品で!」と言うことはあっても、自分がしたこと自体に謝罪することはできません。

 僕は、表現と倫理に関する問題は、本来、理屈で考えるべきことではない、と思っています。

 テレビのバラエティー番組ひとつとっても、とある芸人が、誰かのメガネを取って投げ捨てても問題ないのに、それがメガネではなく補聴器だったら、大問題になるのです。

 ですがこれは、目が悪いか、耳が悪いかだけの違いです。悪い部位が違うだけなのに、「補聴器をつけている人は何かかわいそう」という先入観から、筋の通らないクレームをつけているのです。

 毒舌もそうです。自分が太っていて、「デブとか言うなよ!」と怒っている人でも、ハゲネタでは笑ったりします。モノの価値観は多様で、どの角度から掘り下げても、人によって見え方は違います。理屈で語れないところがあり、要するに、「表現した側が何を表現したか。同時に、何を表現できたか」という、表現者のマインドの問題になってくるのです。

 僕は、表現というのは、客と戦うのではなく、自分の作品との戦いだと思っています。

 客に合わせるのはいいが、コビてはダメ。どんな制約があろうと、常に、高い到達点で妥協する。自分の責任で表現し、自分の責任でケツを拭く。それが一流であり、それができるクリエーターこそが、たくさんの人を魅了すると思うのです。

 もしその考え方が間違っていたり、時代に合わないのであれば、売れない、人気が出ないといった、強烈な市場原理が創り手に返ってきます。それはこちらも承知しており、今回の僕は、強制退会という結果を受けました。ルールに反したことで社会人としては間違っていたかもしれませんが、クリエーターとしては間違っていないと、確信しています。


 長くなりましたが、僕からは、そんな感じです。

 今回の記事を、新生バスコの人生考察のご挨拶とさせていただきます。

 いずれにいたしましても、ひとまず、「ヨン様会」の記事から始めます。そのあとは僕のほうで順番を構成しながら、過去記事を順次、アップしていきます。

 偉そうなことを言いましたが、僕はまだまだ、二流のクリエーターです。このブログサービスにもう1度お世話になりたいので、露骨な下ネタはもう言いません。こんな僕でよければ、応援よろしくお願いしまん毛、あっ間違った、よろしくお願いします。

 バスコ