※安岡力也さんを偲んで、2008年・4月8日の記事を再アップ。
先日、お酒の席で、「芸能界で1番ケンカが強いのは誰か?」が話題になりました。
宴席では、年に何度か取り上げられる話題です。今回も、長渕剛、菅原文太、竹内力といった有名どころから、大木凡人、元チェッカ-ズの高杢、逆にデーブスペクターなど、たくさんの名前が飛び交いました。
ですが毎回、ある人物の名前が出た瞬間、その場の全員が納得します。
「やっぱりあいつか!」
「どう見てもあいつやろ!」
誰もが口をそろえて、議論に終止符が打たれるのです。
そう、安岡力也です。
ご存知のとおり、この人は百戦錬磨のケンカ番長です。耳を疑うような武勇伝にこと欠かず、なにしろ、愚連隊70人相手に乱闘して勝った、という逸話があるのです。
70人ですよ、70人?こんなもん、あのケンシロウでもウンコ我慢しながらやったら負けるでしょ!?
敵も、「70人集めないと力也には勝てない!」と判断したわけです。勝ち負け以前に、70人を集めさせたという事実自体が、人間という生物のカテゴリーを超えてしまっているでしょう。
家に帰った僕は、安岡力也について詳しく調べました。
するといろいろ出てきましたよ、武勇伝が。武勇伝、いや「神話」と呼んでも差し支えないほどのエピソードが山のように出てきたのです。
そこで今回は、「安岡力也はどれだけすごいか?」の考察です。
以下、安岡力也にまつわる神話をご紹介させていただきます。
①祖父がシシリアンマフィアである。
いきなり、すごいのがきましたよ。
他界した、力也さんの祖父。彼はアメリカンマフィアではなくイタリアンマフィアでもなく、シシリアンマフィアなのです。
シシリアンマフィアですよ、シシリアンマフィア?言いにくくて噛みそうになる以前に、こんなもん怖すぎて舌噛むでしょ!?
ヤフーでシシリアンマフィアを検索したら、シマンテックがウイルス検索を始めました。
「名前が怖すぎてウイルスの可能性がある!」
こう言わんばかりにウイルスを探し始め、検索エンジンもびびっているのか、心なしか検索スピードも遅かったほどなのです。
僕はおびえながらも、シシリアンマフィアのことを特集したページにたどり着きました。勇気を出してページを開いたところ、そこに書かれてあったシシリアンマフィアの概要に、愕然としました。
『シシリアンマフィアとは……ドン・カプチーノ一家に代表される、血で血を洗う抗争集団の俗称。爆弾を車に仕掛けるのを得意としており、ターゲットを拉致してリンチのうえ殺害。祝杯のワイン代わりとして血を飲み、死体は硫酸で溶かして処理する』
怖すぎるわ、これ!モザイクいるわ、こんな文章!
『抗争で顔面を破壊された者もおり、顔を紙袋で隠して生活する者もいる』
ウォーズマンか!完全に幼少期のウォーズマンやんけ、それ!
『ただ、家族の絆は強くて情にもろく、優しい一面もあるファミリーである』
何のフォローやねん、これ!死体を硫酸で溶かすような奴が情にもろいとか知らんわ!「ビン・ラディンはハトにエサをやっていた」とか言われても感動せえへんのと同じや!
これ、はっきり言いますけど、就職の面接で、履歴書の自己PRに「祖父がシシリアンマフィアです」と書いたら面接通してくれますよ。おびえた面接官が、「き、君はもう2次、3次はいいからすぐに社長に会ってくれ、いや、会ってください!」と口にして、即、幹部にしてもらえる可能性もあるでしょう。
②ケンカ6000戦無敗である。
これは、恐ろしいどころの話ではないです。
力也さんは、水を飲むぐらいのノリで相手を殴ります。通算で6000回ケンカをしており、そのすべてに勝利を収めているのです。
サイヤ人か、お前!生粋の戦闘民族しかそんなに戦わんぞ!
そもそも無敗という称号以前に、人と6000回もめたという事実が常軌を逸しています。
力也さんは現在、59歳です。母親のお腹から出た瞬間、「早く出せよコラ!」と、すでに産婆とケンカしていたとしても、そのデビュー戦から数えて年間100戦以上こなしたことになるのです。
お前、3日に1回のもめごとってなんやねん!スラム街にもおらんぞ、そんなバトルジャンキー!
なにしろ、年間100戦です。「お前、雑草踏むなコラ!」とか、「二酸化炭素を吐き出しすぎだよてめえ!」などと無理矢理ケンカに持ち込まないことには、年100戦も消化できません。すれ違っただけの奴に、「てめえ、生きてんじゃねえよ!」といった無茶な理由でケンカを挑まないことには6000回もケンカにはならないんですね。
しかも、これだけケンカしといて、1回も訴えられていません。逃げ足もすごく、もしくは、「警察にチクったらお前の6親等以内全員ブチ殺すからな!」的なことを言って口を封じているのでしょう。
その結果、これね、友達の友達の友達の友達ぐらいなら、力也さんに殴られた奴に出くわしますよ。出くわさないとしたら、「言うと殺される=黙っている」からで、「3軒隣は力也の被害者」といっても過言ではないのです。
言えないだけで、あなたのお住まいのマンションにも被害者が、もっと言えば、この国の引きこもり全員が力也さんの被害者である可能性もあります。「黙ってろよ、てめえ」とドスをきかされた人が、怖くて部屋を出られなくなっただけかもしれないのです。
なにより、よく数えてたな、という話です。こんなに戦っていれば数は覚えられないでしょうから、これは子供のころから、「力也のケンカ帳」なる日記をつけている可能性が高いです。
『今日は、山田君の腕をへし折りました!』
『今日は雨が降って機嫌が悪かったので、佐藤君の口にフォークを突っ込んでアッパーをくらわしました!』
『今日は暇だったので、留学生のトーマスを撲殺しました!死体処理のために、おやつを食べたあとにおじいちゃんから硫酸を借りて溶かしました!』
血で染まったジャポニカに、このような日記をつけていたのでしょう。
③映画『自動車泥棒』で、混血児の少年役で芸能界デビュー。
デビューの仕方1つとっても、普通ではありません。力也さんは、混血児の少年役でデビューしたのです。
どんなデビューやねん、これ!そもそも『自動車泥棒』ってどんな映画やねん!淀川長治がどうコメントしたか知りたいわ!
気になった僕は、力也さんの過去の出演映画を調べました。
するとまあ、信じがたい出演作ばかりですよ。『野良猫ロック・セッ○スハンター』『不良番長・やらずぶったくり』『不良番長・のら犬機動隊』『直撃地獄拳・大逆転』といった耳を疑うような映画ばかりなのです。
誰が観んねん、こんなクソ映画!直撃地獄拳って、小学生かお前!
『ボディガード牙・必殺三角飛び』
学園祭でやれ、そんな映画!無料にしてチラシに飴つけてたら2、3人は来てくれるわ!
『不良番長・突撃一番』
知らんがな、そんなもん!番長が何番目に突撃するとか興味ないわ!
『不良番長・出たとこ勝負』
不良番長多いねんさっきから!イライラしすぎて俺も不良になるわ!
なのに、当の本人は平気です。ふざけた映画に出演し続け、しまいには『悪魔の毒毒モンスターが東京へ行く』という映画に主演で出たのです。
お前、仕事選べよたまには!「お前、今どんな仕事してんの?」「毒毒で主演張ってます!」とは言えんやろいくらなんでも!
『不良番長・口からでまかせ』
また出た、不良番長!なんでそんなに不良番長に出んねんお前は!不良番長に弱み握られてのか!?
このような恐ろしい出演作ばかりで、なのに力也さんのデビュー曲は『遠い渚』なのです。
どういうことやねん、お前!毒毒モンスターが渚て!もしかして、赤潮の歌か何か?「♪君の瞳に赤ー!」とか言うんか!?
『不良番長・暴走バギー集団』
トラウマなるわ!これ以上不良番長出されたら完全にトラウマなるわ!
もう、あいた口がふさがりませんよ。
④キックボクシングの試合で、ダウンした相手の頭部を蹴り倒したため刑務所に1年半服役。収監された際、暇だったので、カリに歯ブラシのサオを埋め込んだ。
これは、えげつないです。書いている僕自身がイヤになってくるほど、常軌を逸しています。
力也さんは、キックボクシングをやっていました。雑誌のインタビューでそのことについて訊かれ、こう答えています。
「キックボクシングってのは相手の息の根を止めるスポーツなんだよ」
聞いたことないわ、そんなルール!山本小鉄がマジキックで止めてくるわ、そんなスポーツ!
「相手の息の根止めねえとこっちが息の根止められるんだよ!」
KGB上がりか、お前!そんな被害妄想、KGB上がりの奴しか持たんぞ!
しかも、力也さんがキックボクシングに目覚めたきっかけがまた、すごいです。
「父親の初めての誕生日プレゼントがボクシンググローブだったから」
これが理由らしく、父親はその際、「男は産まれた瞬間から闘いが始まっている」と告げたらしいのです。
誰と闘うねん、産まれていきなり!抱えたナースの間接取るなんて聞いたことないぞ!
この逸話を聞くと、先ほどの産婆にキレたという説も、まんざらではないでしょう。それこそ母親の胎内にいるときから、「お母さんのお腹目掛けてワンツーだ!ジャブ、ジャブ、ストレート!もっと腰入れろ!」といった感じで胎内トレーニングをしていた可能性もあるのです。
そんな父親は、力也さんが小学生のときに、マフィアの襲撃で殺されてしまいます。力也さんが家に帰ったら血祭りになっていたらしく、父親の死体を見た力也さんは、死体を抱きかかえてこう言いました。
「お疲れ!」
お疲れやあるか、お前!ノリ軽すぎるやろ、いくらなんでも!
「親父、お疲れ!」
バイト終わりか、お前の親父!タイムカード切ったあとのあいさつか、それ!
それでも100譲って、これはよしとしましょう。問題は刑務所に入ってからの行動で、暇を理由に、カリに歯ブラシを入れたのです。
何考えてんねん、お前!もしかして、「カリ出所」とかそういうこと?カリに出し入れしとったら仮出所できるかもしれないって、できるかそんな奴!全然反省してへんやんけ!
本当にありえなさすぎて、体が震えてきましたよ。
⑤稲川淳二と幼なじみである。
70人の愚連隊に勝ち、6000回もケンカをしてきた安岡力也。実は彼は、稲川淳二と幼なじみなのです。
どういうことやねん、お前!たしかに恐怖を語る2人やけど、恐怖の意味合いが違うやろ!
「物心ついたころから淳二と一緒!」
キャラ台なしやわ!そもそも祖父がシシリアンマフィアやのに近所に稲川淳二がいるって家どこやねん、お前!どこ丁目に行ったらそんな濃いコミュニティーあんねん!シムシティーでもそんな街つくれんわ!
この2人の会話を想像したら、恐ろしいです。なにしろ、「滑舌番長VSケンカ番長」です。「はっきりしゃべれ!」と力也さんがブチギレている姿が目に浮かぶのです。
「りちやさん、こんにちわ!」
「はっ?」
「りちやさん、こんにちわ!」
「力也だよ!てめえ、人の名前を間違ってんじゃねえよ!」
「ちゅいまちぇん!」
「謝る気ねえだろ!それより何の用だよ?」
「新ちい怪談ができたので、聞いてもらおうかなと思いまちて」
「はっ?」
「新ちいきゃいだんがでちたので聞いてもらおうきゃなと思いまちて」
「親父、こいつに硫酸頼むわ!」
このように、口に焼きの入った奴が体にも焼きを入れられる姿を想像せずにはいられません。もしくは、怒った力也さんが淳二の舌に硫酸をかけたせいで、あんな滑舌になったかもしれないのです。
ほかにも力也さんは、元広島カープの監督、古葉竹識氏と親しいです。古馬さんが広島市の市長選挙に立候補した際に応援演説に行ったのですが、古葉さんは「広島の平和を永久に守ります!」と訴えかけたのです。
平和訴えかけんのにこんな荒くれもん呼ぶなよ!人の平和をつぶすような男やぞ、こいつは!
「どうも安岡力也です。ノーモア、核!」
説得力あるかボケ!そもそも爆弾で人殺してるやろお前の祖先!なんの説得力もないねん、お前が言っても!
結局、古葉さんは選挙に落ちました。ですがこれは、安岡力也のせい、と考えて間違いないでしょう。
⑥飲み仲間は、内田裕也、ジョー山中、八名信夫、宇崎竜童である。
こんな濃い面子、世界中どこ探してもいないですよ。ヤカラ中のヤカラが複数集まり、夜な夜ないかつい酒を飲みたおしているのです。
どんな飲み会やねん、これ!人殺す相談してるとしか思えんぞ!
なにしろ、あの内田裕也がいます。
「兄貴、奴の死体は硫酸で溶かします?それとも埋めたてます?」
「そうだな。70℃の硫酸でシェケナベイビー!」
このような恐ろしい会話をしていることは間違いなく、しかも周囲の客を巻き込んで、妙なロックンロールを歌おうとする可能性が高いです。
「そこのお兄さん、ロックンロールしてるかい?」
「はっ?」
「ロックンロールはしてますか?」
「すいません、大事な話があるんで向こうに行っててもらえませんかね?」
「てめえ、この野郎!」
「やめろ、力也」
「だって兄貴、こいつは兄貴の話を無視したんだぜ?」
「いいからやめろって言ってんだ!」
「兄貴……」
「それよりお兄さん、シェケナベイビー?」
「はっ?」
「お兄さん、歳はシェケナベイビー?」
「いやあの、ちょっとおっしゃってる意味が……」
「てめえ、兄貴の言ってる意味がなんでわかんねえんだよ!」
「Love&Peace!」
「兄貴!俺はこいつが何言ってるかわかんねえって言うからさ!」
「Love&Peace!」
「兄貴……」
「お兄さん、Love&Peace?」
「……」
「Love&Peace?」
「ま、まあLove&Peaceです……」
なんやねん、これ!なんでもシェケナベイビーで片がつくと思うな、お前!
内田裕也は、店の迷惑など気にしないでしょう。「宇崎、音入れろ!」「へい、兄貴!」「淳二、ギター用意しろ!」「ひゃい!」といった感じで勝手に店を借り切り、「♪パワートゥザピープル!」「兄貴!」「♪パワートゥザピープル!」「やに貴!」などと妙なロックンロールをシェケナベイビーするのです。
そして、最後。
これはかなりヘビーなエピソードなので、読まれる方は覚悟してください。
⑦山で生き残るという1週間のサバイバルゲームでヘビを食べ、ヤギと交わった。勃○時の大きさは30センチを超し、40歳を過ぎてからカリに真珠を埋め込んだ。
恐怖を通り越して、もう声が出ないです。
まず、サバイバルゲームって普通、遊びでやりません?合宿のノリでやったり、おもちゃの銃で打ち合ったりするのが普通でしょ?
なのにこの人は、命をかけた本当のサバイバルゲームをやっています。生き残るためにヘビを食べ、しかも何を思ったのか、山にいるヤギに手を出したのです。
我慢せえよ、1週間ぐらい!どこの世界にヤギと生でやる奴がおんねん!
「ヤギもなかなかのもんだったよ!」
やかましいわ!歯ブラシごと突っ込まれるヤギの身にもなれ!
「2発目もよかったよ!」
2発やったん!?1発じゃ足らんかったんや!?
これね、ヤギも「メー!」じゃなくて、普通に「イタイ!」って叫んでますよ。動物だとかは関係ないです、痛すぎて脳がスパークし、人間の言葉を口にしてもおかしくないのです。
とはいえ、僕を心底おびえさせたのは、ヤギに手を出したことではありません。神レベルに達したそのペ○スの大きさで、30センチを優に超えているらしいのです。
30センチですよ、30センチ?こんなもん、勃○してバッターボックスに立ったらどっちがバットか本当にわからないでしょ!?
ピッチャーどこ投げたらええねん、お前!グローブ目がけて投げたら毎回デッドボールやんけ!「変化球VSペ○スの変化」で相当技巧派じゃないと抑えられんぞ!もしくはそれを理由にドラフトかかるぞ、お前!
小さく前にならえをしても、完全に前の奴のお尻に当たります。そもそも小さく前にならえと言われても、全然小さくないんですね。
しかも歯ブラシだけでは物足りないのか、真珠も入れました。特大の真珠を埋め込み、ますますペ○スを強化し始めたのです。
どこ目指してんねん、お前!何がお前にそうさせんねん!
「60になったらもう1個入れようと思ってるんだよ」
何の記念やねん、それ!おとなしくチャンチャンコ着とけや、お前!ていうかもう拝みたくなるわ、お前のペ○ス!1周してもう逆にリスペクトに値するわ!
このように、すべてが常軌を逸しています。規格外もいいところで、同じ人間とは思えないんですね。
そんな力也さんですが、現在は病気療養中です。ですが僕には、ナースコールをペ○スで押す姿が目に浮かんで仕方がないのです……。
※2012年・4月8日に、安岡力也さんは逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。