こんにちは。クマが好きな石原です。

私はテレビゲームや携帯ゲームでコンピューター相手に戦うことがあまり好きではありません。特にコンピューターの強さを選べるタイプのゲームが好きではないです。
なぜなら、コンピューターに手加減をされている気分になるからです。強さが5段階あってその中から3を選んだ時、コンピューターは今すぐにでもこちらをぼこぼこにできるのにこちらに言われたから3しか力を出していないという事実に耐えることができません。かといって強さ5のコンピューターに負けることも嫌なので私はゲームに向いていないのだと思います。
少しずれますが、テレビゲームで桃鉄やモノポリーといったゲームをプレイするのもあまり好きではありません。こちらは友人とプレイする場合でもあまり好きではないです。
なぜなら、勝敗をコンピューター側に決められている感じがするからです。さいころで大きい数字がでるのも小さい数字がでるのも、コンピューター側が勝者とするプレーヤーと敗者とするプレーヤーを選んでいるような気がしてしまうのです。実際はランダムに数字が選択されているのだとは思いますが、コンピューターによる「ランダム」な選択が本当にランダムなのか私には疑問なのです。コンピューターほど緻密な機械であれば、あたかもランダムかのように作為的に数字を選ぶことができるのではないかと思ってしまいます。

私は、さいころで出る数字は小さくても大きくてもどちらでも構いませんが、さいころを回すのは自分自身でありたいと思うのです。


本題に入ります。と言っても、なんとなくブログを書きたい気持ちになってつらつらと書き始めているので、あまりまとまりがないかもしれません。
また、時々友人からブログ読んでるよと言ってもらえることがありますが、ものすごく嬉しいので今読んでくれているあなたも是非積極的に声をかけてください。読んだ上で、あなたの考えを教えてくれるとよりうれしいです。カフェで1時間くらい話したいくらいです。よろしくお願いいたします。

今日は最近小説を読んで感じたこと書きたいと思います。社会人になり小説を読む時間は減りましたが、小説を読んでいる時間が一番集中している時なのではないかと感じます。

今日は、小川哲さんの「君が手にするはずだった黄金について」という本を買って読んでいました。東京大学大学院を中退して作家になった作者の、ほぼ実話をまとめたものではないかと思っていますが、思考の深さや豊かさが感じられてとても良い本だと思います。



冒頭、主人公(多分作者)は、大学院生でエントリーシートを書いていますが、「あなたの人生を円グラフで表現してください」という質問で手が止まってしまいます。表現すべきなのが時間的側面なのか、経歴的側面なのか、物理的側面なのか、はたまた自分の考えに影響を与えた本たちなのか分からなかったためです。
私はここで自分の思考の浅さというか、毒された考え方にショックを受けました。私がこの質問を見ても、何の迷いもなく時間的側面もしくは経歴的側面からエントリーシートを提出する先の会社が求める人物像に合っていると思われるエピソードがあるか考え始めると思うからです。就職活動を経験したことで、「人生を円グラフで表現しろ」という普通に考えて意味も意図も理解できない質問に疑問すら抱かず、自然と本来の自分より大きく見せるにはどうすればよいかと考えてしまっていることが私はショックでした。この本では、「局所的進化は大局的な退化である」という言葉が出てきますがまさにその状態で、社会に受け入れられるために必死に考えて努力した結果、当たり前の疑問が浮かばなくなってしまっているように思います。就職する直前、バイト先の学童にいた小学一年生の女の子から「楽しいならずっとここで働けばいいのに」と言われたときも、同じ種類のショックのようなものを受けたことをふと思い出しました。
ほぼ本のことを書いていませんが、作者が東京大学大学院を中退していることもあり賢くも若干変わっている方のようで、哲学者の頭の中をのぞいているような知的な楽しさがある本だと思うので、ぜひ読んでみてください。


他にも、最近は朝井リョウさんの本が好きです。朝井リョウさんは年齢が近いこともあって親近感を感じるテーマが多いですが、その中でもみんなが漠然と感じている違和感や嫌悪感みたいなとにかくできれば考えたくないことと向き合って、とてつもない精度で言語化しています。
私が普段考えているようなことを多分何百倍も考えて何千倍も高い質で言語化しているので、読んでいて自分にも刺さるというか、胸を打たれるというか、背中をけられるというか、とにかく自分の中にある目を背けたくなるような醜い感情がしっかり言語化されて突き付けられるような感覚になります。
具体的なことが一つもかけていなくて申し訳ないのですが、本当に面白いので読んでみてください。私のお勧めは「スター」です。
嫌な気持ちになることはありますが、それを超えた面白さがあるのでぜひぜひ手に取ってみてください。


最近のブログは自分の考えたことを書くだけで読んでいる方に少しでも笑ってもらおうという当初の目的からはずれてきてしまっている気がします。
しかし、ちっとも面白くなくなろうと、このブログは自分の憩いの場でもありますので好きなことを書くつもりです。とはいえ読む人が減るのも悲しいので、ここまで読んでくれている皆さんは私を慰めるつもりで引き続き読んでもらえると嬉しいです。これからも長く細く続けていきます。

今回も読んでいただきありがとうございました。読んだ人は次会う機会があれば「今回も読んだよ。生まれてきてくれてありがとう」って言いながら優しく抱きしめてください。