昨夜、ニュースの職人、鳥越俊太郎さんが
人生の最後に聞きたい音楽を探しに行く番組をやっていた。
ニューオリンズで大好きなジャズがそれのようだったが、
私が驚いたのは、ゆったりとした旅であろう筈なのに、
食事時に、ホテルで日清のカップヌードルを、
「これが大好きで・・・」といいつつ、お湯を注ぎ、
実に美味しそうに食べている姿だった。
大腸がんで、3回の手術、他臓器にも転移の方が、
いまだもってカップヌードルだなんて。
ご本人いわく、バリバリの現役時代は、相当のカップヌードルを食べたとか。
人生の最後に聞きたい音楽を探す旅なら、
せめてゆったりと地元の野菜や手作り料理を食べてほしかったな。
「あなたはあなたが食べてきたそのものだ!」という
言葉が思い出されて仕方がなかった。
年齢を重ねていくと、どんどん自然のものが美味しく感じるように
なる筈なのに、70代にして、美味しいと感じるものがカップヌードル。
他人のことで、いらぬ世話なんだけど、
ガンのなかで大腸がんがダントツになってきたらしいし、
物静かな腸の声は聞いてあげなきゃと思うのです。