遺伝子の話をする前にDNAの構造について調べた歴史上の人物について説明したい思います。
1,ウィルキンスとフランクリン
ウィルキンスとフランクリンは1952年、X線を使ってDNAがらせん構造を持つことを示す写真を撮ることに成功しました。
2,ワトソンとクリック
1953年、ウィルキンスらの研究結果に基づいて、DNAの二重らせん構造のモデルを提案しました。
ワトソンとクリックは9年後にウィルキンスとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
フランクリンはとても優秀な科学者であり、実はフランクリンはほぼDNAの構造を解析していたといわれています。
しかし、彼女は人に自分の研究成果を公表せず、自力で数学的解析を進めていました。
フランクリンとウィルキンスはとても仲が悪かったと言われています。
フランクリンと同じ研究室にいたウィルキンスは彼女の机からX線によるDNA解析の写真を盗み、それをワトソンとクリックに渡したのです。
そして、ワトソンとクリックは模型を作りました。
しかし、ワトソンとクリックは塩基の構造式も描けないほど科学者としては未熟でした。
なので数学者に頼み、自分たちの考えである塩基の相補性は安定であるか計算してもらいました。
その日のうちに結果はでて、安定であることがわかりました。
そして、ワトソンとクリックはそれを論文で発表し、数年後にウィルキンスとともにノーベル賞を受賞しました。
フランクリンはこの時点でがんで亡くなったおり、ノーベル賞は受賞できませんでした。
まさに、悲劇的な女性であるといった感じですね。
無防備な状態でX線を浴び続けたのが原因ではないかと言われています。