『安楽死を遂げた日本人』を読んで | 緩和ケアって何だろう?

緩和ケアって何だろう?

40才独身
子宮頸部腺がん3bから再再発。頚椎転移で下肢麻痺となり緊急入院!
転院先は緩和ケア病棟…。
壮絶な100日を過ごした後、セデーションを経て永眠。

緩和ケア病棟で過ごした時間は、苦痛を緩和できてたの??

かなぽんの姉が亡くなり、このブログも閉鎖〜と思って、2年以上ほったらかしにしてました。

最近、NHKスペシャルで
スイスで安楽死を遂げた
小島ミナさんのことを知り、

より詳しく書かれている
宮下洋一さん著
『安楽死を遂げるまで』
『安楽死を遂げた日本人』
2冊読みました。

安楽死自体は、私個人は賛成。
ミナさんのように
病気によって体の自由が奪われ、
個人の尊厳を傷つけられながら
生きていたいとは思わない。

家族や介護者に迷惑をかけて
申し訳ないと言う気持ちもあるけど、
それよりも屈辱感が強いから。
何もできない自分が
嫌で仕方ないと思う。
そこに生きる意味はない、
自分の存在の意味を見出せない。
早くその状態から解放されたいと
強く願うと思う。

そういう理由で私は安楽死賛成派。

積極的安楽死、自殺幇助は置いといて。
『安楽死を遂げた日本人』には
今日本で容認されている、
消極的安楽死(鎮静、セデーション)にも
ふれていました。

かなぽんの姉は癌転移によって、
首頸椎をやられ、
四肢麻痺という悲惨な状態で、
寝たきり、
食事の介助、
シモの世話、
何もかもぜーんぶ1人ではできなくなりました。

肺転移もあったので、
息苦しさに3ヶ月以上悩まされ、
モルヒネでせん妄状態で苦しみ、
「殺してくれー!」
と叫びました。

やっと鎮静によって
眠ることができました。
それでもう目は覚さなかったんですけど。

緩和ケア病棟に入っていましたが、
苦痛を緩和できてたのかと言えば
できてなかった
と今でも思います。

だからって自宅介護で緩和できたのかと言われれば、絶対に無理だったでしょう。

姉のあの苦痛を取り除くには、
強制的に眠らせるしかなかったと
思います。

苦痛を感じてから
モルヒネを打つ→鎮静
までの期間は
とてつもなく長く感じました。

耐えられない息苦しさで1ヶ月。
経口モルヒネから定期投与モルヒネまで1ヶ月。
鎮静はその後で行われました。

この2ヶ月間、
苦痛を緩和できなかったのは、
本当に地獄のような日々でした。
姉にとっても
家族にとっても。

宮下さんの本では緩和できないのは
全体の10%程度とありましたが、
その10%の中にある壮絶な苦痛を
「割合として少ないから見過ごして良い」
ということにしては欲しくないです。

私としては緩和ケアにここの10%について、もっと選択肢を与えて欲しいのです。

患者が望めば、治療(無駄を承知で)を施す。
患者が望めば、鎮静を早める。

そう簡単にならないことは重々承知ですが、苦痛を取り除けない10%の患者にはただ苦痛の中で死ぬのを待つだけより、何か本人にとって意義のあることを積極的に行っても良いと思うのです。

医療を無駄に使うことかもしれません。
ただ思うのは、
患者の心が休まる医療を願うだけです。