かなぽんの姉、子宮頚部腺癌の闘病記です。
激変してしまった姉の姿をみて、私はとても焦りました。
母に電話してみると、
「あ~、そういえば少し痩せたかもね。」
少しなんて、とんでもない!!!
骨の形が分かるほどの痩せ方です。
母は遠方に住んでいましたが、
病気で一人暮らしの姉を助けるために
1カ月に2~3日泊まり込みで姉の自宅に来ていました。
多分、私が電話した時は半月ほど前の姿を
思い浮かべていたんだろうと思います。
私は、今の姿は明らかに
がん患者の痩せ方だと伝えました。
でも母もすぐに動こうとはしませんでした。
それは、姉に鬱陶しく思われるから。
「もう来なくていい!」
と言われるのが明らかだから。
その後、私は姉に何回か連絡を入れましたが、
完全にシャットアウトでした。
3日後、姉から母に電話が行きました。
「トモセラピーを受けてみたい」
両親が反対するわけもありません。
姉は東京のクリニックに予約を入れ、
一度受診しました。
クリニックの先生によると、
早くPET-CTを撮って、すぐに治療に入るべきとのこと。
PET-CTは翌週に別の検査機関でとることになりました。
それから3日後。
朝8時ごろ、姉から母に電話がきました。
「お母さん、足に力が入らなくて、ベッドから起き上がれない・・・」
「いますぐ来て・・・、こわいよ・・・。」
母はすぐに姉の家に行きました。
いつかこんな日が来るだろうと、
旅行バッグに必要最低限の準備をしていたそうです。
3時間後、母がつくと、
姉はなんとか起き上がっていましたが、
足の感覚がほとんどない状態だと言いました。
腕の力で壁を支えに歩く状態でした。
もう一刻も早く病院へ連れて行きたくて、
何度も説得をしましたが、姉は、
PET-CTの予約が2日後に入っていることと、
トモセラピーの予約が5日後に入っていることで
断固拒否し続けました。
2日後、PET-CTは父に連れられ、何とか自分の足で歩き
撮影することができました。
更に2日後、ますます足に力が入らなくなっていきました。
ついにベッドからトイレに行くことができなくなりました。
トモセラピーを受けるにあたり、
クリニックでは
「カテーテルをつけてくるように」
と指示を出していたそうです。
・・・
・・・
???
カテーテルって、そんなに簡単につけられるものなの?
医療行為だと思うのですが、クリニックではつけられないため、
自分で何とかしてきてくださいとのことだったようです。
この時点で、このクリニックに対し、不信感を抱きました。
ありえます?
病院に行って
「カテーテルをつけてください」
って頼む人なんて、聞いたことがない!!!
でも姉はトモセラピーを受けたい一心で、
友達の看護師さんを家に呼びました。
もちろんカテーテルをつけてもらうためです。
友人の看護師さんは優しく断りました。
当然ですね。医療行為を勝手に行えるはずありません。
一所懸命、病院に行くよう説得してくれたそうです。
なんと3時間も。
姉は断固拒否。
だって明日になれば、トモセラピーを受けられるから。
最後はトイレに連れて行ってもらうふりをして、
そのまま籠城。
友人の看護師さんと両親は話し合って
救急車を呼ぶことにしました。
看護師さんが帰った後、トイレに籠城している姉に
救急車のことを伝えると、とても怒りました。
「病院に行ったら、明日のトモセラピーが受けられなくなる!!」
救急車がついて、隊員さんに歩けないことを伝え、
また首の痛みが激しいことも伝えました。
隊員さん3人がかりで、狭い廊下、姉を担ぎ上げて
救急車に乗せてくれました。
「お母さん!お母さんも来てくれるんでしょ!」
叫ぶようにして姉は病院に向かいました。