今年は近年でも類を見ないほど、傑作ぞろいの当たり年です。
メタファーも相当良かったんですが、あまり期待していなかったロマサガ2リメイクも、素晴らしい作品でした。
私のプレイ実績で言うと、
・オリジナル版は未プレイ
・サガシリーズはゲームボーイ版の1と2を「現役時代」にプレイ済み
・今年サガコレクションでGB版1と2をニンテンドースイッチで遊び直し
・今回はPS5版をノーマルモードでメインシナリオクリアまで、寄り道&育成がっつりやって60時間超プレイ
あとは追加ダンジョンと裏ボス討伐があります。
グラフィックが数世代前のクオリティ(PS2レベル)だったが、それ以外の部分、特に戦闘と育成がほぼ完璧なので、「予算的にここは割り切ったのか」という制作側の事情を素直に許容できてしまうのが不思議なところだ。
直近の3~4年ぐらい、RPGをやりまくってきたが、この戦闘と育成は一番面白かったと言っても過言ではない。
私には「RPGはレベル20から」という持論があるが、いやいや、本作の戦闘は最初から最後まで楽しめた。
不満点を挙げるとすれば、
・フィールド移動時のダッシュボタンの受付判定が甘く、助走をつけてジャンプすることに何度か(何度も)失敗した
・自動的な年代ジャンプによって、強制的に折られて完走できなかったイベントが2つあり、踊り子と陰陽師を仲間にできなかった
という2点ぐらい。
近年のRPGにありがちな、「ムービーが長すぎて操作していない時間が長い」とか、「シナリオが難解」とか、「装備を変えたりレベルが上がったりしてもイマイチ効果が分からない」とか、そういうことがない。
それでいて、最後はちゃんと盛り上がるシナリオ。
本当に、ほとんどのプレイ時間が戦闘と、ダンジョン攻略&探索と、部隊編成&スキルセッティングに当てることができ、ムービーに腰を折られずにずっと能動的に遊べる。
ロードやファストトラベルもスムーズでサクサクいけるから、ストレスも気になるほど感じない。
あと、メタファーと本作やってほとんど結論だと感じたのだが、私はRPGはやっぱりコマンドバトルが一番だと思う。
「画面エフェクトのせいで何が起こっているのか分からない」、「自動操作の味方が無能」、「複数のキャラ操作は忙しすぎ」、そういうこととは無縁だ。
フルボイスでもないし、キャラクターなんてほとんど名前も覚えていないが、それでも育てたパーティーキャラにはちゃんと愛着が湧く。このグラフィックなのに、カッコいい&可愛らしい&セクシーな魅力がちゃんと表現されているというのも結構不思議だった。
あとは音楽。
ある街(村?)で、GB版サガシリーズに共通のタイトル画面の音楽が流れる。
この曲を聞いたとき、「ああ、サガシリーズってそういうことだったのか」と気づかされた。
実は私がプレイしたことがあったのはGB版の1と2だけで、ロマサガシリーズの原作を一度もプレイしたことがなかった。
「ロマサガは難しい、進め方を失敗すると詰むこともある」という評判だったし、何よりFFがあったので中学生の小遣いの投資先としては優先度が低かった。
それに、「ロマンシング」って何?(たぶんromanceの現在分詞だと思うのだが、romance自体が名詞としての意味しかないような…?)
というわけで、ロマサガがGBサガの後継作品であるということがイマイチ納得できなかったのだ。
しかし、様々なRPGを遊び倒した今なら、一見過去作と何の脈絡もないように思えるこういう実験的なゲームデザイン(レベルという概念の廃止、「オープンワールド」という言葉がない時代にフリーシナリオにしたことなど)こそがシリーズのアイデンティティであり、新しいゲーム体験を提案しようとする制作側のアティテュードに共鳴するコアなユーザーに支持されてきた作品なのだと理解出来た。
見た目は地味だが、遊んでみると非の打ちどころのないバランスと完成度。
ファミコンからずっと遊んできた人たちは、本当はずっとこういうゲームがやりたかったんじゃないか?
「これでいい、いや、これがいい(井之頭五郎風)」そんな作品。
JRPG好きなら、ぜひ遊んでみて欲しい。
採点は…
93点!
神ゲー認定、あげよう。
さて、次はドラクエ3のリメイクかな…