パワプロ2024、巷ではクソゲーという烙印を押されつつある可哀相な作品。

でも野球は野球。

今や「野球やりたいな」と思ったら、バットもグローブもユニフォームも、9人×2チームも用意せずに、ゲームの電源を入れればよいのだ。

メジャーのポストシーズンを見てもすごい試合が多くて白熱するし、スター選手も注目に見合った活躍をするし、やっぱり野球は面白い。

私は死ぬまで野球ファンだと思う。

 

人気がちょっと低迷してて、地上波で中継されなくなったり、中学校の部活動から消えつつあったり、国民的人気スポーツではなくなりつつあるのかもしれないけど、私は、死ぬまでプロ野球を観戦したいし、野球ゲームで遊びたいと思っている。

 

現在40代の私の世代だったら、男性であれば1/2の確率(当社比)で野球の話が通じる。

それぐらいの人気スポーツでなければ野球ゲームに需要がない。

パワプロの弱点があるとすれば、「日本のプロ野球」という、ドメスティックな野球文化圏の人にしか話が通じないものを題材にしているので、需要が国内にのみ閉じてしまっている点にあるのかもしれない。

(その点、ウイイレはどうなんだろ?しばらく新作を見てない気が。)

 

で、30周年と満を持して登場した最新作が、ふたを開けてみればレビュー大荒れ、酷評の嵐。

まあ、実際、パワフェスや栄冠ナインに期待していた人からすると、調整不足は否めない。

開発期間や予算と言った資源に限界があるのだろう。

一度スタートした企画を途中で引き返したり白紙に戻したりするのはとても大変なことに違いない。

かと言って何も冒険せずにただ選手データを最新版にしただけ、というのではユーザーが納得しない。

ゲームを作るのはとても難しいことなんだな。

 

私は基本的にサクセスとペナントしかやらない(パワフェスも好きだったが、今作は超つまらない&時間かかるからやらない)ので、結構普通に遊べている。

だが、サクセスもバランスがいいとは言えない。

●「フューチャーズ編」…投手も打者も、かなり強い選手が簡単に作れる。取れる金特の種類に偏りがあるので、結局似たような選手が量産されてしまってちょっと物足りない。

 

●「12球団編」…過去作のリメイクらしいが、長いだけでイベント一つ一つはつまらない。運要素が絡み過ぎて思い通りの選手が作れず、「フューチャーズ編」の方がずっと簡単に強い選手ができるため、このシナリオで遊ぶ意味が感じられない。

 

●「千将高校編」…手軽でもあり、ポイント管理もそれなりにゲーム性があって、嫌いじゃない。しかし転生OBを育ててナンボ、というところなので、遊び方に自由度がない。前作1回で十分だった気が。

 

●「サクサクセス」…投手は登板適性、打者はサブポジがつけられないのが痛い。プレイ中にちょっとポイントがたまって、最後に少しだけ能力調整させてくれれば手軽に「欠点もある本当にいそうな選手」が作れて面白いのに。

 

というわけでサクセスはフューチャーズ編一択。

前述の通り同じような選手ばかりになって味気ないのだが、パワプロは他の作品で作った選手のデータ取り込みができるので、フラッシュメモリに入れた前作の選手を落として、バランスを保っている。

 

遊び方次第では、レジェンド選手もたくさん収録されているし(松中、カブレラあたりがいないのと、一部の固有フォームが収録されなかったのが至極残念)、普通に楽しめると思う。

 

私は発売日にフルプライスで買いましたが、2か月以上たっぷり遊べているので満足です。

野球ゲームで遊べなくなってしまう日のことなど想像したくもないが、明治製菓の「カール」ですら、お菓子売り場から姿を消してしまったのだ。

「パワプロ」だって、そういう日が来ない保証はどこにもない。

大谷翔平のおかげで、これ以上ないほど野球が注目された2024年に、過去最低の駄作と評されてしまったパワプロを、ほんの少しだけ擁護(できてない気もするが)したくなった、秋の日々です。