30年以上前にスーファミ版の2をやって、3は去年リメイクでプレイ。
聖剣伝説です。
みっちり探索、
サブクエそこそこ、
レベル上げがっつり、
で、45時間でクリアしました。
(PS5版をプレイ)
その後サブクエ、ネームドモンスター、精霊の住処、コンプまでやって、50時間ちょっと。
ボリューム的には、ちょうどいいんじゃないでしょうか。
以下、感想と採点。
まずネタバレなしで。
先に点数から発表。
聖剣伝説visions of mana の点数は…
78点!
総評
ストーリーが微妙、かつ育成&戦闘がイマイチ楽しくない。
乗り物やファストトラベルもいろいろあるが、これまたイマイチかゆいところに手が届かず、ストレス要素あり。
グラフィックはきれいだし、キャラクターデザインも個性的だし、音楽も地味ながら心地よかったし、全体的な完成度は決して低くなかったのだが。
悪くはないが、良ゲー止まり。そんな作品です。
自分の中で比較対象はイース10。
イースの方がまだ育成と戦闘を楽しめた気がする。
が、グラフィックはこちらの方が圧倒的に格上。
だから、トントンだな。
シリーズ物の老舗JRPGの一つということで、作風が保守的なのは否めない。
ファンならそれなりに満足しそうだが、新規の客層を引き付ける魅力が十分あるかと言うと、ちょっと微妙。
以下、箇条書きによかった点と悪かった点を。
良かった点
・美しいグラフィック
どの景色も美しくて見とれてしまう。
金属や水の表現も素晴らしかった。
写真のような豪華なグラの作品もあるが、本作にそれを求める必要はないだろう。
・独特な3Dキャラクターの造形
男女とも、髪の毛のボリュームや顔や体の立体感が豊かで、イキイキとしている。
クラスチェンジでいろいろなコスチューム&モーションが見られるのも◎。
個人的には、「ライザ姉」が一番かわいいと思った。
このシリーズの「女性の太もも」の表現には並ならぬフェティシズムを感じる。
イタズラに胸を大きくしたり露出を増やしたりするよりも上品。
・簡単操作で派手なアクション
操作に困ることはなかった。
・変化に富んだマップと収集要素
景色を楽しみながら隅々まで探索したくなる、適度な広さのマップが多数。
乗り物移動もできて、RPGに欲しい要素がしっかりある、保守的だけど安心して楽しめる作品だった。
悪かった点
・ストーリーがイマイチ
詳しくはネタバレになるので後半に前置きしてから書くが、私はこのストーリー、好きになれない。
ツッコミどころが多すぎて感情移入できない。
だからキャラクターに対しても、イマイチ愛着が湧かなかった。
・生真面目すぎる&戦闘での取り回しの悪い主人公
いい奴なんだけど、思った通りのセリフしか言わないテンプレ主人公。
戦闘面でもアタッカーとしてはより優秀な猫がいるので自操作キャラになりにくく、ディフェンダーや属性サポーターとしての地味な役回りになりがちで、存在感が薄かった。
・猫が最強
猫というのはモートレアのこと。
結構序盤で解放される△ボタン長押しの攻撃が全キャラ全クラス全攻撃の中で最強で、以降クラスチェンジを一度も使うことなく、ほとんどモートレア操作の△長押し一択で終わってしまった。
・カリナの不遇
猫と真逆で、ほとんど使う機会がないバフ&デバフ要員。
パーティーに編成してもCPU操作では無能すぎて使えない。
全体を通じて、豊富なクラスチェンジとスキルツリーがほとんど機能していない印象を受ける。
・バグもいくつか遭遇
全滅したのに戦闘が終わらないバグ1回。
マップの表示内容がおかしくなるバグ多数。(解放した宝箱が未開放の表示になっていた・本来の目的地でない場所に★マークが表示される、マップ画面にしても何も表示されない、など。)
・ファストトラベルが使いにくい &乗り物演出がダルい &ロードが頻繁
書いてある通り。
特にファストラの使い勝手の悪さよ。
乗り物も同様。楽器を鳴らす→ロード→「来たよー」の演出までの流れがダルすぎ。
すぐに移動したくても必ず「待ち時間」が発生するのはいただけない。
・街でパーティー編成を変えられない
街の中に精霊の住処がある場所が1つだけあったが、街中ではパーティー編成をいじれない仕様になっている。
精霊の住処に挑戦失敗して、じゃあ編成変えてみるか、と思ったら一度町の外に出てから編成を変えて戻ってこなければならず、これはちょっと間抜けな設計だと思った。
・リザルト画面中は移動以外の操作ができない
戦闘終了直後のリザルト画面の間は、メニューを開いたり宝箱を開けたりできない。
シームレス戦闘なのにここでテンポが悪くなってしまった。
この点についてはほとんどのユーザーが指摘している。
・お使いだけのサブクエ
数が多いだけで100%お使いのみのサブクエ。
全部やったが、途中から内容はスキップしてただ印がついた場所に移動するだけの作業と化していた。
・戦闘が微妙
悪くはないけど良くもない、イマイチ楽しくない戦闘。
ダメージを受けるときは基本的に、
①見えないところ(カメラの外)から攻撃されて
②大振りの攻撃モーションや魔法詠唱中に攻撃されて
③画面の情報量が多すぎてそもそも何が起こっているか分からないときに攻撃されて
のいずれか。
1対1のタイマンでやっているときは基本被弾しない。
特定の敵に狙いを定めたり、敵のモーションを観察して攻撃&回避を行ったりするような駆け引きは少なく、むしろカメラに収まっていないところまで含めてたくさんいる敵に対し、「狙ってはいないけど偶然当たる」ぐらい攻撃範囲が広い技を多用するのが効率よく、結果的に武器を振り回す攻撃やレベル高めの魔法攻撃を持たないキャラ&クラスはほとんど使わなくなる。
・豊富なクラスや装備品もあまり意味がない
前述の通り「このキャラのこのクラスのこの技が便利」というのが一つ分かると、基本的にもうそれ以外必要なくなるので、わざわざクラスチェンジや操作キャラの変更をする必要がなく、同じ攻撃を連発するだけになってしまう。
このため、せっかく8属性もあってスキルの組み合わせも自由度高い育成が、味気ないものになってしまった。
・ムービーシーンで若干カクつきあり/短いが頻繁なロード
書いた通り。少し気になる程度ではあるが、PS5ではロードがとても短くてグラフィックもものすごい作品がたくさんあるので、この画質でこのクオリティだと物足りなく感じる。
比較対象をイース10と書いた。
全体的にどれも80点の仕上がり。
グラフィックだけなら85点。
物足りないところもあるがまとまり、バランス、と言ったところはちゃんと合格点が取れているので、80点以上をつけたくもなるのだが…
いかんせん、ストーリーが。
以下、盛大にネタバレしますのでご注意を。
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ストーリーについてネタバレ感想(辛口)
①生贄文化が蔓延する世界で
主人公一行も、その家族も、超危険な思想/信仰の持ち主たちで気持ち悪い。
基本的に世界中の誰もが全体主義者。
息子や娘、自身や恋人が生贄になることを名誉であるとして賛美している。
その意味を後になって顧みる人々の想像力のなさが、滑稽や間抜けを通り越して、怖い。
まともなのは最初に動かしたオーリンとヒロインよりかわいかったライザだけじゃないか?
章が終わるごとに挟まるヒナちゃんの日記。
完全に洗脳された「お利口ちゃん」のナルシシズムがむず痒い。
主役を含め、パーティーキャラが一人残らず押し付けられた「摂理」に対し従順すぎる。
そもそもその摂理は、食物連鎖や輪廻転生のように、人間を超えた神秘的な制度として初めから存在していたものではなく、大昔の多元世界間に生じた戦争に端を発した、マナを循環させるための人工的(人間が作ったという意味ではなく、発案者がいたという意味の)システムであって、そんな残酷な制度を設計したヴァルの祖先や女神は何を涼しい顔しているのかと呆れてしまう。
FF10のような悲壮感があればこそ生贄当事者の世界観にも感情移入できるわけで、主人公たちがキャッキャウフフしながら死への旅路を満喫しているなんて言うのは「どうかしてる」としか言いようがない。
②ラスボス討伐時16歳だった主人公の死後の世界でエンディング
スタッフロールが流れた後に、「じいさん」になったヴァルが老衰でこの世を去り、死後の世界でヒナと再会する、というシーンがあるのだが、これは現世に愛想をつかした彼岸信仰そのものじゃないか。
なぜかヒナちゃん、女神の格好してるし。
これが可能なら、ディロフォロスだって、さっさと死んで恋人と再会したほうが幸せだったんじゃないか?
このエンディングによって、生の世界を循環させることよりも、さっさと死(後)の世界に行ってしまった方が幸せだ、という結論しか残らなくなる。
③そもそもラスボスの動機
論理が飛躍&破綻しすぎ。
自分が命懸けで守ろうとした人間の中に、自分の恋人を殺した者がいたからって、人間全部が抹殺の対象になるのが意味わからん。
その人間の中には自分と同じように愛し合う恋人たちだっているのだし、そもそも人間存在そのものを憎悪するのなら、人間である自分や恋人(名前すら覚えてない。「セルリア」で合ってる?)はどうなるのか。
④見た目以外は全く無能な女神とフェアリー
ジェンダー平等に厳しい人は、こういう世界観の「神」や「妖精」をどう思うのかな?
基本、とても美しい若い女性の姿をしている。
スタイルも抜群。
男じゃダメなのか。
まあ、男に子供は産めないから、世界の創造主やその僕が女性だったりするのは納得できないことも無い。
全ての人間は女性から産まれてくるので、ここは文句をつけるのは難しいのかも。
と、そんなことはどうでもいいが、こいつら、全部お見通しの割に無能だよね。
諸悪の根源とすら思える。
女神やフェアリーにできることとできないことが、その場の都合で決定されている感じが世界観の底の浅さを露見させる。
⑤ストーリーの展開が雑/(準)ムービーゲーでやることか?
例えばカリナが仲間になるときは、ずっと頑なに意地を張っていたカリナが主人公たちの関わりであっさり態度を変えて巫女になったり、ディロフォロスと最初に戦ったときは、橋の上で膝をついた姿勢で待っていたり。
何だそりゃ?という場面が数えきれないぐらいある。
ストーリーをゲームにしたのではなく、ゲームにストーリー性を持たせた、という順番なのだろう。
各章ごとにパーティーキャラと精霊器とマップが解放される、という分かりやすい構成を優先したのだろうが、だったらムービーじゃなくてテキストで十分なのではないか。
ムービーゲーとまではいわないが、ウェイトは結構大きいので、どっちに転がしたいのかイマイチ中途半端だった。
⑥人外キャラ8割のパーティー内で恋愛要素を入れる意味?
主人公のヴァル以外は全員人間じゃない。
残る4人中3人は尻尾が生えており、1人は植物で頭に花が咲く。
で、尻尾のうち1人は顔面が完全に猫で、リスのような尻尾の(元)王女に惚れているという設定。
…。
尻尾は必要なのか?
異種族で恋愛させる意味あるのか?
パルミナは最終的に最も露出の低い土の精霊器の衣装で落ち着いた(魔法攻撃力が一番高くなるので)が、中にはかなり露出狂な衣装もあり、それなのに尻尾が生えているし、猫から惚れられているし、そういう面でも何がしたいのかよくわからなかった。
他にも書こうと思えばいくつかあるが、長くなったのでこの辺で。
総合的には「良ゲー」止まりの作品でした。
クリアするとタイトルに「5」が付くのだが、これはクリアしたうえでファンに正当ナンバリング作品として承認してもらう、という意図なのかしら?
駄作という評判の4をやったことがないので分からない。