8より9の方が好みだな。
単純に、探索が楽しい。
どうやって宝箱のところまで行けばいいのかな、とか考えながら、「異能」アクションを駆使するところにしっかりゲーム性があって、単なる作業にならない。
道中の敵と戦ってスキルを育てたりレベルを上げたり素材を回収したり。
シンプルながら、これでいいと思わせてくれる。
グラフィックも、このレベルなら許せるかな。
ムービーシーンでの人や動物の挙動は酷かったが。(特に走る姿。2世代、いや、3世代前のクオリティじゃないか?)
ストーリーは、まあ、正直どうでもいい。
半分予想通りで、もう半分はなんじゃそりゃ、って感じ。
悪くはないんだがね。
でも、このシナリオが与えた動機づけに乗っかりながら、探索と育成を楽しむゲームってことで、ちゃんとバランスが取れているから、「良作」と呼べることは間違いない。
構成はかなり凝っていると思う。
シナリオが与える「2人のアドル」の謎、監獄や怪人についての謎、それらをオープンワールド「風」のマップとともにうまくゲーム内に織り込んでいる。
「異能」アクションがキャラやストーリーとも自然にマッチしていたし、戦闘でも、各キャラごとに特徴があって、誰を操作していても爽快感がある。操作が簡単なのも◎。
これでグラフィックやムービーのクオリティが高かったらすごいゲームになっていたと思うが、まあ、予算がないんだろうなあ。
ロード時間も結構長いし。
しかしながら、作りたい作品の方向性が明確だからこそ、「やらないこと」もはっきりしていて、潔いのかもしれない。
繰り返しになるが、11以降のFFに足りないのはこういうところだと思う。
プレイ時間が表示されない仕様なのが残念というか、なぜなのかよく分からないが、たぶん40時間ぐらい遊んでいると思う。
8・9と思った以上に楽しめたので、10もプレイすることに決めました。