面白い。
久々にハマれるRPG。
8人のキャラはみんな魅力的。
ある意味「ベタ」なシナリオも、「これでいいのだ」と思わせてくれる。
FF4~6をリアルタイムで遊んだ人にはぜひおすすめしたい。
もちろんそれ以外のRPG好きにも。
FFシリーズは7以降、今や16まで、3Dグラフィックを進化させてムービー主体の作風に変わっていったが、初期のファンがずっと待っていたのはこういう作品ではなかったか。
HD2Dによる独創的な表現とカメラのピント調整技術なんかはとても斬新で、昨今のRPGが「ムービーゲー」化しがちなところに、映画とは異なるゲームならではの表現手法を追求した点は素晴らしい。
元来、ファミコン~スーファミ時代の2Dドットや3和音といった技術的制約こそが、クリエイターとプレイヤーの「ファンタジー」を共鳴させるカギにもなっていたと私は思っている。
コテコテ少年漫画風のストーリーは確かに幼稚ではあるが、そうした「ジャンプ的」な物語と世界がゲーム内に再現され、その世界の主人公としてロールプレイできる、ということがすでに子供時代の自分にとって夢のような娯楽だった。
そこに植松氏のロマンチック&ドラマティックな音楽や、天野氏の狂気をはらんだ画風が掛け算されていたのだから、こういうものが子供の遊び道具として登場したこと、それを自分がリアルタイムのど真ん中で体験できたことは奇跡と言ってもいいと思う。
そういう意味ではオクトパストラベラーが示したHD2Dの表現力は、長らく止まっていた「ゲームとしてのFF」の遺伝子を相続した懐かしくも新しいRPGと言えるかもしれない。
というわけで、やめ時を失って休日は一日中遊んでいる。
現在45時間経過して各キャラの「第3章」が7割程度終わっている。
「中盤」ということになるんだろうか?