やっとクリアした。
110時間。
ペルソナ5やドラクエ11と同じぐらい時間がかかった。
超大作と言ってよい。
前回までに悪い点は書き尽くしたから、ストーリーの感想+αと採点を。
ストーリーもキャラクターも、複雑な要素をうまくまとめてある。
テーマとしては1作目と重なるところもあり、実は内容もつながっていることが分かった。
第8話で、高層ビル群の廃墟(=人類が滅亡した後の荒野)がフィールドになっていたこと、世界樹の内部が超未来的なSF世界だったこと、最終話の冒頭がそれまでの物語と何の脈絡もない宇宙ステーションでの回想シーンだったこと…、
このあたりで、1作目と流れは同じだと気付いた。
「神」の存在も同様。
この世界の神=創造主は、数千(数万?)年前の一人の科学者だった。
よく確認したところ、1作目と同一人物。
このあたりの接続はなかなか見事だった。
マップはもとより、終盤のCGもすごいとしか言いようがない。
遠くで巨大ロボと怪獣が戦っているのを眺めながら宇宙まで伸びた軌道エレベーターを昇っていく、という映像には感動した。
よく分からんな、と思った要素は…
・英雄アデルの亡霊は、結局何者だったんだろう?
・メツがホムラの記憶を奪って再起不能にしたはずだったのに、その場で即座に覚醒できたのはなぜだろう?
・終盤いくつかキャラクターの口元だけが動いて何をしゃべったか分からない、というシーンがあるが、あまり深い意味もないような…
・最後はハッピーエンドだけど、すべての前提がめちゃくちゃにされていて、「ずるい!」になってしまった。
最近のRPGでは、「実は人類は一度滅亡していた」という展開のものが多い。
ネタバレになるとよくないのでタイトルまでは挙げないが、神ゲーと推す声もある数々の作品が、そういう設定でクライマックスの舞台としている。
初期のFFが中世ヨーロッパをロマン的に昇華したファンタジーだったとするならば、2010年代以降のRPGで多くなったのは、頽廃的な現代の延長線上に浮かびあがる未来のディストピアを描くファンタジーなのだろう。
最後の最後になってようやくいろんなコンボを狙って決められるようになった。
ラスボスのHPも一つのコンボで残り3割ぐらいを一度に削って倒せた。
アイテムや装備品の組み合わせでもいろいろ攻略法があって面白い。
しかしひととおり覚えるのに100時間(私の理解力の問題かもしれないが)かかるというのも、コスト的にどうなんだろう。
音楽は、多くの人が言うとおり、素晴らしかった。昼と夜で同じ曲が全然異なるアレンジで流れるのも、こだわりがものすごい。
やはりゲームは総合エンターテインメントだ。
声優さんの演技も、もはや言うまでもない。(一人で同一人物の3の人格を演じ分けるとか、狂気の沙汰とも思える名人芸。)
サブクエがちょっと残っているのと、レベルカンストさせてユニーク狩りしたい気持ちもあるのだが、時間的にもう限界なところもあり、ここで終わりにします。
ここまで来たら、ゼノブレイド3もやらざるを得ないなあ。
さて、ゼノブレイド2の得点は…
82点※※!
ちょっとズルい採点ですみません。
悪い点が致命的&多過ぎます。
・UIの煩雑さ
・マップの見づらさ
・メニューが+ボタン(?これ本当に意味わからん)
・戦闘システムの難解さ
・フィールドスキルのためのブレイド付け替え作業
・ムービーの長さと多さ
・絶対勝てない敵や理不尽なダンジョンの多さ
・確率が低い(おそらくキャラによって異なる)ガチャ※終盤はエピックもレアも数十回やって1度も当たらなかった。
・ドライバーの役割が決まっているのにガチャはランダムという意味不明さ
・何度もあちこち行かされてようやく終わる膨大なサブクエ
・内面も外見も媚びたデザインのヒロイン
・ストーリー展開ゆえにやっつけた手ごたえがないボス戦
・例のミニゲームetc…
・ジークはどう使えばよかったんだ?盾と回復入れたら攻撃枠は一つしかない。戦闘は3人パーティーというのが残念。
あと、フリーズバグが2回あった。
これらに目いっぱい引きずられると、どんなに優れた点が多くてもゲームとしては75点です。
一方で良かった点は相当レベル高かった。
・王道ながら壮大な世界観と複雑な要素をきれいに組み合わせながら一つにまとまっているストーリー
・総合エンタテインメント(あるいはアート)とも言える映像&音楽&演技
・広大で作りこまれたフィールド
・複雑だが理解できた後は色々楽しめる戦闘
・長くこの世界にいたいと思わせる世界観やキャラクターの魅力とやりこみ要素…
こっちに目いっぱい注目すれば、89点です。
で、平均をとって82点、としました。
夏休みも終わったが、クソ暑かった2023年の夏、今までないぐらい雨ばかりだったお盆休みの思い出になりました。
次は3やるかなー。