初のファイヤーエンブレム

 

なるほど。これがファイヤーエンブレムか。

 

私は軟派なカジュアルモードで1週目を遊んだのだが、1騎もユニットを失わないようにするのが結構難しい。

(ノーマルならクリア自体は簡単。)

メインシナリオの敵の配置や射程がちょっと理不尽で、パズルゲームのような感覚がある。

 

「シミュレーションRPG」というジャンルなのだろうが、アドベンチャー要素も強く、ゲームバランスが個性的。

戦闘メインというわけでもない、作品としてのバランスを楽しむゲームなのだと思う。

 

アドベンチャー要素といい、中性的な見た目のイケメン主人公と言い、どことなくペルソナを彷彿とさせる。

テイルズのスキットのような趣もある。

主人公は、生まれながらにして「炎の紋章」を受け継いでいるので、ドラクエで言う勇者と同じ。

プレイヤーのアバターはこれぐらい中2感を破裂させているのがちょうどいい。

 

主人公の性別が選べるところも面白い。

ペルソナは3がそうだった。

女性ユーザーはどっちを選ぶんだろうか?

この作品はキャラクターの人気投票をすると女性が圧倒的に多くなるそうな。

時代は変わったなあ。

 

  採点

 

さて、1週目をクリアした時点で、まずはさっそく採点から。

 

ファイヤーエンブレム 風花雪月の点数は…

 

84点

 

良作。

大体私の好きなテイストで、最後まで楽しめた。

個人的には、「神ゲー」と呼べるほどではないかな。

ゲームバランスが最重要な作品だから、ゴリゴリに個性を際立たせた作風にすることはあきらめた印象。

 

ファミコン時代からの古参ファンのみならず、新しい世代も取り込むため(だと推察するが)、全体的に「みんながすきなやつ」、醬油味で煮込んで最後にふんわり卵とじ、という味付けになっている。

 

 

  レビュー

 

かつての仲間がやがて敵になるというストーリーと、群像劇を複数視点で立体的に追いかけられるという構成は他作品ではなかなか見られない。ここは本作最大の魅力と言ってよいと思う。

また、前半と後半の2部構成というのもオリジナリティーがある。

前半で「こういうゲームなんだ」と納得したものが、後半になって「こういうゲームなのか!」と飛躍する構成は斬新で、本作を高く評価する向きがあるのもうなずける。

そつなくまとめた王道SRPG、という枠にとどまっていなかったところは素晴らしい。

 

ただ、前述の通り「神ゲー」と呼ぶには物足りないところもある。

 

気になる点

①UIが使いにくい(特に装備品回り)

回復アイテムが3個で1セットとか、鍵がないと宝箱開けられないとか、戦闘後のドロップアイテムが各個人の持ち物になってしまうとか…

ただでさえ人数分の装備を管理するのが面倒なのに、余計に面倒な要素が絡んでいる。

やはり「神ゲー」とは洗練された美しく使いやすいUIがまず必須だと思う。

 

②クラスチェンジやスカウトに必要な条件が確認しづらい

クラスチェンジの条件はゲーム内で明確に表示されるわけでもなく、また条件となるスキルレベルは資格試験の画面からしか確認できず、UI画面をガチャガチャ開けたり閉じたり、面倒すぎる。

スカウトも同様。

欲しいキャラがいても、剣士として育てているベレトに「魔法や格闘のレベルが足りない」とか言われても…

 

③武器に耐久性がある

ゼルダで懲り懲りした仕様なのだが、これは必要なのだろうか?

特に、「金武器」が壊れると修理に必要な素材がなかなか手に入らないので、一番強い武器が使えなくなってヤキモキする。

テンポが悪くなるだけで、個人的には嫌いな仕様。

 

④戦闘が味気ない

地形や弱点属性などはそれほど重要な要素ではない。

魔法や技も、与ダメの差(つまり強弱)しか意味がなく、奥行きがない。

育成面でも、回復専門職は防御力が低く前線に立たせられないので、必然的に戦闘機会が少なくなる。

するとほとんどレベルが上がらなくなり、ますます役に立たなくなる、という悪循環。

パズル的要素があるSLGの戦闘は好きだし、それは満たしているのだが、計算式も分からないのに無意味に複雑なステータス(しかもゲーム内で説明がない)は、結局どうでも良くなっていく。

 

⑤アドベンチャーパートの作業感

同じ人物に同じ贈り物をし続けたり、一日に何度も会食したり、正真正銘の単なる作業がつまらない。

そして、なぜ最近のRPGには必ず料理と釣りがあるのだろうか。

 

⑥周回プレイ前提

これがボリュームの源泉であり、ストーリーを立体的にする要でもあるのだが、もう一度あの作業感満載の学園生活からやり直すのかと思うと…

1周だけでは様々な謎が残ったままになるので他のルートもやりたいのだが、それでも無駄が多すぎて…。

2周目はもう少し間をあけてから取り組もうと思う。

 

⑦仲間同士の会話がクサすぎて…

テイルズのスキットは複数人での会話だからまだ見ていられたのだが、今作は全部1対1。

テキストも表示された状態だと、正直見ていられない。

ちなみに、各男性キャラを1対1で呼び出しては心の傷を突き、弱ったところで自分に甘えさせるメルセデス。とんでもない魔性の女だと思うのだが。クラブのママにでもなったらいいんじゃないか。

 

⑧会話やお茶会で出てくる選択肢が微妙

2・3個出てくる選択肢がどれも同じ内容だったり、プレイヤーの心情を代弁するものがなかったりする。

ベレトはセリフもないプレイヤーのアバターなのだから、お約束をなぞるだけの予定調和の紙芝居では面白くない。

 

というわけで、2周目は忘れたころにまたやろうと思う。

初のファイヤーエンブレム、評価と感想でした。