「RPGはレベル20から」というのが私の持論。

本作においてもそれは当てはまると見た。(が、カンストはレベル60だそうな。6割換算すると、レベル12~13なのかな。)

 

だが、遠い。

なかなかレベルが上がらない。

 

サブクエが尋常じゃないぐらい多い。

どれも似たり寄ったりのお使いミッションなので飛ばしてもいいのだが、このゲーム、厄介なのが「戦闘だけでなく、ミッションの達成によっても経験値が入ってレベルアップする(もっと言うとそっちの方が効率が良い)」ということになっているので、結局スムーズに本編を進めるにはサブクエもこなさないといけない。

これがどうにもテンポ悪い。

メインシナリオの続きが見たいのにずっと足止めを食う。

 

このテンポの悪さを「リアル」として楽しめるのでないと、オープンワールドRPG自体無理なのかもしれない。

ゴーストオブツシマでも、ホライゾンでも感じたことだが。

ただし、本作の方が「先輩」に当たるので、同系統の作品はすべてこの「ウィッチャー3」を参照しつつ、バランス調整や新システムの構築に工夫を凝らしているのだろう。

 

この手の作品中に出てくる、よく分からんオリジナルミニゲーム(カードやチェスみたいなやつ)が、はっきり言って嫌いだ。

つまらん。

しかしこれをやらないと手に入らないアイテムがあったり、サブクエの達成率にも影響したりして、困る。

本作の中に出てくる「グウェント」も例外なし。

正直、序盤にこれでもかというぐらい面倒なチュートリアルが続く中で、こんなオリジナルゲームのルール説明とかされても興味がわかない。

 

戦闘、アイテム収集、素材を用いた錬金術や装備品の作成…

どれも、あまりぱっとしない。

 

街の造形や作りこみはものすごい。

建物の中や部屋の間取りもものすごく凝っている。

だが、食べ物が置いてあるテーブルの上にあるアイテムを拾うと、「壊れた熊手」だったりして、こういうところの雑さがよくわからない。

 

金策しようにも、拾ったアイテムを売りたくても武器は武器屋、アイテムは商人、という具合で、誰にでも売りつけられるわけではなく、いちいち移動が必要。さらに相手の持ち金がないと売ることもできなくなるという仕様で、恐ろしく面倒臭い。

 

とにかく、この世界に住んでいる気分になれないと、楽しめないゲームだと思う。

 

あと、困っているのが、突然エラーで強制終了、というバグが2時間に1回ぐらいの割合で頻発すること。

何これ。

 

ストーリーは…

前作までの内容を知らないと「?」なことが結構あるのと、道中で本やら手紙やらを拾って情報補完が必要(だがフォントが小さすぎるのと翻訳調の堅い文面、しかもテキスト量が膨大で読む気がしない!)で、分からないところはそのまま強引に突き進むことにした。

 

クリアまでできるか若干不安だが、私にとっては「神ゲー」ではない。

オープンワールドの基礎を築いた作品の一つとして、体験する意味はあると思うのだが。