※ネタバレアリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良いゲームだ。

ダンジョン探索と群像劇とが互いに相関しながらどんどん深くなり、最後までどうしても見届けたくなる。

本当に、やめ時を失う。

 

ゲームバランスも絶妙。

ちょっと理不尽気味な難易度になるのは、結局「最後まで見届けるには1回でダンジョン攻略する必要がある」から。

この実質的な「縛りプレイ」になる感じも、意図的でグッとくる。

 

個人的に大好きなレベル上げの作業も、本作は特に面白い。

ずっと使っているペルソナが異常に強くなってしまうのも◎。

様々な要素が複雑に絡み合っているのに、プレイヤーは誘導に乗っかっているだけでそれらをすんなり理解して、ストーリー進行にもダンジョン攻略にも没頭できる。

 

P5と比較してどちらが面白いか、というのも野暮な感じ。

どちらも名作だ。

(FF5と6のような関係性にも思える。どちらもゲーム史に燦然と輝く比類なき神ゲー。)

 

ただ、それでも気になる点はある。

以下、現時点で感じていること。

 

・完二&直人のキャラ、特にセクシャリティについて

手芸が好きな田舎の不良、そこまでは、いい。

しかし彼のセクシャリティは、どうなんだ。

文化的に刷り込まれる「男らしさ」に傷つけられていた自分がいたとして、なぜそれが「裸でサウナで頬を赤らめながら甲高い声でしゃべる」ということになるんだ。

以降、度々陽介との会話にゲイなのかそうでないのかよく分からない描写が出てくる。

結局、こういう描かれ方でゲームに取り上げていること自体が、完二というキャラクターを苦しめていた偏見そのものなのではないか。

人間の感情や深層意識が題材の作品なだけに、この辺りの扱いの雑さは残念に思った。

直人の本名は?女である必要があったのか?

 

・学校行事がイマイチ面白くない&「ジェンダー」周りが古臭い

キャンプでは陽介が同じ班の女の子に「これを着てくれ」と言ってビキニ水着を持参してくる。

そんな奴いるか。

普通にセクハラだろ。

修学旅行でもソフトドリンクでなぜか酔っ払い、「王様ゲーム」を始めてしまう。

「場の空気」で生粋の優等生までもが自分を見失ってしまう、というのは日本にしかない現象なのでは?

海外ではこういうのも嫌われそう。

あと、「デブでブスでそのことを自覚していない女が付きまとってくる」というのを笑える時代は終わったかと。

考えてみれば「不美人はこういう扱いで当然」と見なすような描き方は、これまでもあらゆるメディアに存在したし、そういうものを消費して、当たり前の感覚にしてしまっている面は否定できない。

確かに、良くないと思う。

 

・題材が殺人で、未成年も犠牲者になる

同じ学校の生徒や先生が連続して殺害される、という事態の異常さは?

さらりと流されている違和感が通奏低音のようにずっと付きまとう。

 

・やることが多すぎて初見ですべてのエピソードを完走するのは無理

攻略情報なしでできるだけ多くのコミュを完走させたいところだが…、難しすぎ。

もう少し遊びがあってもいいのでは?

終盤は余裕がなさ過ぎてカンニングしながらやらざるを得なくなり、自由度が極端に制限される。

 

さて、レベル上げにいそしんだのでクリアはできるが、コミュ完走が微妙。

パーティーメンバーと二人の家族、運動部&文化部の仲間たち、そしてマリーの分は何とかしたいのだが…できるかな?