なるほど。
これがFF12か。
11はオンラインゲームだったから、オフラインの長編RPGとしては、FF10以来(本当は10-2以来だけど)の作品。
確かに、10のグラフィックと似た感じはある。
というより、これがPS2というハードの限界だったのかも。
と、思って調べたところ、12のオリジナル版リリースが2006年であり、PS3が登場したのと同じ年度だった。
うん。
つまり、そういうことだ。
ムービーは相変わらずものすごいのだが、通常シーンのグラフィックとなると、服や装備品の細かな模様が、凹凸や質感までは表現しきれない。
割と最近プレイした「すばせか」のムービーシーンでは、平面的なアメコミ風のデフォルメ漫画が、不思議なほど違和感なく立体的に描かれていて、アニメと言えどももはや平らな紙にお絵かきする、という表現では収まらない時代なのだなと、感動を通り越して「とんでもないことになってきたな」という感じで、茫然としてしまった。
映画やゲームで使われるCGが、実写と遜色ない、いやむしろ実写以上の迫力を持つものになったのは本当につい最近のことだ。
今となってはフェイクニュースまで作れてしまうわけだから、もう映像を見て本物と作り物を区別することはできなくなるのかもしれない。
一方、声優さんには豪華な本職の人を使っている。
バルフレアとバッシュの「BBコンビ」は、目をつむって会話を聞いているとジョニー・デップとキアヌ・リーブスが共演した映画を日本語吹き替えで見ているような感覚になる。
すげえなあ。
声優さんの存在だけで、このキャラの、あるいはこのゲームの魅力が割り増しされとる。
このキャラは、きっと勇敢で、なおかつ色気があって、頭も良くて道徳的にも優れた男の中の男なんだろうなあ、って、声だけで納得しちゃう。
私の声フェチは女性の声だけじゃないんです。
さて、今のところ特に悪い点は見当たらない。
一つだけ言えば、この手のゲームでは絶対にカメラワークにストレスを感じないことがない。
思いがけず狭いところに入った時にグリングリン動くので、これはつらい。
目が疲れる。
ピクセルリマスターをしばらくやった後なので、猶更そう思う。
しかし、それ以外は特に問題ない。
ガンビットによる戦闘も、テイルズシリーズを2作品遊んだことがあるので違和感はない。
結局、パーティーを組んで仲間とともに冒険するRPGで、問題になることは以下の2つなのだ。
①マップの開放
一本道か、自由度をもたせるか。
そして、マップがすべて開放された後の次の展開をどうするか。
・世界崩壊、からの2周目?
・宇宙or過去or未来へ?
FF10は完全一本道だった分、12では自由度高めに設定して、1周するだけでも相当なボリュームになる広大なマップが導入されたようだ。
これは今日のRPGにもつながる落としどころだったように思う。
②戦闘時に複数のキャラクターにどうやって行動させるか
ここにはいろいろな回答がある。
・伝統的なコマンドバトルで、敵も含め一人ずつ順番に行動が回ってくる。(例・ドラクエ)
・メインでプレイするキャラを一人だけ決め、あとはセミオート(例・テイルズ/FF7R)
・常に全員を同時操作する(例・すばせか)
さらに、ベースをアクションRPGにするのか、コマンドバトルにするのかによっても戦闘のタイプが異なる。
たとえば、FF7Rの実況動画で、「この作品はアクションRPGではなく、コマンドバトルです」と説明している人がいて、なるほどと思った。
本作では、コマンドをあらかじめ決めておく、ということでこの問題に答えを出している。
言って見れば、ひとりひとりのAIをカスタマイズ(プログラミング)しておく、ということ。
「IF」で関数を組んでいるという話だろう。
より細かく状況に対応できるよう、このIFを具体的に絞り込めれば、それだけ最適解に近い行動が実現し、戦闘が有利に進む、と。
ある意味では、アクションRPGとは真逆の回答。
だから、戦闘中も動き回れる仕様である一方で、アクションRPG的な爽快感を期待してしまうと、肩透かしを食ってしまう。
やっていることは全くその逆だから。
そう考えると、コマンドバトルの「お約束」というものをあらかじめ分かっている人向けのゲーム、ということにはなってしまうかもしれない。
私はレベル上げで「たたかう」連打しなくても、シームレスにエンカウントして数秒で勝手に終わってくれるこのテンポ感は嫌いじゃない。
もう少し様子を見ないと評価は難しいが、今のところ、「アリ」と思っている。
ストーリーはまだ何とも言えない。
青二才と言えども根性のあるヴァンと、修羅場を生き抜いてきたと思しきイケボのパイセンBBコンビ。
そこに、幼馴染と、王女様と、兎耳。
このパーティーの多様性は、12作目にしてなお新しい。
続きが楽しみです。