現時点でのレビュー。

 

(戦闘〇・テンポ◎・ロード▲)

戦闘はだいぶ慣れた。

アクションRPGといえど、パーティーを組んでいるからには全員を操作したい(させたい)。

FF7Rのときもそうだったが、スクエニはあくまでもそこにこだわって、テイルズとは別の戦闘システムを追求した感じがする。

その分、物理や魔法といった概念やアイテムの使用などをなくしてしまい、ボタン一つで派手なサイキックが発動する仕様に。

ダメージも戦闘が終わるたびに回復するので、回復アイテムが必要ない。

生き延びさえすれば、あとは問題ないのだ。

 

これによって生み出されるテンポの良さはすばらしい。

レベリングもサクサク。

シンボルエンカウントをまとめて10回連続してできるのも、快適だ。

 

にもかかわらず、残念ながらロードが多い。

街の中の別の区画に移動したり、戦闘に入ったりするたびに挟まる5秒程度のロード。

逆にこっちがボディーブローのようにストレス要因になる。

 

(アートワーク◎・装備品▲)

アートワークは何かと凝っていて、見ごたえがある。

しかし、「ファッション」が防御力やHPに影響する、という謎仕様。

一方コレクションリストのようなものがあるから、強くても弱くても、新しい商品は買わざるを得ない。

買ったはいいが、一度も装備せずに終わる衣装(=防具)のなんと多いことか。

あと、男性キャラでも女性の衣装が装備できてしまうとか、レベル45の現在まで女性キャラは一人だけなのに女ものの衣装がやたら多いとか、何を装備しても見た目は変わらないとか、やたら高額なくせに効果が実感しづらい。

これを集めるのが面白くないのだ。

 

また、バッジ。

バッジを使いこむと進化するのはいいが、何から進化したのか(あるいは進化すると何になるのか)が分かるようにして欲しい。

「上位互換バッジがあるからもう用はなくなっている」というバッジが、育てる必要があるか&売ってもいいのかどうか、識別できないことがある。

 

(ストーリー▲・会話×・ギミック▲)

しばらく進めれば別の見方ができるようになるかと思ったが、やっぱり無理だった。

これは、本当に人を選ぶと思う。

若者は、違和感ないのかな?

 

ストーリー自体は、まだ一貫して「死神ゲームに巻き込まれたティーンエイジャーたち」という、それだけの話をぐるぐると繰り返しており、何の進展もないので、面白いともつまらないともいいようがない。

 

ただ、リンドウ、フレット、ナギの3人以外にこれまで仲間になった2人。

10代の子に付きまとって、ほとんど会話にならないような意味不明な独り言ばかりのたまうミナミモトさんとか、病気じゃねえの?

これが本当の「コミュ障」だろ。

成人男性で、これはイタい。

オタクのナギちゃんの方がずっとまし。

あと、名前忘れたけど、ミナミモトさんの抜けた穴を埋めた、前作から引き続き登場したと思しき(前作未プレイ)兄さん。

大人の男が、これかよ。

 

そして、鬱陶しいだけの死神たち&他のチームのメンバーたち。

クボウとススキチは、もう声も聴きたくない。

もう会話を読んでいられず、ボタン連打してからログを確認するだけになってしまった。

 

街の人々のどうでもいい独り言も同様。

ドラクエのように一人ずつ話しかけるのも面倒なことがあるが、一方でここまで内容のない独り言しかない(しかも一度確認したものが何度も出現し、確認済みかどうかのフラグもたたない)とあっては、「作業」を通り越して、「苦行」だ。

 

最後に、ギミックについて。

ダンジョンという概念がない分、ギミックは各キャラの特殊能力という設定になっており、それによってストーリーが進む、というのは斬新ではあるものの、これもまたイマイチ。

 

リンドウのタイムリープは、結局のところ謎解きでも何でもない一本道だし、

フレットのリマインドはスティック回してもなかなか絵が合わなくてイライラするだけだし、

ナギちゃんのダイブはペルソナ5のパクリと言われても文句言えない内容だし、

端的に言って、面白くないのだ。

 

う~ん。

最初の採点は60点台、戦闘のオリジナリティとアートワークを評価して75点までは付けてもいいと思うが、ここまでじゃないかなあ。

クリアはするつもりだけど、なんでこれが高評価なのか、理解に苦しむ。