2部構成、というのも、RPGの基本だ。
ドラクエ3でも、バラモス討伐(ゾーマ出現)以前/以後、という大きなストーリーの転換点があった。
テイルズオブアライズではオープニングまで2種類用意されていたし、ドラクエ11に至っては3部構成(世界の崩壊以前/以後でひとまずエンディング、からの、真のラスボス&エンディング)というボリュームだった。
世界の崩壊などのカタストロフィ以前/以後という流れも鉄板で、もはやテンプレ感すらある。
今作でも、一定のパターンでこなしてきた5つのミッションからオープニングのシーンに戻ってきて、そこからすべての伏線を回収する第2部が始まっている。
単にストーリーの内容だけでなく、現在と過去を行ったり来たりしながら謎や動機を少しずつ理解していくスリリングな演出・構成は、「怪盗」というコンセプトとマッチしていて、サスペンス映画のような緊張感もあった。
ようやく時間が現在に戻ったところから、いけ好かない明智がやっぱり裏切り者だったということになり、宿敵との決着をつけるという最初にして最後のモチベーションへと、プレイヤーをいざなっている。
トリックもある程度納得できる話になっており、怪盗団の仲間たちの頭脳と度胸にほれぼれする。
どこまでもお洒落だ。
他の協力者たちと少しずつ育ててきたサブエピソードも、最終盤で解決されるようにできており、クライマックスの盛り上がりに華を添えている。
あとは、RPGお約束の諸要素が、ストレスなくスピーディーに楽しめるように本当によく工夫されている。
たとえば…
①「瞬間移動」…ドラクエで言うルーラ。それが「番地まで指定できる」ことで、実に快適に移動できる。
②「レベル上げ」…基本はパレスとメメントスの往復だが、竜司の瞬殺が可能になってからはメメントスでサクサクレベルが上がる。メメントスはレベル上げ&金策専用フィールドと言ってもよい。マップ移動の手間が省けてこれも快適。
③「早送り機能」…セリフの早送り。これはパワプロのサクセスと同じノリだ。正直、RPGで村人全員に話しかけるのが面倒なこと、あるよね。そこへの配慮が行き届いている。
あとはエンディングまで見てからの評価、ということになりそうだが、個人的にはもう殿堂入りしている。
アニメ調を敬遠してきたことを反省しつつ、クライマックスを堪能していきます。