声優さんって、本当にすごいなあ。

 

今年1年、RPGをやりまくって感じたこと。

 

ルパン三世の次元大介の声優さんが引退するとのことで、ネットニュースが盛り上がっていた。

あのキャラ、あの声。

 

マンガ家やイラストレーターが生み出したロマンあふれる架空のキャラクター。

コミカル?

ユーモラス?

 

ダンディ?

セクシー?

 

イケメン?

美女?

 

善良?

純朴?

 

正義?

悪党?

 

このキャラ、きっとこんな声で、こんな話し方。

 

そんな作り手の想いを、

受け手の夢を、

本当に形にして、

まさに「命を吹き込む」職人たち。

 

才能と情熱を持ちながら、ものすごい競争を潜り抜けてその役をつかみ、自分のライフワークへと昇華する。

 

月並みだけど、やっぱ、声優さんってすごいなあ。

 

CGのキャラクターが、まるで本当に生きているようだ。

 

FFも、フルボイスになったのは2001年の10から。

これ以前と以後で、RPGは明らかにより多くの人に開かれたエンタメとなったし、キャラの魅力も劇的に大きなものになった。

そこに加えて3DCGの技術&表現力。

2000年以前と以後とで、RPGの歴史は変わったと見ていいんじゃないかな。

“声”が変えた、RPGの歴史。

 

さて、私のヴェスペリア体験は、ついにユーリがギルドを結成するところまでやってきた。

 

これがユーリの「正義」ということか。

しかし、ラゴウをああいう形で殺していいのか。

あれが許されるなら、法治国家は成り立たない。

しかも、どうせならずっと憎たらしいまま泳がせた方が、物語としては面白い。

川に落ちて、実はまだ生きてる、かな。

 

さて、ここからが物語の主題、すなわち「正義を貫く」ということについての「テイルズ(物語)」なのだと思う。

前の記事にも書いたが、

正直ここまでは、クサすぎてきつかった。

ここからもそうかもしれんが。

 

ここまでのヴェスペリア、点数は付けにくいけど、たとえて言うなら、

すべての要素がちゃんと平均点を越えている、

わが愛車「カローラ(白)」のようなRPGだ。

 

…、それでいいのか。

私のカローラは「生活用兼業務用」であって、

「全部が平均点だが特別なものは何もない、あ、故障は、しにくいです。」という車で100点満点なのだが、

RPGではもっと個性というか特別なものを発揮しないと。

少々アクが強くても、「この作品にしかないもの」を出していかないと。

 

たとえばダンジョンのギミック。

変なビームを特定のオブジェクトに当てると道がつながる、という仕掛けで、実行すると地中から階段が出現したり、巨大な歯車が回転しだしたりと、いろいろと芸の細かい出し物が用意されてはいる。

しかし肝心のギミックそのものはRPGではおなじみの「隠し扉のスイッチを探す」と何ら変わりはなく、謎解きやパズル的な要素もなくて、単なる「作業」でしかない。

 

FF10の祈り子のパズル、アクがめっちゃ強くて、二度はやりたくないんだけど、でも、あれが大事なの。

FF9も、各ダンジョンに様々なギミックが仕掛けられていて、それを解かせるのも見せ場の一つだった。

本当に何度も言うが、ヴェスペリア、2008年の作品です。

 

あるいはボス。

レゴブロックでできているようなデザインは作風として割り切るとしても、どれもこれも似すぎじゃないか。

敵味方の動きはなめらか、攻防入り乱れても決して処理落ちでスローになるようなこともない。

いかついフック船長のような隻眼隻腕の大悪党バルボスにしても、左手はトゲ付きのでかい鉄球で、一定の間隔で回転しているのとか、芸が細かい。

こういう作りこみはかなり細かいところまでやっているのに、そもそものキャラ設定は大いなるテンプレ。

死にざまも「お縄に着くぐらいなら高所から飛び降りて自死、死に際に『地獄で待っているぞ、ファファファ…』」今まで何度見たことか。

 

高水準で作りこまれているにもかかわらず、どれもこれも印象に残らない。

それは、要所要所で炸裂するテンプレ感(=クサさ)が原因で、どこかで見たことあるもののオンパレードなのだ。

 

テンプレが悪いのではない。

クサいのも、私は嫌いじゃない。(ヘヴィメタルのリフとか好きだもん。中二病と言われようが、クサさは魂に響く。)

 

FF7Rだったら、何度「落ちそうになったらギリギリのところで仲間が手をつかんでくれて助かる」というシーンがあったか。

(覚えているだけでも、クラウド2回、エアリス1回、バレット1回、ティファ1回)。

でも、グラフィックが圧倒的だったり、そのシーンの前後で繰り広げられるイベントや戦闘に“エモい”(※ついにこの言葉使ってしまった…)所があって、テンション上がっているから許せる、ということがある。

ベタなシーンにも個性を出す。

テンプレもそのままでは使わない、ちゃんと自分の味に仕上げる、

やっぱり老舗のナンバリング作品にはそういう美学がしっかりあるのだ。

 

それと比較すると、やっぱり物足りなさは残る。

きれいにまとめてあるんだけど、むしろ不細工でもいいから自分の個性を出してほしい、みたいな。

音は外していないけど、声にも歌い方にも魅力を感じない歌手って、いるじゃない。

そんな感じ。

 

それでもここまで投げずに味わえたのは、声優さんの力量によるところも大きいんだろうなあ。

まあ、ここまで来たら、クリアまでしっかり楽しみますが。