※ネタバレアリ
1)戦闘
もう十分指摘されているだろうが、戦闘の「惜しい」点。
スピード感・爽快感のある派手な戦闘は、作品のオリジナリティとして素晴らしい。
しかしながら、不満やストレス全くなしでプレイできるかというと、それも難しいシステムだ。
・魔法のエフェクトが敵の攻撃か味方の攻撃か区別できない
・エフェクトが派手すぎて何が起こっているか分からない
・敵のHPが全体的に高すぎる
・色違いの敵が多すぎる(攻撃パターンが同じです、という情報がないと回避や弱点攻撃が難しくなることに配慮したのかもしれない)
・2,3発食らっただけですぐ瀕死状態になる
・仲間のAIはおおむね優秀だが、それでも攻撃して欲しい相手と違う相手のところに行ったり、接近が危険な相手に突っ込んで即死したりする
・カメラワークと攻撃したい相手の選択がスムーズでない
・ボスが総じて理不尽
・巨大な敵が数体出現したとき、戦闘空間が狭すぎる
・技の数がやたら多い割に、結局同じ技を連打し、異様に多い敵HPを削るだけの戦闘に飽き飽きする
・回復アイテムが貴重
書いてある通り、これ以上の説明はいらないだろう。
2)お金・レベルとDLC
やっぱり、回復アイテムの価格設定は高すぎる。
レベルが上がる仕組みも、「敵のレベルから自分のレベルを引いた差が大きい方が経験値が何倍も大きくなり、レベルが上がる(逆にその条件を満たさないとなかなかレベルが上がらない)」という仕様。
この仕様、クリア後のやりこみやってて初めて理解したよ。最初に言ってくれよ。
で、ゲーム内でのお金や経験値までDLCになっているという「商法」。
ユーザーに意図的に負荷をかけてDLCを買わせようとするのは悪意があると言われても文句は言えまい。
少なくとも良心的ではない。
せいぜい許されるのはコスチューム程度じゃないか。
3)アニメとスキット
アニメは、前回の記事の通り。
私は不要だと思う。
スキットは、オリジナリティがあって面白かったが、数が多すぎないか。時間もかかるし。
最初こそ斬新だが、だんだん飽きてくる。
アニメとラジオドラマの中間みたいな位置づけで、視覚的にもアニメと漫画の中間、テイルズのような作画テイストにはうまくマッチした演出だとは思うのだが、やはり対象にしている客層の偏りを感じる。
4)世界観と主題歌
正直、2種類のOPで採用された主題歌は、どちらも好きになれない。
これは個人の好みの問題だから、それ以上は言いようがないのだが、この作品の世界観にぴったりの曲ではない気がする。
度々比べて悪いが、FFの音楽へのこだわりように比べると、ロマンが足りない。
5)JRPGとしての全体的な設計が、スクエニの作品(特にドラクエ11)とそっくり
FF7Rで言えばバトルシュミレーター、ドラクエ11で言えばドゥルダの試練、ご褒美のアイテムやスキルのためにチャレンジする、条件付き勝ち抜きバトルシステムが、アライズにも存在する。
また、クリア後の要素としても、理不尽なまでのハードモードが。
今やJRPGの「お約束」なのだろうか。
さらに、ドラクエ11が過去作とのリンクを試みたのと同様、アライズも同じような「時空のはざまで過去作とのコラボを行う」というやりこみ要素がある。
その他素材集めと武器&アクセサリの作成など、ベースとなる設計が、あまりにもスクエニ作品に似すぎていないか。
アレンジは当然丁寧にされているが、やはりスクエニが作ったJRPGプラットフォームに乗っかって、「永遠の2番手」である立ち位置を自覚して置きに行ったという感じがする。
その自覚があればこそ、こういうはずれのない良作が生まれた、ともいえるのだろうが、もう少し冒険して欲しかった。
さて、なんだかんだ言って私はやりこみ要素が8割終わったところで、最後の理不尽勝ち抜き戦はちょっとめんどくさくてやる気がしないのだが、それ以外の要素を適当に遊んで終わりにする。
いろいろ書いたが、何度も言うように遊んでよかった傑作だったし、JRPGについてより理解が深まる体験をさせてもらった。
次回作も期待したい。