続いて物語の中心人物たちの個性について。
<FF7>
●クラウド
見た目はイケメン。
金髪ツンツン頭の主人公は王道でよく目立つ。
もともと屈折した過去に加え、人体実験によって記憶までおかしくなっている。
「悪を倒す」「世界を救う」以外に、「自我を取り戻す」という動機がある点は深みがある。
いわゆる“陰キャ”の部類に入るが、それと対照的なザックスももう一人の主人公。
オリジナル作成時点でザックスについてどこまで細かく決まっていたのか、知らない。
○セフィロス
一応最後まで人間の見た目のまま。
いかにもラスボス、という感じの巨大なモンスターではない分、片翼・銀色の長髪・長い剣など、派手に見せる工夫がある。
FFのラスボスではおなじみの、「残りHPを1にする」という技がある。
リメイクでは回避の難しい多様な攻撃パターンを次々に繰り出し、ちゃんと「一番強い敵」になっている。
有名な「片翼の天使」というBGM、毎回「セフィロス!!」という部分で笑ってしまう。
正直、英雄だったセフィロスが自分の出生の秘密を誤認したところから闇落ちするという流れに納得がいかない。
「母さん…」と何度も母の名を呼ばせるのも、マザコンぽくてせっかくのイケメンが台無しだ。
ビジュアルがいいので人気はあるものの、やはりラスボスは人間ではない方が良いのではないだろうか?
<FF9>
●ジタン
尻尾があって必ずしも見た目はかっこよくないが、これまた漫画やゲームでおなじみの、コミュ力抜群、友達たくさんの王道主人公。
ただしクラウド同様、出生に秘密があり、これまた「自我を取り戻す」という目的がある。
いろいろな悲劇を乗り越えて生きてきただけあって、単に明るいだけでなく、思慮深くて繊細。
最終的にお姫様を迎えに行く英雄として、申し分ない人間性を備えている。
○クジャ+永遠の闇
RPGの敵の中には必ずいる、ナルシストとサイコパス。
クジャの場合は当然前者。
自分の肉体に見とれている感じが逆に痛々しい。
はっきり言って弱い。
セフィロス同様、クジャ自身も被害者であり、内面がセフィロスほど強くないため、「自滅型」になる。
そう。自分の弱さを自覚せずにナルシシズムをこじらせると、末路は自滅なのだ。
一方の永遠の闇は、もはや語るまでもない存在感のなさ。
ゲーム的にはクジャがラスボスでは迫力に欠けるので仕方がないが。
状態異常・残りHP1・ダメージ大の攻撃が連続して来るので結構強い。
結局、RPGにおける「強い敵」というのは、そういう要素で生み出される。
あまりにあからさまなので、やっぱり無理矢理作った感じもしなくはない。
<FF10>
●ティーダ
こちらも、イケメンで自己肯定感max。
老若男女区別なく、誰とでも仲良くなれる。
ちょっとヤンキー的な頭の悪さがある。
ヒロインとのキスシーンがあるので、女性好みの愛され要素がふんだんに詰め込まれている。
父親にエディプスコンプレックスを抱いている点や、最終的に自分自身が消滅してしまうという悲しい運命が待っているので、一番可哀相な主人公かもしれない。
○ブラスカの究極召喚(ジェクト)
ブラスカはヒロインの父、ジェクトは主役ティーダの父、という因縁の設定。
血縁関係が最終的な因縁となるのは結構珍しいのかも。
しかも悪い奴ではなく、おかしな呪いから世界を開放するために倒すしかない、という設定。
このシナリオの特殊さ、独特さは他に比較するものがない。
本体自体はそれほど強くないものの、一緒に出てくるオプションを黙らせてから本体を攻撃しないと、どんどん不利になる仕組み。
見た目はまあ、ちょっとギャグっぽいのだが、BGMがデスメタルっぽくてかっこいい。
ちなみに、変態シーモア仮面も最後までしつこくストーキングして来る厄介なボスだが、ナルシシズム&母親を理不尽な形で失っているということで、コンプレックスが動機になっている。
どうもFFシリーズの人間由来のボスは、コンプレックスが強くて、人間の弱さの権化のようにも見えてしまう。
<DQ11>
●勇者
FFと違って、ドラクエの勇者にはセリフがない。
見た目で言えば、おなじみツンツンヘアーの勇者は今回は封印され、サラサラストレートヘアーのロン毛。
清潔感があって繊細で優しそう。
見るからにお坊ちゃん、って感じ。
生まれたときから「勇者様」なので、クラウドのようなひねくれ方にはなりえない。
〇ウルノーガ
鳥山画伯による「角が2本生えた大魔王」(ゴリマッチョ)。
うん。見たことある。
第2形態は骨になってしまう。
途中で勇者が使えなくなる仕様の攻撃がある。
HPがそこまで高くないので、回復こまめにやっていれば普通に勝てる。
※ニズゼルファは未討伐です。
まあ、こんなところかな。
主役は全員、剣で戦うアタッカー。
たいてい、最終レベルで獲得できるスキルの中に威力抜群の連続攻撃がある。