最近、アラフォー独身零細ブラック企業勤めの私の車の中では、なんと大原櫻子の曲が流れている。

 

アイドル並みのルックスと天才的歌唱力。

話してるところとか見ると、さぞかし性格もいいんだろうなあ。

すべてを与えられた人間、というのはいるんだね。

 

デビュー曲、だと思うのだが、「明日も」。

それから「Happy Days」。

他の人が歌っても面白くも何ともない曲だと思うのだが、あまりにも歌がうますぎて、つい聴いてしまう。

車内は密室で誰も見ていないので、実は一緒に口ずさんでいる。

 

一行目をもう一度見返して、想像してごらん。

ほら、そこのアナタ、「キモイ」とか言わないように。

あくまで大原櫻子の歌がうますぎるのが悪いのよ。

 

さて、こんなすごい実力があるのに、イマイチ国民的人気者にならないのはなぜだろう?

5年ぐらい前、知り合いの中学生(複数)が大ファンだと言っていたから、10代~20代前半の若者には人気があると思う。

しかし、それ以外の世代には、そこまで支持されていない。

 

かく言う私も、音源はファーストアルバムをTSUTAYAで借りてPCに落としただけで、自分でCDを買ったわけではない。

2枚目以降にも興味がわかない。

何度も言うが、歌は別格にうまくて、おまけに超可愛いんだよ。

 

理由は、実は分かっている。

 

それはどの曲も、「青春の当事者の視点」しか持っていないから。

 

ものすごく意地悪な批評をしてしまうと、「お金持ちのお嬢さんが恋とか友情とか歌ってるだけ」で、世間で苦労している大人が共感できるものが何もないのだ。

親のすねをかじっていることすら自覚がない学生時代までの音楽だ、という気もする。

 

個人的にはロックを歌わせるのがいいと思う(超歌のうまい可愛いお嬢さんがスピーカーに片足載せて矢沢永吉みたいにマイクスタンド抱えてシャウトしてたら、ギャップ萌えで絶対みんな見たがるし、声質もパンチがあって向いてると思う)のだが、まあ、やらんだろうな。

本人は演技も好きでミュージカルもやっているらしい。

演技力はどうか分からんが、ルックスと歌唱力は絶品だから、その世界でも、というかその世界でこそ成功しそうだ。

歌だけでやろうとすると、例えば西野カナのように、30になるかならないかぐらいでいったん活動休止、みたいなことをせざるを得ないだろう。

あれも、原因はおなじ。

表現の内容が「青春時代」でしかないから。

青春時代が終わると、賞味期限切れになってしまう。

それは歌手としての実力がないからというわけではなく、表現してきたものの偏りが原因なのだ。

プロデュースする側の「育成戦略」が問われるところだ。

 

さて、「調子がいいだけのお子様青春ソング」と分かっていてもオッサンがキュンキュンしちゃう(だから「キモイ」って言わないように。歌がうますぎるからだって言ってんだろ)、そんな大原櫻子の歌を聴きながら、あと3日で僕も夏休みです。