2018年にキャリアコンサルタントの資格取得の勉強をしたことがあり、その勉強の過程で「持続性抑うつ障害」という病気があることを知りました。

その内容の記述があまりにも自分の経験したことと似通っていたため、「ああ、自分はこれだったのかもしれないな」と思っています。

「思っている」というのは、医師から正式に診断されたわけでもないし、病気を理由に自分自身に甘えが出ないようにするために控えめに言っているだけであって、実際のところ、「そうに違いない」と確信しています。

 

素人の説明になるので詳しく知りたい方は是非ご自身で検索して欲しいのですが、簡単に言うと、若いころに何らかの原因で2年以上憂鬱な気分が途切れることなく続き、うつ病ほど何もできなくなってしまうわけではないのだけれど、24時間365日、四六時中「ちょっと憂鬱」という感じの病気で、本人も周りも「こういう性格なのだ」と勘違いしていることが多い、場合によっては一生続く、という心の病気です。

生涯有病率は5~6%ぐらいらしいです。

 

私の場合、15歳で高校に進学したときから全く友人ができず、いじめられたりはしなかったのですが、学校には自分の居場所はないように感じていました。

生真面目に勉強だけはしていましたので、成績は良かったです。

しかし友人が一人もいないまま勉強だけして、ただ孤独に学校と家の間を往復し続ける生活を繰り返す中で、いつしか、「これは自分の本当の人生ではない」というような思いが強くなり、以降30歳の手前ごろまで「高校の入学試験を受けるところから人生をやり直す」という夢を繰り返し見ました。

ある種の自己嫌悪というか、自分の人生を受け入れられず、否定・否認する心理機制が働いていたのだと思います。

 

その後進級や大学への進学のタイミング、その他さまざまな節目で、人生がここから変わりはしないかと期待し続けたのですが、残念ながら何も変わりませんでした。

それ以降の歩みはめちゃくちゃでした。

大学でサークルに入ってはみたものの、思っていたような居場所も仲間も見つかりませんでした。

卒業後はいったんプログラマーの仕事をしていましたが、ここでも居場所がないように感じて1年で辞めてしまい、その後1年半ニート同然の生活をしてから資格取得を名目にバイトしながら資格の学校に通う、という生活を3年半やりました。

生半可な勉強しかしなかったので結局資格は取得できず、バイト先の社長から社員にならないかと声をかけられたタイミングで、親にも心配されているし仕方ないな、と思って2度目の就職をしました。

その仕事を、今もまだ続けている、ということです。

 

年中胃の調子が悪く、食欲もなく、ガリガリに痩せていました。

どこに行っても、「元気ないね」と声をかけられました。

当時は、そういう性格なんだと思い込んでいました。

 

たぶん今の仕事に就いて数年経過したころ、「高校からやり直し」の「リセットの夢」を、パタリと見なくなりました。

ブラック企業で、休みなしで残業もしまくって働いていたのが、そういう意味では逆に良かったのかもしれません。

(しかし一度だけ、深夜に突然気を失って救急車で運ばれたことがあります。脳の検査もしましたが、異常は見つからず、その後同じようなことは2度と起こりませんでした。あれは何だったんだろう?)

 

今、40歳になった私。

15歳から25年以上、「うれしい、楽しい」という感覚や、「誰かと何かを分かち合っている/分かりあっている」という感覚が、蘇ったことは一瞬たりともありません。

ただ、客商売で常に営業スマイル&元気に声を出すということを何年も続けたためか、元気がないと言われることはなくなりましたし、食欲もありすぎて困っているぐらいで、だんだん回復してきたような気もしています。

 

そこで、今、「もう一度人生をやり直したい」という思いが生じています。

思春期から青年期にかけて自分が何者なのか見失っていた時間を取り戻して、正常な軌道に人生を修正したい。

 

一層厳しくなった日本の経済状態や、コロナ禍、そして私の年齢やめちゃくちゃな職歴、それを考えれば、やり直しなんてできるわけない、とだれもが思うでしょう。

私も、そう思います。

病気に加え就職氷河期で大小問わず日本の若者の労働環境が厳しかったという背景もあります。

また、「自己責任」論や「能力主義」の言説が幅を利かせているのもわかっています。

 

しかし自分を幸せにできるのは自分自身だけだし、他人も世界も変えられない、変えられるのは自分自身だけです。

 

私の望みはたった一つ。

もう一度、「うれしい、楽しい」という感覚と、「友達」という感覚を味わうことなのです。