そろそろ終盤に差し掛かりつつある、ドラクエ3。
幽霊船のところです。
あらためて、レトロゲーのバランスの良さに驚いています。
イマドキのゲームは、AIもUIも洗練されていますし、映像も音楽も派手、フルボイスで臨場感もたっぷり。
その点は、当然昔と桁違いに進歩しています。
しかし、ゲームは、バランスが命。
遊ばせる工夫というのが必要です。
それを考えると、今遊んでいるドラクエ3は、とんでもない名作であると分かります。
ドラクエは、ストーリーとしては「勇者が魔王を倒す」というシンプルな設定ですから、単純です。
その最大の目標を達成するために、謎解き&レベル上げを繰り返すわけです。
「魔王を倒す」が一本道に見えるけど、船を手に入れて瞬間移動魔法「ルーラ」を覚えれば、基本的にどこから手を付けてもいいように設計されています。
この、「世界中を冒険して回る」という箱庭感。
それを可能にしているのは、敵の強さ・エンカウント率・経験値とレベルアップの設定 & 転職システムの絶妙なバランス。
謎を解くためにウロウロさまよっているとエンカウントして、結局その謎のカギを握るダンジョンやボスを攻略するころには適正なレベルになっている。
RPGあるあるですが、勇者のレベルが上がるにつれて、敵も強くなるじゃないですか。
都合よくプレイヤーのレベルと敵のレベルが比例するという「お約束」。
しかし、ドラクエ3は必ずしもそうじゃない。
中盤は延々と、「脅威じゃないけどそこそこウザい」敵と戦い続け、「少なくもないけど多くもない」経験値を獲得し続けます。
レベル30ぐらいにもなると「次のレベルまであと経験値20000必要」とか言われるのですが、1回の戦闘で数百しか経験値が入らないのに、20000って、100回戦えってこと?
それでもこの戦士、この魔法使い、能力物足りないんだけど…
そこで、転職。
転職するとそれまで育てた能力は半減し、レベル1からの育て直しになります。
でも、最初はサクサクレベルが上がるので、元の強さになるのは結構簡単。
だから、同じ世界を箱庭状態でぐるぐる探索し続けながらも、レベル上げにちょうどいい敵と戦っていられる、という状態になるのです。
RPGの戦闘は、ダイナミックなアクションや爽快感を楽しむものではありません。
あるいは、何度もゲームオーバーになりながら試行錯誤を繰り返す「死にゲー」、
敵の攻撃パターンを覚えて攻略する「覚えゲー」でもありません。
多少の戦略はあっても、それがすごく楽しいかと言われると、そうでもありません。
むしろそこに至るまでの謎解きとレベル上げを楽しむものだと思います。
謎解きゲー×育てゲー
それがRPGの本質で、そのバランスを徹底的に突き詰めたのがドラクエなんだと思います。
セーブするたびに次のレベルまであと○○、と確認されるのは、やっぱりそういうことなのでしょう。
ちょっと魔法の種類が多すぎたり、アイテムや道具の効果が分かりづらかったり、戦闘のテンポが悪かったり、場面によってはエンカウント率が高すぎたりして萎えるのですが、まあ、その辺はレトロゲーということで目をつむりましょう。
さて、これをクリアしたらドラクエ11をやる予定なんで、それまでレトロの味わいをかみしめましょう。