今はCDやDVDをレンタル視聴しようと思ったら、もっぱら近所のTSUTAYAを利用することになっている。

動画配信サイトもいろいろあって、在庫スペースが不要な分品揃えが圧倒的で、古い作品やマニアックなものも選べるし、新作であっても[「貸し出し中で順番待ち」、ということにならない。

こうなると、よほど好きでない限り、CDやDVDを購入することはなくなる。

記録媒体も大容量で、数センチ四方の薄いSDカードに数千曲、ハードディスクならほぼ無限に入る。

データを移すのも一瞬だ。

すごい世の中になったものだ。

 

私が中高生だったころ、つまり自分の好きな音楽を選んで聴く、ということに興味を持ち始め、自分の「音楽アイデンティティ」を模索していたころは、近所にコンビニと同じぐらいたくさんCDレンタルショップがあった。

ヒットチャートが更新されるたびに、ショップに行って何枚か借りてきて、あの「ラジカセの録音ボタンと再生ボタンの同時押し」でカセットにダビングするのだ。

録音したカセットは、ソニーのウォークマンに入れて持ち歩いていた。

今の若者は知らないだろう、録音用カセット。

カセットの爪を折ると録音不可になるとか、頭出しのために早送りや巻き戻しを繰り返しているとテープが絡まることがあるとか、一度録音した上から重ねてダビングすると再生時に前の録音がうっすら残っていて小さな音で聞こえるとか…

こうやって思い出しながら記述しているだけでオッサンはグッと来てしまうのだが、この感覚は、たとえば自分が子供のころ、音楽好きのおじさんがレコードについて力説していた、あれと同じなんだろうなあ。

みんな、自分の人格の基礎が作られた時代のことは一番よく覚えているものだし、思い出補正もかかっているからね。

 

録音用のカセットにはA面とB面があり、私のウォークマンはA面が終わると自動的にB面を反転再生できる機能がついていて、当時としてはそれはそれは画期的な装置だった。

再生装置もさることながら、肝心のCDというメディアにしても、コスパについてのシビアな計算が合った。

子供の小遣いからしたらシングルCD1000円、アルバム3000円というのは安くない買い物だったし、例えば月間チャートの上位10曲網羅するだけでも買うのは現実的でないから、中学生のころはもっぱらレンタルで済ませていた。

 

だから、自分で音楽を消費するようになったのは中1ぐらいからだったとしても、初めてCDを買って「所有」したのは中学3年のとき。

高校への進学も決まった暇な時期だったと思う。

DEENの1stアルバムだった。

今思えば、当時からメロディアスなバンドサウンドが好きで、同じくB-Gram系のWANDSとともに聴きまくった。

その後、高校1年のときに「WANDSが好きだったのは、ハードロックが好きだったからだ」ということに気づいて洋楽のハードロックへと移行する。

 

たまたまこのブログにたどり着いたそこのアナタは同世代の人かな?

90年代のJ-Popが思春期ど真ん中の俺、今の音楽にはついていけないぜ。

 

キングヌー?ワンオク?…若さについていけん。

あ、でも俺は大原櫻子は分かるよ。

あんなに可愛くてあんなに歌がうまいなんて、彼氏はどんなイケメンなんだ…

岡崎体育って、面白いよね。

乃木坂?俺はアイドルの音楽を消費したことは一度もない。

スマップの「世界に一つだけの花」はゴミみたいな駄曲だと確信している。

(好きな人いたらごめん。あくまで個人的な好みだから許して。)

あいみょん、歌うまいよね。マリーゴールド、好きよ。芸名はネタっぽくて残念。

 

…、…、…、無理。

限界だ。

 

若者に媚びを売る大人はダサイ。

しかし無理して若者を理解しようとすることも、開き直って自分の経験に居座るすることもできない。

20歳ぐらいの男が一番何もできなくて情けないと思っていたが、まさか40歳ぐらいの男も情けないとは。

男はつらいよ。トホホ。

男、と一般化することに問題があるのか。

俺は、40にして迷いしかない、人類史上最も残念な大人の一人です。グスン。

こんな私を慰めてくれるのは、やっぱり90年代のJ-Pop、かな。

ラジカセ、もう、うちにはない。