WANDSの曲に「世界が終わるまでは…」という大ヒット作品があります。

また、私は全く聞かないのですが、「世界の終わり」略して「セカオワ」なるグループがいます。

 

一説によると、こういうことを表立って表現する人は「中二病」とも揶揄されるそうですね。

確かに「大人になる」ということは、「清濁併せ呑む」ということと言えなくもないので、現実の矛盾を他者のせいにして、世界の破滅を夢想しているというのは、幼稚なことのように思えなくもありません。

 

しかしながら、世界の終わりを予感している人は、実は大昔から常にいて、仏教でいうと「末法思想」というものまであり、Wikipediaで調べたら、日本では平安時代からあるそうじゃないですか!

今ある社会の経済原理や政治秩序が動揺し、疫病・貧困・犯罪・自然災害等によって、人々が自力で問題を解決することが非常に困難になると、「世界は終わりだ」という予感に確信を持つ人が、一定数出現するのです。

 

さて、今、日本で、コロナ×長期経済停滞×少子高齢化×猛暑&豪雨&大地震の多発×AI&ビッグデータの支配×長時間労働★(←これがミソ)の状況に首までどっぷりつかって生活している凡百の「普通の人」(私もですよ!with love)にとって、「そろそろ日本も、世界も、人類も終わりだな」という予感は、かなり強いものになっているのではないでしょうか。

 

それは、極めてまともな反応です。

私が宣言したところで、このトチ狂った世界には何のインパクトも与えないと思いますが、だからと言って「間違っているのは世界の方で、そこで苦しんでいる私たちが間違っているわけではない」という「事実」自体もまた、決して揺らぐことはありません。

この世界は、どう考えても間違っています。

その確信を手放さずにのたうち回っている人こそが、「正しい」人間なのです。

 

これから、21世紀版末法思想ということで、いろいろ考えてみたいと思います。