人生って、無意味ですよね。

 

もはや年齢だけは立派な中年である私は、間もなく「不惑」の域に達するはずなのですが、年齢を重ねれば重ねるほど、「人間の世の中って、デタラメだなあ。」と思うし、「こんなデタラメなのに、みんな明日も今日と同じような日が循環すると(根拠もなく)信頼しているんだなあ。」と思うし、「人生って無意味で虚しいなあ。」と思います。

 

どんなふうに生きてもろくなことがないのに、みんな自殺もせず(たまにする人はいる)、犯罪にも手を染めず(これもたまにする人はいる)、とりあえず表向きの決まりごとは守りながら、子供の学費のためとか、老後の貯蓄のためとか、そんなことのために好きでもないストレスフルな仕事を嫌々こなして生計を立て、そうした日々の連続が結果的に短く儚いものとして終わるのならそれは現代の日本ではむしろ清々しい幸運であって、自分のことが自分でできなくなっても生物としてあっさり死なせてはもらえず、記憶すら失っても肉体だけ生き続けるのかもしれず、その時周りに誰か自分を支えてくれる人はいるのだろうかと「不惑」の年齢から何十年も先のことを心配し、当然お金のことも心配し、長生きしすぎることに伴う孤独と経済的なリスクを予期しながら、静かな絶望とともに今日も出勤し、客や上司に頭を下げ、腹の中では悪態をつき、……そして、「こんな人生に何の意味があるんだ!」と呻吟しながら夜中に一人のたうち回るのです。

 

これが、現代の日本で生きるほとんどの男女の平均的な姿ではないでしょうか。

 

で、その問いに対する答えも、自分で分かっているはずです。

「意味?ないよね、そんなもん。」

 

子供がいたら考えは変わる?

そういう人もいるかも。

でも、私にもし子供がいたとしても、変わらない気がします。

 

このクソみたいな無意味な人生を絶望とともに生きる人をこの世に一人生み出したとして、それとて無意味です。

 

私は、たぶん人を愛したいのだと思いますが、その結果、愛する人を絶望させ、絶望する人を増やしてしまうことによってさらに自分自身の絶望を深めてしまうことが目に見えているので、またその責任と重圧に耐えられるほど自分は強くないことを自覚しているので、結婚もしないし当然子供も作らないのです。