計画停電 4日目…被災地除く全世帯対象に
東京電力
東京電力は17日、地域別に順番に電力供給を停止する計画停電を行った。
停電4日目のこの日は、気温が冷え込み、家庭の暖房需要増大が予想される。
このため、東電は東日本大震災の被災地や15日夜に震度6強の地震が起きた静岡県東部
地域を除き、初めてグループ全世帯を対象に計画停電を行う予定。
また、第5グループと第1グループについては、17日午前中に続き、夕方にも2巡目の停電を
実施することを決めた。
今回の計画停電で、同一地域で一日に2回停電を行うのは初めて。
東電によると、ピーク時の17日夕方の電力需要は4000万キロワットに上昇する見通しで、
供給能力(3350万キロワット)を大幅に上回る。
東電は工場など大口需要家には、電力供給契約に基づき、需要抑制を要請。「需給が極めて
逼迫している」として、家庭にも節電を呼びかけている。
この日は午前7時からの「第5グループ」(群馬、埼玉、東京、神奈川の4都県計約85万世帯)
で停電を開始。
次いで同9時20分からは、千葉県など5県にまたがる「第1グループ」の約289万世帯で停電。
以後、第2、第3、第4グループの順に3時間程度ずつ停電。
第1と第5の二つのグループは午後に2回目の停電を行う。
一方、東北電力は17日午前9時から予定していた計画停電を見送ると発表した。
降水の影響で水力発電所の電力供給力が上がったためといい、午後の実施も見送る方向だ。
