映画館で観る韓国ミュージカル

マリー・アントワネット

鑑賞してきました。

 

ミュージカル「エリザベート」と同じ、ミヒャエル・クンツェ&シルベスター・リーバイの作品。(なのでちょっとエリザと同じようなメロディラインを感じます)

2006年の初上演は日本なんです。面白いですよね。

フランスではなくて日本初演。

実は私、初演を見ているんです。しかしお恥ずかしながら記憶がおぼろげ・・・

なんですが、今日の映像を見て何となくうっすらと「観たことある」という感覚がありました。(その程度?w)

 

気持ちも新たに鑑賞しましたが、やっぱり面白かったです。

ただマリー・アントワネットの生涯を追うのではなく

もう一人、マルグリット・アルノーという庶民の女性を配し、

一人の女性としてのアントワネット像を浮かび上がらせ

アントワネットを処刑に導いたものは何だったのか、正義とは何かを問いかける。

いつのまにか、私(観客)はマルグリットの目線になり、

終演後もアントワネットの不幸な生涯について余韻が残りました。

二人の共通の思い出の歌、子供たちを守る母としての姿

卑劣な裁判での質疑応答に毅然と立ち向かう姿に

マルグリットの心情が少しずつ変わっていきます。

処刑台へ立とうとするアントワネットが、よろけた瞬間、

マルグリットは駆け寄ります。「ありがとう」というアントワネットの声。

いろいろ感じるものがありますね。。。

 

さて、今回も俳優陣の歌唱力はもうお見事、大拍手でした。

アントワネットのキム・ソヒャンさんの華やかであり、力強い歌声。

特に2幕は圧倒されました。

マルグリットのチョン・ユジさんの挑戦的なシャキっと通る歌い方。

アントワネットが絶唱すると、次にマルグリットが絶唱。

本当に違う個性を持ちながら、歌唱力に遜色がない二人なので

聞き入ってしまいます。バランスが絶妙です。

どちらかが弱いと、成り立たないような気がするんです。

二人とも、歌という概念を超えて本当にその人になり切っている。

憑依しているように、アントワネット・マルグリットとして生きている。

そんな気力が画面を通しても伝わってきました。

 

そしてフェルゼンのドヨンさんが声からしてカッコいいこと。

(しかし、やっぱりアントワネット様より年下感強し。)

ただ、「助ける、助けたい」と言ってるわりにはあまり行動が伴っていないように

感じるのはそういう演出だからかな?

ルイ16世のイ・ハンミルさんの朗々とした歌声。

初登場の時に、失礼ながらちょっと凡庸な感じを受けたのですが

歌いだしたら、驚きの発声。

もう、好き!と思いました!素晴らしい歌声。

「もしも鍛冶屋なら」のナンバーが心に染み入りました。

(しかし、エリザのフランツとか、最近オジサン役っぽい人が好きかもよ)

 

つくづく思うのは、マリー・アントワネットという人は

色々な面で物語性のある人生を送った人だなあと思います。

その身分もそうだし、フェルゼンとのロマンスもあり、

そして最後の悲劇的な終焉。

彼女の人生を辿ると、ちゃんと人として成長しているのがわかる。

だからこそ、マリー・アントワネットは今も忘れられない歴史上の人物に

なっているのではないか、と思います。

 

韓国版を鑑賞しながら、今、日本で再演したら誰がいいかなと

楽しい想像をしていました。とにかくアントワネットとマルグリットは

互角の女優さんでないとね!(ふと、「ガラスの仮面」の「二人の王女」を思い出しました。)

 

この韓国版の上映のいいところは、字幕があるところ。

聞き逃しそうな歌詞もすべで視覚で入ってくるから、物語を把握しやすいですね。

当然、次の「笑う男」も見ようと思っています。

 

 

昼間に見たミッドタウン日比谷のツリー。

ズートピア仕様だったのね!

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