静かで重い映画でした。
名もなき生涯
オーストリアの美しい自然に囲まれた村で暮らすフランツ。妻と3人の娘と暮らす静かな温かい生活。
それがナチスの支配下におかれ、当然のごとくフランツもナチス・ヒトラーへの忠誠を強いられ
徴兵される。
しかし、フランツは頑なにヒトラーへの忠誠を拒み、投獄される。
何を言われ、何をされても揺るがないその強い信念。
夫を理解し妻フランチスカも耐えるが、村人の視線は冷たい・・・・
投獄されたフランツの場面と、美しい自然の中で暮らすフランチスカの描写を
交互に見せる。
しかもセリフもあまりなく、それぞれの表情や短いセリフ、周りの雑音などから
彼らの気持ちを読み取る修行のような映画でした。
嫌いじゃないけれども、、、、3時間は長く苦しかった。
殆どの人がその世の中の流れを迎合し、流され、自分の意志は無視され
そうしないと生きるのが辛い時代に、ここまで自分の信念を貫く姿は尊敬に値します。
例え死を目の前にしても、曲げない強い人。
オーストリアと言えば、あの「サウンド・オブ・ミュージック」も確かナチスの魔の手を逃れて
山を登るんでしたよね。
本当に美しい自然の風景にはとても癒されました。
コロナの影響で、今は遊興などの自由が奪われているけれど
それがそのうち精神の自由も無くなったらと思うと恐ろしい・・・
マスクをしないと白い目で見られる、みたいな今の環境。
小さな咳払いひとつ、自由にできない状況。何となく怖さを感じるのです。
早くコロナ終息してほしいです・・・
そういいながら、イソイソと映画に出かける私・・・
もちろん予防もしてますし、体調に変化があればすぐに自粛する気持ちでいます。