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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潮騒やヨハネの首に花柘榴          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆柘榴の花・花柘榴・柘榴咲く

 

 

ザクロ科の落葉小高木、地中海原産。

 

6、7月頃、鮮紅色の六弁か花を開く。

 

がくは多肉、筒状である。

 

八重咲や白、黄色、紅白の絞りなどもある。

 

 

夏の季語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柘榴の花、咲き始めました!

新緑、青葉、若葉の葉のまにまに、

この朱赤の花はインパクトがあります。



今年はちょっと、お花が少ないような、

実がなるといいのだけれど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会

 

2013年、もう10年前になるのですね・・・

 

 

◆その折の句会を、どうぞ。

 

 

高崎兜太句会、メンバー25名。

2ヶ月前に句を提出しているので、

どうしても季節からずれてしまって。

今回の兼題は「石・岩」。

これを2句、自由題を1句を出してあります。

選句は3句+問題句1句。


兜太師、今日は時間に登場

 

(ゆっくり登場のことがままあり 笑)。

さっそく句会へ。

披講、句の点数の集計から、

句の合評へ。


  あたたかや石と話しをすることも

この句、どうでしょう?

わたしはとった(選句すること)のですが、

ここで兜太先生、

「山本はこの句をとったのか?

どうしたんだ、おかしいんじゃないか(!?)」と詰問される。

普段の選句の傾向とあまりに違うので、

このような発言に。


ちなみに今回の句稿で、もっとも好きだった句。

  弦月をなぞりて蝶はかたむけり   根岸暁子


わたしだけがとり、3人が問題句に。

兜太師も秀作に。

兜太評「昼と夜の別が付いたほうがいい。

<昼月>、<昼の月>にするとさらに幻想的になる」と。




  初蝶を過ぎ行くまでは石でいる     掌


めずらしく、9点も入り、今回の最高点句に。

兜太評「息を潜めてみている、

初蝶の<いのち>と石でいる作者の気持ち

とも読めるが、ふつうの句。

技が効きすぎている。作者自身のことか中途半端」

とのことで、佳作。


びしびしと小気味よく全句を講評。


兜太節を堪能♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泰山木の花、咲き始めました!

近くのお庭に、公園に

葉陰にほの白い大輪の花が、

見え隠れして。



うち家にあったときは

青磁の花瓶に一輪さしただけで、

部屋中に芳香がただよって。

 

 

 

 

 







◆タイサンボク(泰山木、大山木、学名:Magnolia grandiflora)

モクレン科の常緑高木 。 北米中南部原産。

花期は5~7月頃。葉の表面には光沢があり、

裏面は毛 が密生しており錆び色に見える。

日本では公園樹としてよく植栽される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

群馬交響楽団

第588回定期演奏会 2023年5月27日(土)

@高崎芸術劇場

 

モーツァルト 交響曲第32番ト長調k318

 

メシアン トゥランガリーラ交響曲

 

 

ピアノ 児玉 桃

 

オンドマルトノ 原田 節

 

指揮 高関 健

 

 

 

プログラムは

 

モーツァルトの「交響曲第32番ト長調」と、

 

メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」。

 

 

モーツァルトの輝かしいシンフォニーのあと

 

20分の休憩。

 

いよいよお待ちかねのメシアン。

 


高崎芸術劇場の大劇場は4年前にオープン。


 木のぬくもりのあるよく響くホールで、

 

この劇場空間で聴くコンサートはまさに音楽の愉しみ♪

 

今回は大編成の大曲なので2階席に。

 群響が「トゥーランガリラ交響曲」を演奏するのは2度目とのこと。

 

 

指揮は高関健。元音楽監督(現・名誉指揮者)

 

もうもうすさまじい集中、緊張をはらみ、

 

緻密で濃厚、

 

このメシアンの曲はまさに<音の曼陀羅>。



 ピアノは児玉桃、オンド・マルトノは原田節。

 

この曲にはかかせないおふたり。

 

児玉桃のピアノは鋭利にして重厚。

 

この大編成(100人以上)のオーケストラを

 

切り込み、リードしてゆくアグレッシブな演奏。

 

ここに絡まるオンド・マルトノの宇宙的ともいっていいような音色。

 

メシアンを、オーケストラを、ピアノを、オンド・マルトノを

 

浴び続けた80分!

 

ただただ、音をただよって・・・

 

 

 

休憩や終演後はオンド・マルトノの撮影タイムでした(笑)
 

そういえば、ピアノの調律を開演直前までやっていました。

    

 

 

メシアン トゥランガリーラ交響曲

 

第1楽章 序章 

 

第2楽章 愛の歌1 

 

第3楽章 トゥーランガリラ1

 

 第4楽章 愛の歌2 

 

第5楽章 星たちの血の喜悦 

 

第6楽章 愛のまどろみの庭

 

 第7楽章 トゥーランガリラ2

 

 第8楽章 愛の敷衍 

 

第9楽 トゥーランガリラ3 

 

第10楽章 終曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『夏麻引く汽水域』2023年刊 みしみし舎

 

三島ゆかりさんと青山酔鳴さんが

 

ツイッター上で8ヶ月繰り広げた

 

俳句バトル千句(!?)、書籍になりました!

 

 

表紙は田島ハルさん

 

跋文は小林苑をさん

 

 

定価1000円(税込)

 

ご注文はみしみし舎、三島ゆかりさん、青山酔鳴さんまで

 

メッセージなどで申し込んでください♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 


オフィシャルの予告編
(現在こちらなら全編視聴可能)
 
 
 
モーツァルト作曲『ポントの王ミトリダーテ (Mitridate, re di Ponto)』
 
NHKプレミアムシアターに登場。
 
モーツァルト、14歳の作作品!?
 
このオペラ「ポントの王ミトリダーテ」
 

2020年11月初演予定がコロナで2年遅れ、

 

ベルリン国立歌劇場(Staatsoper Unter den Linden)に

 

初の日本人宮城聰の演出!

 

と話題になっていたオペラ。

 

 

宮城さんがインタビューで語られたのは

 

「<オペラ セリア>の様式にのっとり、

 

等身大でない人物像を造形し、

 

ラストに鎮魂を入れる事で<復讐の連鎖を避ける>」とのこと。

 

「歌舞伎と桃山時代を織り込む」という舞台美術は

 

舞台は4段の雛段が置かれ、

 

その背景となる画は

 

「風神」「竹林」「富士山・鷹・牡丹」

 

これが一瞬にして入れ替わる。じつにあざやか。

 

全面的に「金」、さまざまな諧調の金が多用されて。

 

衣装は男性の兜や鎧も<金>、

 

女性も着物のようなゴージャスで華やかなこと。

 

被り物も孔雀、龍、獅子、蜥蜴などまさに桃山。


 

アスパージアのラビンは清明でいて勁いソプラノで、美しい。

 

王、息子2人から慕われるという役も納得。

 


シーファレのブラウアーはズボン役(女性が男性を演じる)

 

アスパージアと相思相愛の武将役が際立っていました。


イズメーネのアリスティドゥは一人だけタイの様な東南アジア風。

 

タイトルロールのパティはじつに伸びやかで、

 

とても染み入るような弱音からハイトーンまでの響きのテノール。

 

その容貌、そのがっちりした容姿も

 

武の王にふさわしい。

 

ファルナーチェのベノ=ジアンはカウンターテナー。

 

 

18世紀のオペラは高音が時代の好みなのでしょうか。

 

登場人物は女声のソプラノ、メゾソプラノ、

 

アルト、(この頃だとカストラートも)。

 

 

緊張感をもって、

 

古楽の楽曲が楽しめたオペラです♪

 

 


 ミトリダーテ:ペネ・パティ [Pene Pati]


 アスパージア:アナ・マリア・ラビン [Ana Maria Labin]


 シーファレ:アンジェラ・ブラウアー [Angela Brower] (ズボン役)


 ファルナーチェ:ポール=アントワーヌ・ベノ=ジアン [Paul-Antoine Bénos-Djian]


 イズメーネ:サラ・アリスティドゥ [Sarah Aristidou]



<管弦楽> グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊 [Les Musiciens du Louvre Grenoble]


<指揮> マルク・ミンコフスキ [Marc Minkowski]


<演出> 宮城聰 [Satoshi Miyagi]

収録:2022年12月9・11日 ベルリン国立歌劇場(ドイツ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きりぎしの水の記憶のかすかなる         掌








 

◆無季の句です。



きりぎし:切岸の用語解説
 「きりきし」とも》切り立った険しいがけ。絶壁。断崖 (だんがい)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会2017年5月。

 

兜太先生、他界される7か月前のこと。

 

「高崎へは最後まで行くぞッ」と言ってくださって、

 

有言実行でいらした・・・

 

 

◆その折の句会をこちらに

 

3ヵ月ぶりに兜太先生との句会。

メンバー全員、いきいきと座が弾む。



兼題は<>。

高得点6で、句はこれ。

   白木蓮の真中や耳を寂びしめり


評:白木蓮の花の咲きほこるなかで、

  その「孤」として、存在の寂しさまで感じられる。

  「耳」がうまい。

兜太:句全体がマンネリ。

   白い花のなか、情感・感情をおくのは常とう。

   とあまり評価はよくなかったのが、

   全句講評で読み返して、好評へかわる。

   感覚が鋭い。白木蓮の静かな咲き方がいい。




   すきとおるウサギの耳は春匂う

評:ウサギの耳はまさにすきとおる。

  春の息吹がさわやか。

兜太:あまい。「は」だと断定になる。

   「よ」でやわらかく書く。詠嘆になる。




    樹下春光内耳たどれば地中海

この句、「耳」が「身」となって誤植であったにもかかわらず、

とった人がふたり。と問題句。

評:きらきらした世界。物理的なものから観念へ。

  身体を、内側をたどってゆくと海。

兜太:耳の内にいる雰囲気、感覚。

   「樹下春光」に内耳感。そういう内耳をたどると地中海。

   大人びた句。


   じらじらと桜月夜に耳が生え

これは問題句が多く、ひとりがとる。

評:「じらじらと」が適当かどうか。

  「桜月夜」のおぼろなような「月」、「耳が生える」がわかる。

  「じらじらと」に感心したが、いっそ「じらじらじら」ではどうか。

兜太:面白い。「じらじらじら」と独立したフレーズにしたほうがいい。


   じらじらじら桜月夜に耳が生え



   花冷えや寺の隣に寺があり

兜太:なにげないが、「寺の隣に寺があり」面白い。

    花冷えやをかえる。カタカナで「ブランコや」、

    無季でよければ「発狂す」もあるぞ。

    「立小便」はどうだ。これはメンバーが却下(笑)。

 
   ブランコや寺の隣に寺があり



兜太先生による全句講評で、

バッサバッサと切られ、終了。
 

 


(樹下春光、じらじらは山本掌の句)