身熱もてはらはらほろほろ散る銀杏 掌
ウエバー作曲 オペラ「魔弾の射手」
ブレゲンツ音楽祭2024
ブレゲンツ音楽祭は真夏のボーデン湖で開催される。
今回のブレゲンツ版「魔弾の射手」は、オペラを大幅に改え、
全三幕を寸劇を入れ、セリフを変え、
音楽もリピートなどのカットで、
全体で約2時間の一幕形式に。
悪魔ザミエル(この方は役者)が狂言回しの形で登場し、物語をすすめる。
演出のシュテルツルは、
この巨大な湖上の野外フェスティバルにふさわしい、
観客が喜ぶようなスペクタクル、
エンターティメントのショーとして創っている。
湖上のステージに湖があって、登場人物は皆、
水の中にバシャバシャと入り、歌い演じて!?
その水中から、精霊だの、ゾンビだの、炎を吹く竜も現れる!
<音>は、野外ステージのため、拡声マイクが使われ、
スピーカーを通しているので、
オペラというよりミュージカルのよう。
<声>、
そのなかでアガーテのニコラ・ヒレブラントは
清楚な美貌のソプラノ、
カスパールのクリストフ・フィシェッサーの
深いバスが印象的。
アガーテ:ニコラ・ヒレブラント(ソプラノ)
マックス(営林署の書記官):マウロ・ペーター(テノール)
ザミエル(悪魔):モーリッツ・フォン・トロイエンフェルス
エンヒェン(アガーテ従妹):カタリーナ・ルックガーバー
カスパール(マックス同僚):クリストフ・フィシェッサー
キリアン(牛飼い):マクシミリアン・クルメン
クーノー(アガーテ父):フランツ・ハヴラタ
オットカール(領主):リヴィウ・ホーレンダー
隠者:アンドレアス・ヴォルフ
合唱:ブレゲンツ音楽祭合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団
管弦楽:ウィーン交響楽団
指揮:エンリケ・マッツォーラ
収録:2024年7月12・17・19日
ボーデン湖上ステージ(オーストリア・ブレゲンツ)

川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』
講談社 2023年刊
川上弘美のことばはとても魅力的。
ふわふわっとして柔軟。
あわあわとしているけれど、
ときには硬質なものに変化したり、
つかみきれない清冽さがあって・・・
「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」
このタイトルひとつでも「ええッ」!?
で、このプールは「腎臓のかたち」と形容される♪
17の章からなる小説はこのように紹介されて
<小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。
カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、
半世紀ほどの後、東京で再会した。
積み重なった時間、経験、恋の思い出。
それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。>
そのたましいと魂が近寄ったときに
栃木にいろいろ雨のたましいもいたり
安倍完市の句がひかれるのも心憎い。