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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の薔薇かすかな鬱のまなうらに               掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  人間の流刑のわれに寒薔薇                掌

 

 (じんかん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆冬薔薇(ふゆばら・ふゆそうび)・冬の薔薇

 

 寒薔薇(かんばら・かんそうび)



冬に咲く薔薇。

紅・黄・白など美しく咲く。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東山魁夷(1908-99年)の大回顧展を

 

新国立美術館で観てきました。

 


1章 国民的風景画家

 

2章 北欧を描く

 

3章 古都を描く・京都
   (京洛四季のスケッチ)

 

4章 古都を描く・ドイツ、オーストリア
 
5章 唐招提寺御影堂障壁画 


 間奏 白い馬の見える風景

 

6章 心を写す風景画

 


生誕110年にあたる今年。

 

「残照」(1947年)、「道」などの初期からの年代順に

 

ずらりと大作が並んでいます。

 

美術書や画像で知っている、

 

どこかで観ている作品群。

 

その情感にあふれた、なによりも静謐な画。

 

色彩の美しいこと。

 

観ているものの内奥まで、

 

静かにしずかに入ってきます。

 


魁夷といえば「青」。

 

青の世界に現れる「白い馬」、

 

幻想的で、

 

眼に見えないひとのもつ精緻なこころのあるものが

 

具現化したような、その白い馬。

 

そのなかでも「白馬の森」に惹かれました。

 


唐招提寺御影堂の障壁画、

 

圧倒的な迫力をもって押し寄せてきます。

 

「濤声」は、いままさに怒濤に身を置いているかのよう。

 

「山雲」の室に入ると、

 

「山」の大気の冷たさにハッとし、

 

水墨画の深深とした山山に心象が息づいて。

 

この障壁画、じっと見続けたというより、

 

「桂林月夜」「黄山月夜」「黄山雨過」

 

「黄山暁雲」「揚州薫風」「桂林月宵」に

 

魅入られてしまった・・・

 


この障壁画を含み約70点。

 

12月3日(月)まで。

 


◆画像はこちらから
   https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/18697

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林芙美子の庭、大きな木々の

ちょっと小高くなったところにベンチがあって、

小休止。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



ふっと見るとたくさんの杜鵑・ほととぎす。

まだまだ蕾もあって。

なかなかいい風情。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



杜鵑は(ホトトギスぞく、杜鵑草属、学名 Tricyrtis)

ユリ科。多年生草本植物。


8月下旬から11月にかけて咲き、

斑の入りかたで、種はいろいろあるとか。

 

 

(画像は季節の花300・ウキペディアより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林芙美子の記念館が新宿の中井にあります。

芙美子は1903年〈明治36年〉12月31日 - 1951年。

この建物は昭和16年(1941)8月から

昭和26年(1951)6月28日に

その生涯を閉じるまで住んでいた家。


林芙美子、エネルギッシュな作家というイメージですが、

身長143センチ、というのには驚きました。


大正11年(1922)に上京して以来、

行商や女工などさまざまの職を転々とし、

昭和5年(1930)に落合の地に移り住み、

昭和14年(1939)12月にこの土地を購入し、

 

建てたのがこの建物。

落ち着いた日本建築で、

当時は1000坪もあったとか。

いまは敷地はその半分とのことですが、

都内とは思えないほど、木々が茂り、

山茶花が咲いて。

かつては芙美子が好きで孟宗竹の竹林だった由。

生活棟と画家の夫・緑郎のためのアトリエ棟に別れ、

アトリエにはドイツ製のアップライトも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



心臓病で亡くなったのは、この書斎。

享年48歳。


設計は山口文象。

数寄屋造りと民家風がほどよく調和して、

その部屋によって、凝った木材、天井も網代だったり、

細部にこだわった造りで、

なによりもすっきりとしています。

ちょうどボランティア・ガイドの説明もあって、

じっくりと見ることができました。


こちらの林芙美子記念館のホームページで、

 

各部屋・間取り図をご覧ください。
  
 https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/fumiko/12/?doing_wp_cron=1542197581.3538351058959960937500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「横山華山展を

 

東京ステーションギャラリーで観てきました。

 

11月11日(日)が最終日でしたので駆け込み。

 

「見ればわかる」のキャッチコピー。

 


横山華山(1781/4~1837)は江戸後期から明治期の絵師。

 

会場の構成 はこうなっています。

 

蕭白を学ぶ-華山の出発点

 

 人物-ユーモラスな表現

 

 花鳥-多彩なアニマルランド

 

 山水-華山と旅する名所

 

 風俗-人々の共感

 

 描かれた祇園祭

 


9歳のおりの「牛若と弁慶」で、すでに画才を発揮。

 

横山家があの奇想の曽我蕭白のパトロンで、

 

家に蕭白の画!?

 

その画風を慕ったとされ、

 

曽我蕭白の《蝦蟇仙人図》. と

 

華山の模写が並べられて。

 

花や鳥は華麗に円山四条派のようだったり、

 

芦雪のような猫や愛らしい子どもがいたり。

 

圧巻なのが「祇園祭礼図巻」 です。

 

江戸時代後期の祇園祭が、

 

上下巻約30メートル巻物になって、

 

それも部分でなく、

 

すべて長大なガラスケース(特注?)で、

 

見ることができました。

 

ひとつひとつの山や鉾、

 

ひとりひとりの表情や仕草、

 

いまここで、祇園祭にいるようなリアルさ。

 

横山華山をたっぷり堪能しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山崎剛太郎(やまさきこうたろう)は詩人。

フランス映画の字幕を700本てがけ、

フランスからシュバリエ賞を受賞されています。

その百歳を記念して昨年末

造られたのがこの『薔薇の晩鐘』。

美しい本です。

書体も軽やかでいて、芯があって。

新作十四篇「女」たちをめぐって幻想と現実の交錯するに、

とても洒落て、かつ深い洞察がにじみます。

それと詩人の近況を伝える散文十篇。

 

 

 

 

 

 

 

 

(画像は「感泣亭秋報 11」ですが)

 




「感泣亭秋報13」は

その山崎剛太郎さんの特集

 

<山崎剛太郎さんの百歳を寿ぐ>。

特集Ⅱは<小山正孝『山居乱信』を読み直す>。

 

 

 

 

 

 

 

 




『自註句集 永島康子集』は

俳人・永島康子さんの句に、

 

ご自身で註をかかれた書。

作句への思い、評、どのような時に作られたか、

味わい深いエッセイのよう。




感泣亭例会でご恵与いただいた著作です。

御礼申しあげます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩人・小山正孝(おやま まさたか 1916年 - 2002年11月13日)は

詩人。中国文学者。

「四季」「山の樹」「文学館」同人。

関東短期大学教授。丸山薫賞受賞。


感泣亭(かんきゅうてい)は閑静な住宅地にあって、

小山正孝の詩集「感泣集」からの名。

毎年命日の11月13日前後に例会を催していて、

今回は<小山正孝読み解き方 第七詩集「山居乱信」を中心に>。

渡邊啓史さんによる明晰な解説と分析がみごと。

正孝60代の詩集「山居乱信」と題された5つの詩篇、

老年の夫婦、その現在、回想、幻想があらわれ、

<時間>が組み立てられている、と。



その後、キッシュや軽食で懇親会。

今回も小山正孝の親友・山崎剛太郎さんが出席され、

現在100歳とは思えないお元気な話しぶり。

参加しているのは「四季」や「山の樹」の同人の詩人、

俳人、画家、編集者などなど。

梶三和子さんの正孝詩の朗読で会を終了。

 

 

 

 

 

 

詩集「山の奥」 銅板画・駒井哲郎

 

 

 

 

◆小山正孝プロフィール

盆景家小山潭水の次男として、東京青山に生まれる。

府立四中を経て、弘前高等学校_(旧制)に進み、本格的に文学を志す。

旧制弘前高等学校時代に、杉浦明平の紹介で立原道造と知り合い、

強い影響を受け、詩作を始める。

初期にはソネット形式を多用した、抒情詩を多く作った。

後には、散文的要素が強い哲学的、

幻想的な世界を構築したり、日常に潜む危機を描いていった。

初期から晩年まで、その詩の中心的課題は、「愛」であった。